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 旅紀行日本の裸祭り

2012218日改訂

 

 

 

今 日

昨 日

♪山伏/邦楽囃子

小雪舞ふ柴燈木登や白ふどし   北舟

 

A light snowfall, white loincloth of climbers
on the smoking piles of Hitaki lumber of holy fire.

2010年11月19日制作

火たき登り(柴燈木登)の晴れ姿! 21:33

拡大写真(2352X1568)479KB

火たき登り(柴燈木登)の晴れ姿! 21:33/熊野神社(岩手県奥州市江刺区伊手)
岩手の火まつり

井手熊野神社蘇民祭

柴燈木

撮影・原作 曽根由香

はじめに

 
 平成22年(2010)1月16日(土) 岩手県奥州市(おうしゅうし)江刺区(えさしく)(旧江刺市)伊手(いで)に鎮座する熊野神社(くまのじんじゃ)で蘇民祭(そみんさい)が開かれたので取材した。  

 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

井手 いで 熊野神社くまのじんじゃ

蘇民祭そみんさい

のパンフレット(表)

井手熊野神社蘇民祭のパンフレット(表)

拡大写真(2400X1600)580KB 熊野神社蘇民祭保存会資料
井手 いで 熊野神社くまのじんじゃ
 
▲▼ 伊手(いで)の熊野神社は小さな神社で、グーグル検索の地図には表示されない。しかし蘇民祭を主催する熊野神社蘇民祭保存会(佐藤由吉(さとう・よしきち)会長 Tel:0197-39-2353)が立派なパンフレットを作成しており、奥州市の公式サイトに紹介されているので、簡単に入手できる。(写真上) グーグル地図とパンフレットの案内を照らし合わせて、熊野神社の位置が判明した。 奥州市公式サイト  奥州市による伊手熊野神社蘇民祭の紹介  
熊野神社くまのじんじゃ が鎮座する

奥州市おうしゅうし

江刺区 えさしく 伊手 いで

熊野神社が鎮座する奥州市江刺区伊手

拡大写真(1335X840)302KB Google Earth
▲▼ 熊野神社は東北新幹線の水沢江刺(みずさわえさし)駅から東方15kmほどの山間部にあり、国道397号を車で走れば15分ほどで着く。セクハラポスター事件で有名になった蘇民祭が開催される黒石寺(こくせきじ)水沢江刺駅の南方約8kmにある。  
熊野神社くまのじんじゃ の位置

熊野神社の位置

Google Earth
伊手いで

蘇民祭そみんさい

 
 熊野神社の蘇民祭の起源は四百年以上も前にさかのぼる。当時凶作や疫病などに苦しんだ人々が近隣の黒石寺を手本に始めたといわれているが、正確な記録は残っていないという。  
伊手 いで 熊野神社くまのじんじゃ の拝殿 2010.1.16

伊手熊野神社の拝殿 2010.1.16

拡大写真(1024X768)190KB
写真: ウチノメ屋敷 レンズの目 /撮影:及川寿郎
 戦後の経済成長に伴い人口流出が進みさらに信仰心の希薄化や資金不足も重なって、蘇民祭は昭和35年(1960)に一時中断したが昭和45年(1960)に有志が保存会を結成して隔年で再会され昭和50年(1975)からは地区全域の協力を得て毎年開催されるようになった。  
   昭和60年(1985)から開催日を旧暦から新暦の正月14日に変更。平成7年(1995)に「記録作成等の措置を講ずべき国の無形文化財」に指定されたが、黒石寺と同様に徹夜の祭礼だったため、平成11年(1999)から行事時間を短くして翌日の午前1〜2時頃に終わるように変更。平成13年(2001)から正月第三土曜日に開催することとなり、現在に至っている。  
井手 いで 熊野神社くまのじんじゃ

蘇民祭そみんさい

のパンフレット(裏)

井手熊野神社蘇民祭のパンフレット(裏)

拡大写真(2400X1600)717KB 熊野神社蘇民祭保存会資料
▲ 蘇民祭行事の内容は、パンフレットの裏面に詳しく解説されているが、大筋の流れは黒石寺蘇民祭とほぼ同じ内容になっている。しかし、四角(しかく)登り(夏祭り)では冷水を頭から浴びる禊ぎを行わないなど、細部においては熊野神社の独自性が随所に認められる。  
積雪の

熊野神社くまのじんじゃ

参道

積雪の熊野神社参道

拡大写真(1024X768)141KB
写真: ウチノメ屋敷 レンズの目 /撮影:及川寿郎
四角しかく

角灯かくとう

を持ち、

手木てぎ

  で地面を祓い清める 褌衆ふんどししゅう

四角の角灯を持ち、手木で地面を祓い清める褌衆

拡大写真(1024X768)140KB
写真: ウチノメ屋敷 レンズの目 /撮影:及川寿郎

膳上ぜんあ

 蘇民祭は午後6時のご膳上げ(別当祭)から始まった。神社を管理する別当(べっとう)は、菊池与(きくち・あとう)さん。菊池邸に氏子総代、保存会役員、厄年連代表らが集合し戸隠(とがくし)神社の勝山光弘(かつやまみつひろ)宮司により祭りの無事を祈願 した。
山伏と勝山光弘・戸隠神社宮司

山伏と勝山光弘・戸隠神社宮司

拡大写真(1024X768)166KB
写真: ウチノメ屋敷 レンズの目 /撮影:及川寿郎
四角しかく

のぼ

▲▼ 午後6時半頃から始まった四角登り(夏祭り)は、四角(しかく)と呼ばれる角灯(かくとう)を持ち、別当邸から供物や祭りの道具一式を神社に運ぶ儀式である。
熊野神社拝殿に向かう 四角しかく

のぼ

りの行列 18:42

熊野神社拝殿に向かう四角登りの行列 18:42

拡大写真(1800X1200)318KB

▲▼ 角燈(かくとう)と将軍木(かつのき)(ヌルデの木)でできた長さ1尺5寸(約45cm)の手木(てぎ)の刀(祓棒)を持った祓人(はらいびと)と呼ばれる褌衆(ふんどししゅう)が地面を這うようにして祓棒で邪気を切り祓いながら進み、それに続いてホラ貝を吹く山伏や勝山宮司、菊池別当、神楽保存会員、厄年連、一般祈願者らが行列を組んで拝殿に向かった。このとき、祈願者は、参道から拝殿へ三度巡ると良いといわれている。これは、黒石寺の夏祭りに習っているものと思われる。  

篠笛しのぶえ

に続いて 供物くもつを を運ぶ上半身裸の氏子たち

篠笛に続いて供物を運ぶ上半身裸の氏子たち

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塩を撒いて祭場を清める宮司/拝殿 18:59

塩を撒いて祭場を清める宮司/拝殿 18:59

拡大写真(1800X1250)323KB

▲▼ 蘇民祭は、お寺の行事だと思っていたら、神社でも同じような蘇民将来(そみんしょうらい)伝説による蘇民祭があることを今回初めて知った。古来から自然崇拝や修験道、神仏習合を巧みに取り入れて独自の宗教観を発展させてきた日本人ならではの文化である。お寺では読経や加持祈祷により、神社では祝詞やお祓いにより、邪悪なものが払われ、森羅万象が浄化される。
祭り用具一式に塩をかけて清める/拝殿

祭り用具一式に塩をかけて清める/拝殿

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もち・みかんまき
 
午後8時から舞台で「餅・蜜柑撒き」が行われた。蘇民祭は難しい用語が沢山あるため保存会のパンフレットでは、ひらがなが多用され、「もち・みかんまき」となっている。筆者は漢字の方がしっくり来るが現代は何事も平易であることが歓迎されるらしい。
もち・みかんまき/舞台 20:00

社殿に塩を撒いて清める宮司/熊野神社 18:59

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火たき登り
 
▼ 午後9時から「岩手の火まつり」である「火たき登り」が始まった。これも易しく表記しているが、「火を焚いて登る」ことから、「柴燈木登(ひたきのぼり)」を「火たき登り」と表現したのだろうか。
   柴燈木登(ひたきのぼり)積み重ねた松木(まつき)の上にのぼり火の粉を浴びて身を清める行事でこれは修験道の柴燈護摩(さいとうごま)と考えられる儀式であり、修験道と神道とが見事に習合している。  
高さ3mほどの

歳戸木さいとぎ

に魔除けの 梵天ぼんてん を立てる

高さ3mほどの柴燈木に魔除けの梵天を立てる

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写真: ウチノメ屋敷 レンズの目 /撮影:及川寿郎
▲ 柴燈木登(ひたきのぼり)に使われる松の丸太は、柴燈木(さいとうぎ)と呼ばれるが、熊野神社では、歳戸木(さいとぎ)と呼んでいる。黒石寺では、松木(まつぎ)を長さ5尺(約150cm)に切って二ッ割(ふたつわり)にしたものを3mほど積み上げているが、ここでは長さ2m以上もありそうな丸太をそのまま使っている。  
 井桁に組んだ歳戸木(さいとぎ)を3mほど積み上げその上に魔除けの梵天(ぼんてん)が立てられた。梵天は杉と竹の二種類があり、ここでは杉の梵天が用いられた。

歳戸木さいとぎ

に点火 21:30

柴燈木に点火 21:30

拡大写真(1800X1200)364KB
▲▼ 午後9時半に神殿の蝋燭(ろうそく)から移された御神火が歳戸木(さいとぎ)の二箇所の焚口に点火されると、角灯(かくとう)と手木(てぎ)を持った 白褌(びゃっこん)の男たちによる火たき登りが始まった。 男たちは火たき登りのときは、赤い鉢巻を締めることになっているので、全員が赤組といった感じになる。  
火たき登り(

柴燈木登ひたきのぼり

)の晴れ姿! 21:33

火たき登り(柴燈木登)の晴れ姿! 21:33

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  小雪舞ふ柴燈木登や白ふどし 北舟 

こゆきまう ひたきのぼりや しろふどし

A light snowfall, white loincloth of climbers on the smoking piles of Hitaki lumber of holy fire.

歳戸木さいとぎ

から飛び降りる男

歳戸木から飛び降りる男

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一気に燃え上がる

歳戸木さいとぎ

一気に燃え上がる柴燈木!

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▲▼ 歳戸木(さいとぎ)の上に立った裸の男たちは異口同音に「ジャッソウ ジョヤサ!」と大声を張り上げている。この掛け声は、「邪正」「除夜祭」が訛ったものではないかといわれている。やがて炎が勢いを増して燃え上がり、煙が濛々と立ちのぼるに従って、男たちも盛り上がって行った。  

煙の中に立つ!

煙の中に立つ!

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雄叫おたけ

び!

雄叫び!

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