▼ 蘇民袋争奪戦の渦は、雲一つない晴天の日射しを受けながら、雪渓の中をもみ合いながら徐々に下り、参道入口にある決勝点の一ノ鳥居目指して進んでいった。

▼ 争奪戦の途中では、マラソンの水分補給のように、役員が疲れていそうな選手の口に蜜柑を入れてくれる。

▼ 争奪戦 が始まって25分が経過。光勝寺本堂に近い場所で、水桶に汲んだ水が大量にふりかけられ、選手たちはずぶ濡れ状態となった。振興会の並々ならぬ気合いを感じたが、私のカメラもびしょ濡れになってしまった。

▼ 蘇民選手たちもWa☆Daフォトギャラリーが密着取材していることを承知しているようで、気合いの入った争奪戦 を十二分に見せてくれた。大量の水をかぶった選手たちは濡れ鼠状態となり、氷点下の外気温の中で立ち上がる湯気が選手たちの熱気を伝えてくれる。（フラッシュを使わなければ、もっと濃く見える。）

▲▼ 争奪戦が始まって約40分が経過した。沢を下ってきた裸の渦は、二ノ鳥居にたどり着いた。決勝点へはあと僅かとなり、最後の頑張りどころである。

▲▼ 争奪戦の渦は、五大堂を出発して約45分後に一ノ鳥居の決勝点にたどり着き、一同、参道に倒れ込み、団子状態となって、動かなくなった。

▲▼ 下敷きになった人は、雪の参道にうずくまっており、上から何人もの体重がかかって辛い状態になっている。このとき、蘇民袋争奪戦の終了を告げる喇叭（らっぱ）が高らかに鳴らされた。