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 感動写真集

2008年12月19日改訂

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♪ ターラ:ミシュラチャープより(インド古典音楽)

 

エローラの螺髪の仏陀涼しかり   北舟

 

拡大写真(1800x1200)255KB

The Buddha of Ellora with spiral curls of hair looks like cool.

2008年12月19日制作

エローラ第10窟の螺髪の仏陀

エローラ第10窟の螺髪の仏陀(インド・デカン高原)

エローラ石窟寺院

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第9窟(仏教窟)

 第8窟のすぐ上ですが、第6窟からしか入れません。壁を飾る彫刻の美しさをご覧下さい。6つの三角形の龕(がん)の中にはすべて小仏陀が鎮座しています。庇の彫刻も、釈迦の物語を現しており見事です。インドの猿の腰掛が画面右に見えています。

第9窟の小仏陀

第9窟の小仏陀

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 仏陀坐像の右には菩薩立像、左には観音立像。第9窟は、横に並ぶ第6窟の付属の堂であり、高名な比丘(僧侶)が6窟を使っていたのでは?と想像されているようです。

高名な比丘が使っていたと推測される第6窟の仏像

高名な比丘が使っていたと推測される第6窟の仏像

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第10窟(仏教窟)

 第10窟は、7世紀後半から8世紀前半に開窟されています。ヴィシュマカルマ窟と現地では呼ばれています。
僧侶の住まい用ではなく、礼拝専用の窟(チャイティア窟)です。往時には、前庭には浄めの水が張られていたそうです。2階建てになっており、2階部には見事な装飾の浮き彫りが施されています。

礼拝専用の第10窟

礼拝専用の第10窟

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2階ベランダから撮影。

第10窟の2階

第10窟の2階

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 奥行き20m、幅15m。一番奥にはストゥーパがあり、その前面には、仏陀坐像があります。2階部正面からも採光されていますので、光が奥まで通り、非常に落ち着いた厳粛な感じを与える石窟です。アジャンタ遺跡の第26窟が、構成としては非常に近いと思います。

エローラ第10窟の見事な内部

エローラ第10窟の見事な内部

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 天井部は、石のリブ(梁)になっています。リブの付け根に、一本毎に小さくて見事な仏の彫像が施されてありますが、この程度のサイズでは見えずにすみません。当時の木造の遺跡はインドにはどこにももう残っていませんが、この梁を見ると、当時の寺院建築様式が想像出来て、非常に高度なレベルに達していたことがわかります。

第10窟の見事な石の梁

第10窟の見事な石の梁

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 ストゥーパの前面に仏陀が彫られています。この静寂感、いかがでしょうか?頭はブツブツの螺髪(らはつ/らほつ)で、鎌倉の大仏(1242年建立)も同じようなヘッドスタイルですね。

エローラ第10窟の螺髪の仏陀

エローラ第10窟の螺髪の仏陀

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  エローラの螺髪の仏陀涼しかり  北舟 

えろーらの らほつのぶっだ すずしかり

The Buddha of Ellora with spiral curls of hair looks like cool.

癒しの仏陀

癒しの仏陀

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1階回廊部分の見事な浮き彫り群。破損もなく良好な状態で保存されています。

第10窟1階回廊部分の浮き彫り

第10窟1階回廊部分の浮き彫り

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第11窟(仏教窟)

 地元では、ドー・タール(ドー=2・タール=階建)と呼ばれる3階建ての遺跡です。7世紀後半から8世紀前半の開窟と言われています。調査発掘が本格的に始まる前の19世紀中頃までは一階の前の部分全部が土に埋まっていましたので、2階建てにしか見えず、ドー・タールと名付けられました。イギリスの考古学者たちによって本格的に調査が始まり、1階の土砂も取り除かれで、この素晴らしい第11窟の全容が明らかにされています。

ドー・タール第11窟

ドー・タール第11窟

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 3階廊下です。どうです、このゆったり感! インドが好きになる人間は、こうした空気がゆっくり流れていくところに惹かれるわけです。柱の文様にご注目下さい。長い廊下の直線には、このように単純化された円模様が非常に合うと思います。造形者のデザイン能力の高さが伺えます。

第11窟3階廊下

第11窟3階廊下

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 各階で奥行が全く違います。1階の奥行きが約40m、2階が約10m、3階が約20mですので、寺院のデザインの問題もあったのでしょうが、掘り進む際の岩質も関係していたのかもしれません。座禅を組み、瞑想する仏陀です。

第11窟の仏陀

第11窟の仏陀

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第12窟(仏教窟)

 こちらは、ティン・タール(3階建て)と、地元でも当初から3階建てと呼ばれていた石窟寺院です。7世紀後半から8世紀前半の開窟です。入り口の岩の衝立壁が、第11窟に比べ、随分狭くなっています。

ティン・タール第12窟

ティン・タール第12窟

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 時間も午前10時半で、丁度、インド人の参拝者が増えて来ました。元々は岩山の山裾であった前庭の岩量のボリューム感にご注目下さい。これだけの岩山を刳り貫いて、寺院をつくったわけです。一体、何年、かかったことでしょうか。職人たちは、カレーを食べながら、仕事をしたのでしょうか?

第12窟の見学者

第12窟の見学者

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