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 旅紀行日本の裸祭り

2011年2月12日改訂

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♪和楽器メドレー

朝靄の深山幽谷滝禊   北舟

 

Waterfall purification in the morning haze of a deep mountain valley.

2008年9月16日制作

準備運動の

鳥船とりふね

準備運動の鳥船

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準備運動の鳥船/御嶽山・綾広の滝(東京都青梅市)

鐵砲洲稲荷神社神紋   武蔵御嶽神社   鐵砲洲稲荷神社神紋

武州御嶽山滝行

滝行者

 
 翌日曜日は、朝5時起床の予定だったが、筆者は4時半に目が覚めて洗顔とトイレを済ませた。5時前には須崎祭事部長以下4人のスタッフが秋山荘に来ていた。まだ出発までに時間があったので、須崎さんのご配慮で、御師住宅の内神殿を撮影させて頂くことができた。
秋山荘の内神殿

秋山荘の内神殿

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御師住宅おしじゅうたく

内神殿ないしんでん
 
 御師住宅の祭壇は内神殿と呼ばれ、御嶽大神(みたけおおかみ)が祀られている。賽銭箱を越え御簾(みす)の奥に入ると御師が座る座布団がひとつ置かれており随身門と同じように右大臣と左大臣が内神殿を護っていた。神座(かみざ)のそばには武蔵御嶽神社の破魔矢が一対置かれており、その両脇には御札が並んでいた。
 御札は元旦祭・節分祭・日の出祭の御祈祷札であったり、講員より病気平癒や身上安全、当選などを依頼されて祈祷した御札だという。

御嶽神社の神々が祀られている祭壇

御嶽神社の神々が祀られている祭壇

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    御岳講(みたけこう)は関東一円に分布し、春を中心に代参人か総参りなどで御嶽を訪れ、御師が神社で祈祷したり、お札を頒布する。お参りの後は 直会(なおらい)となり、御師の宿で酒や食事が饗される。食事は、今回のような精進料理ではなく、懐石料理に近いもので、御岳講は信仰と娯楽の両面がある。  
内神殿に向かって拝礼 2008.9.7 05:20

内神殿に向かって拝礼

 須崎祭事部長が内神殿の御師の座に座り、行者一同、全員正座して御嶽大神に二礼二拍手一礼し、午前5時半ころ、早朝の滝行に出発した。夕べ軒先に干していた褌は、湿気が多いためか、余り乾いていなかったという。

御師おし

の宿を出発 05:25

御師の宿を出発

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 心配していた天候は幸いにも予報が外れ、快晴の行日和となり、心が弾んだ。一行は間もなく奥宮(おくのみや)入口を通過したが、朝靄(あさもや)に霞む天狗の腰掛け杉を見上げると、本当に今でも天狗が棲んでいるような気がした。

早朝の滝行に向かう行者たち/

奥宮おくのみや

入口 05:40
      天狗の腰掛け杉↓

早朝の滝行に向かう行者たち/奥宮入口

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天狗の腰掛け杉
 説明板によると、この杉は江戸時代の初期に生えたようで樹齢推定350年、樹高60m、目通り(目の高さの幹周り)6.5m。天狗が腰を掛けられるような形をしており、人が敬礼しているようなふうでもある。
神秘的な天狗の腰掛け杉

神秘的な天狗の腰掛け杉

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朝霧の太陽

朝霧の太陽

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お浜の

かつら

 
 綾広の滝のすぐ下流の巨岩のそばに、中里介山(なかざとかいざん)の未完の長編小説「大菩薩峠」に出てくるお浜の桂(かつら)がある。この木は江戸時代に生えたものと推定され、樹齢300年、樹高38m、目通り(目の高さの幹周り)4.0mの巨木である。こんなに大きな桂の木は見たことがない。朝日に照らされ、美しい緑が目に優しい。
元禄時代に生えた樹齢300年の「お浜の

かつら

元禄時代に生えた樹齢300年の「お浜の桂」

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   お浜の桂の下で、生乾きの褌を締める行者たち。御嶽山の朝晩は涼しいが、山道を30分も歩くと汗だくで、私も褌一丁になりたい衝動に駆られた。(^^; 藪蚊が心配されたが、滝の下は流水で水たまりがないためか、裸になっても蚊に刺されることはなく、防虫スプレーは必要なかった。  
「お浜の桂」の下で褌を締める行者たち 06:05

「お浜の桂」の下で褌を締める行者たち

   お浜の桂の直ぐ下流に女性専用の白キャンバス製のテントでできた更衣室がある。女性はその中で着替えられるので、安心して滝行を行うことが出来る。  
女性は白いテントの更衣室

女性は白いテントの更衣室

奉納された「

禊乃門みそぎのもん

奉納された「禊乃門」

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早朝の

滝行たきぎょう

 
 一行は綾広の滝と禊乃門をバックに記念写真を撮った後、綾広の滝に祀られている祓戸之大神(はらいどのおおかみ)に拝礼し、準備体操の鳥船に入り、昨日同様の滝行が始まった。

祓戸之大神はらいどのおおかみ

に向かって拝礼 06:15

祓戸之大神に向かって拝礼

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祓戸之大神
 祓戸之大神(はらえどのおおかみ)とは、夏越の祓(なごしのはらえ)と年越の祓(としこしのはらえ)に宮司の祝詞(のりと)として奏上される大祓詞(おほはらえのことば)に登場する神々のうち、罪を祓い清める次の4柱の神々をいう。
 
 ○ 瀬織津比賣神(せおりつひめのかみ) 速川の瀬に座し、罪を大海原に持ち出す。
 ○ 速開都比賣神(はやあきつひめのかみ) 潮に座し、罪を呑み込む。
 ○ 氣吹戸主神(いぶきどぬしのかみ) 氣吹戸(いぶきど)に座し、罪を根國(ねのくに)、底國(そこのくに)に吹き払う。
 ○ 速佐須良比賣神(はやさすらひめのかみ) 根國、底國に座し、罪を持ちさすらって失う。
 
 大祓詞は、4柱の神の役割を説明した後、「・・・此(か)く佐須良(さすら)ひ失(うしな)ひてば 罪と言ふ罪は在らじと 祓へ給ひ清め給ふ事を 天(あま)つ神 八百萬神(やおよろずのかみ)等共(たちとも)に 聞こし食(め)せと白(まを)す」「現代語訳:このようにさすらって無くせば、罪という罪は消え失せてしまうことでありましょうから、祓い清め給うことを天つ神や八百萬の神々にお聞き下さいと謹んで申し上げます。」で終わる。
 
 神道による大祓は「穢れや罪を地中深く葬る」というコンセプトであり、廃棄物の処理と同じ発想である。
準備運動の

鳥船とりふね

準備運動の鳥船

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  朝靄の深山幽谷滝禊  北舟 

あさもやの しんざんゆうこく たきみそぎ

Waterfall purification in the morning haze of a deep mountain valley.
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