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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2010年3月28日改訂

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夕暮れ〜シュエスベルクのヨーデル〜美わしのエメンタール

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2006年8月21日作成

アイガーヴァント(2,865m)からの眺望

アイガーヴァント(2,865m)からの眺望(スイス夏の旅)

スイス国旗
 

 スイス夏の旅 〈後編〉

アイガー

 

 ベルン見学後、ツアーバスはベルンの南方に広がる高地ベルナー・オーバーラント Berner Oberland (ベルン州高地)に入り、グリンデルワルト(1,034m)に到着。駅前のグリンデルワルト随一の五つ星ホテル「グランド・ホテル・レギーナ Grand Hotel Regina 」に二泊してスイスが誇る世界自然遺産を観光した。 BernerOberland Links

グリンデルワルト(1,034m)のイラストマップ

グリンデルワルト(1,034m)のイラストマップ

拡大写真(1600x1200)520KB 資料:地球の歩き方

ベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)グリンデルワルト駅

ベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)グリンデルワルト駅

拡大写真(1400x1050)387KB

グリンデルワルト Grindelwald

 グリンデルワルトは、アイガー(3,970m)北壁の麓にある小さな村で、30分もあれば一周できる。年間100万人が訪れ、レストランだけでも50軒以上もあるという。日本人観光客が多く、日本語の看板も見られる。日本の松本市(旧安曇村)と姉妹都市で、上高地の帝国ホテルのマントルピースはグリンデルワルトから取り寄せられたという。

グリンデルワルトのホテル・ディナー

グリンデルワルトのホテル・ディナー

拡大写真(1600x1050)329KB

 スイスの夏の夜は、サマータイムでも午後9時頃まで明るい。夕食を終え、散歩に出ると見事な夕焼けだった。

グリンデルワルトの夕焼け

アイガー(3,970m)北壁

グランド・ホテル・レギーナ

グリンデルワルトの夕焼け

パノラマ写真(2800x870)174KB

三文の徳

 ツアー7日目の7月13日(木)の朝、早起きして散歩に出た。ホテルの前のグリンデルワルト駅には既にインターラーケン・オスト駅行きの一番電車が客の搭乗を待っていた。

インターラーケン・オスト駅行き一番電車 / 午前5時35分

インターラーケン・オスト駅行き一番電車 / 午前5時35分

拡大写真(1400x865)219KB

 幸運にも駅前の目抜き通りを羊の群れが横切る光景に出会った。ツェルマットでは山羊と出会い、ここでは羊と出会った。「早起きは三文の徳*」とは良くいったものである。写真下の男性が羊追いの主人。夫婦で追っていた。

*早起きは三文の徳:早寝早起きにより三つの臓器(三文)が修復され元気になること。転じて、早起きをすると良いことがあること。

駅前道路を横切る羊たち

駅前道路を横切る羊たち

拡大写真(1600x1260)393KB

アイガー Eiger

 町の小高い丘から南を見ると、アルプス三大北壁のアイガー(3,970m)のモルゲンロート(朝焼け)が見られた。

 アイガーは、スイス中南部、ヨーロッパ・アルプスのベルナー・オーバーラント山群にある名峰で、グリンデルワルトの南に位置し、ユングフラウ、メンヒの二峰とともに山塊をなす。山体は結晶質石灰岩からなり、氷食をうけ、とくに北壁は高低差1,800mの大岩壁となっている。

アイガー北壁のモルゲンロートと名残の月

アイガー北壁のモルゲンロートと名残の月

拡大写真(1600x1200)166KB

 アイガーの朝焼の峰旅の宿  北舟 

あいがーの あさやけのみね たびのやど

Hotels for travelers, the morning glow of the top of Eiger.

 1858年(安政5年)8月11日イギリス人 チャールズ・ バリントンが南西面と西稜から初登頂に成功した。1921年(大正10年)9月10日には槙有恒(まき ゆうこう)がガイド3人と北東稜(ミッテルレギ山稜)の登攀(とうはん)に成功し、アルプスの日本人初登攀となった。

ユングフラウ鉄道のアイガーグレッチャー行き登山電車

ユングフラウ鉄道のアイガーグレッチャー行き登山電車

拡大写真(1600x1000)450KB

 アルプスで最も困難なルートの一つといわれる北壁は、1938年(昭和13年)夏、オーストリア人ハインリッヒ・ハラーらによって初登攀された。1969年(昭和44年)夏、加藤滝男らは北壁の右手の「赤い壁」を経由する直登(ちょくとう)ルートを開拓し、日本ルートの名をとどめた。

お花畑の牛たち

お花畑の牛たち

拡大写真(1400x900)367KB

ユングフラウ鉄道 Jungfraubahn

 朝食後、グリンデルワルト駅からユングフラウ鉄道(JB)に乗り、ユンブフラウヨッホに向かった。19世紀末に建設が開始され、1912年(明治45年/大正元年)に開通したこの鉄道は、四分の三が岩山の岩盤をくり抜いたトンネルの中なので、悪天候でも運休することがないという。

山林を開墾した牛の大規模牧場

山林を開墾した牛の大規模牧場

拡大写真(1600x1200)415KB

 全長9.3kmのユングフラウ鉄道は、三相交流電化で軌間1,000mmのシュトルプ式ラックレールを採用し、日本で最も急な勾配がある区間より、さらに3倍ほど急な傾斜を登るという。

大きな乳房のアイベックス

大きな乳房のアイベックス

拡大写真(1400x870)347KB

 途中のクライネ・シャイデック駅(2,061m)で、ユングフラウヨッホ行きの電車に乗り換え、アイガーとメンヒ両山の山中をトンネルで通過し、ユングフラウヨッホ駅まで登る。グリンデルワルトからユングフラウヨッホ駅までの所要時間は約50分。

クライネ・シャイデック(2,061m)駅で乗換え

クライネ・シャイデック(2,061m)駅で乗換え

拡大写真(1600x1000)263KB

クライネ・シャイデック Kleine scheidegg

 クライネ・シャイデック(小さな峠)駅は、グリンデルワルト駅(東回り)とラウターブルンネン駅(西回り)の電車が到着する駅で、ここからヨーロッパ最高所にあるユングフラウヨッホ駅行きの電車が出ている。

ユングフラウ鉄道路線図

ユングフラウ鉄道路線図

資料

 クライネ・シャイデック駅を出ると、覆道(ふくどう)を通る。アルプスの吹き下ろしの通り道で、難所なのだろう。

覆道に入る登山電車

覆道に入る登山電車

拡大写真(1600x1050)329KB

アイガーグレッチャー Eigergletscher

 アイガーグレッチャー(アイガー氷河)駅(2,320m)は最後の露天駅で、眼前にアイガーとメンヒの間のアイガー氷河が迫る。復路はここで電車を降り、クライネ・シャイデック駅までのトレッキングを楽しむグループも多い。

アイガーグレッチャー(2,320m)駅

アイガーグレッチャー(2,320m)駅

拡大写真(1600x1200)420KB

 アイガーグレッチャー駅を出ると、まもなくアイガーの岩盤をくり抜いたトンネルに入り、ユングフラウヨッホ駅までアルプスの胎内を進むことになる。途中二駅あり、上り電車のみ停車して5分間の見学時間が与えられる。

アイガーのトンネルに入る直前

アイガーのトンネルに入る直前

パノラマ写真(2000x1100)404KB

アイガーの胎内を走る登山電車

アイガーの胎内を走る登山電車

拡大写真(1400x1050)318KB

アイガーヴァント Eigerwand

 トンネル駅の最初の停車駅が「アイガーの壁」を意味するアイガーヴァント。これまでに多くの登山家の命を奪ったアイガー北壁にあり、夜は明かりが見えるので、位置が分かる。展望窓から下界を見渡すことが出来る。

アイガーの胎内アイガーヴァント(2,865m)駅

アイガーの胎内アイガーヴァント(2,865m)駅

 北向きの展望窓は沢山あるので、あわてる必要はない。窓はガラス(強化プラスティック)で覆われているが、内側に開くことができるようになっており、遭難したクライマーが避難できるよう配慮されている。

アイガーヴァント(2,865m)駅の展望窓

アイガーヴァント(2,865m)駅の展望窓

 これらの空所は、トンネル掘削時に岩石を排出する穴で、工事が終わった後で展望窓に改造されたもの。アイガー北壁のクライマーたちは、美しい下界の緑の光景を見ながら、登攀に挑んだことだろう。

アイガーヴァント展望窓からの眺望

アイガーヴァント展望窓からの眺望

拡大写真(1600x1200)397KB

アイスメーア Eismeer

 次のトンネル駅は「氷の海」を意味するアイスメーア。アイガー東面の岩壁をくり抜き、東向きに窓が開けられているので、グリンデルワルトからは見えない。

アイスメーア(3,160m)駅

アイスメーア(3,160m)駅

アイスメーア(3,160m)駅の窓

トンネルの中にある駅の窓

拡大写真(1400x1025)178KB

 その名のとおり窓の外にはアイガー東方に広がる氷河が見える。緑の景観から一転して厳しい銀世界となる。

アイスメーア展望窓からの眺望

アイスメーア展望窓からの眺望

パノラマ写真(1400x655)173KB

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