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六時堂へ駆け上がる裸の群衆 |
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六時堂に到着すると、前半の部と同様の要領でもみ合いが始まった。例年だと身体にかけられた水が湯気となり、もうもうと湯煙がたちのぼるそうだが、今年は暖かくて全く湯気は見えなかった。
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後半の部では、1回15枚の御札(おふだ)が3回にわたって撒かれる。赤組、白組、赤白全員の順に、梁から落ちてくる御札の争奪戦が繰り広げられた。
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次々と投下される御札。それを何とか取ろうと必死に腕を伸ばす生徒たち。堂内は若者の発散する熱気に包まれ、騒然となった。
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御札をとって万歳!
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御札争奪戦
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各回の争奪戦で御札をとった人は、毎回一列に並び、一人ずつ観客に紹介され、拍手を受けていた。
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白組の勝利
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最後の赤白全員による御札の争奪戦の結果、白が10枚、赤が6枚を取った。今年は白組の勝ちとなって行事が終わった。
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六時堂の前で水をかけられ、髪や上半身だけでなく、ふんどしまでずぶ濡れの人もいる。今年は無風だったので寒くはないだろうが、例年だと震えが来るのではないだろうか。今年のどやどやは、耐寒訓練にはならなかったようだ。
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御札をとった! |
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戦い終わって凱旋
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白組は勝ち名乗りを受け、意気揚々と引き揚げて行った。貴重な御札を取って誇らしげに翳す生徒もいた。全員、行事が無事に終わり、先生方もホッとした表情だった。
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拡大写真を良く見ると、もみ合いで肌が赤くなったり、かすり傷を受けた人もいたようだが、大した怪我ではなかったようだ。
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参加者は、もと来た道を引き返し、本坊に戻り、冷え切った身体を風呂に入って温め、ぜんざいを食べたあと解散となる。
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本坊に引き揚げる若人たち |
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六時堂での御祓い
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謝 辞 |
後日、四天王寺からファックスで広報文を送っていただいたり、電話
による質問に快く応じていただいた。文中の説明は主にその資料によ
るもので、 この場を借りて深く御礼申し上げます。 |
《 撮影 2002年1月14日 》
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オリンパス CAMEDIA C-3040ZOOM 300万画素 600枚撮影
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六時堂では、どやどや終了後、昔同様に篝火がたかれ、参詣者に1本1,000円の冥加料(みょうがりょう)で牛王宝印楊枝(ごおうほういんようじ)が授与された。
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御札 《牛王宝印(ごおうほういん)》
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参詣者は、六時堂に参拝し、お坊さんに木槌のようなもので頭に触れてもらい、お祓いを受けていた。お詣りした人は誰でもこのサービスを無料で受けることができる。
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良く見ると、二人のお坊さんのうち若い方は、本坊通用門前で警備員と打ち合わせをしていたお坊さんだった。私もお祓いを受けた。御利益(ごりやく)がありますように...(合掌)。
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大阪といえども寒い真冬にふんどし一丁で御札を奪い合う裸祭り・・・どやどや。 古来から脈々と受け継がれてきた日本独自の習俗であり、世界に例を見ない。
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大都会の難波(なにわ)の地に、昔の人々と全く同じ衣装で伝統文化を受け継ぐ現代人がいた。
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これからもこの伝統のスタイルを崩すことなく、子々孫々に受け継いでいってもらいたい。日本の裸文化を頑なに守っている四天王寺の取り組みに、心から声援を送りたい。
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裸の若者が発散するエネルギーに刺激され、どやどやを鮮明な映像に残したい衝動に駆られ、途中から撮影に集中。その結果、後半の部で、六時堂での御札争奪戦をズームでとらえることに成功した。
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撮影を終えた今、私にはどやどやが日本三大奇祭の一つだとは思われなかった。ふんどし一丁で禊ぎをしたり神輿などを担いで練り歩く祭礼は全国に多くの例があり、どやどやもそのジャンルに入る裸祭りだと思う。参加者も我々と変わらないごく普通の市民だった。その中で高校三年生は、センター試験を目前に控えた参加であり、その労を多としたい。
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汗をかきながら裸の集団を追いかけ、ひたすらシャッターを切り続けた数時間であったが、快い疲労とほのかな充実感に浸りながら、西方浄土に沈む四天王寺の夕陽を後に、家路についた。(完)
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