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2008年8月12日改訂

今 日

昨 日

'Ein Prosit derGemütlichkeit '-'Grüss Euch Gott'
'Alphorn Echo'-'Appenzeller Jodler'-'Muss I Denn'

ヨーデルに廻る踊り子ビヤホール   北舟

 

A beer hall, dancers rotating for yodel.

2008年7月16日制作

ホーフブロイハウスの陽気なショー

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ホーフブロイハウスの陽気なショー/ミュンヘン(ドイツ)

 南ドイツの旅・中

ホーフブロイハウス

アルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek

 
 ミュンヘンにあるアルテ・ピナコテーク(古絵画館)はドイツの国立美術館で、世界でも最古の部類に属する美術館である。元はバイエルン王家ヴィッテルスバッハ家の収蔵品を市民に展示する目的で建てられたもの。後にバイエルン王国のドイツ帝国への編入を経て国有化され、現在に至っている。「ピナコテーク」という単語はギリシア語に由来しており、「絵画の収蔵所」という意味。「アルテ」は「古い」ということなので、古い絵画の収蔵所である。
ヨーロッパを代表する名画の宝庫アルテ・ピナコテーク

ヨーロッパを代表する名画の宝庫アルテ・ピナコテーク

撮影:松井公代

アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer

 
 ニュルンベルクに生まれたアルブレヒト・デューラー(1471 - 1528)は、ドイツのルネサンス期の高名な画家であり数学者。同名の父・アルブレヒトは、ハンガリーからニュルンベルクに移住してきた金銀細工師だった。彼の自画像は、一度は目にしたことのある名作である。
ドイツの画家デューラーの「自画像」

ドイツの画家デューラーの「自画像」

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四人の使徒

 
 アルテ・ピナコテークには、晩年のデューラーが故郷のニュルンベルク市に寄贈したデューラーの代表作「四人の使徒」がある。当時のドイツはマルティン・ルターらによる宗教改革の時期で、ルターに共鳴していたデューラーは、ニュルンベルク市が新教側に付くことを知り、この絵を市に寄贈したという。
 絵の最下部には、ルター訳による聖書の引用のほか、「世の支配者たちよ。人間たちの言葉を神の御言葉と取り違えてはならぬ」という趣旨の戒めの言葉が描かれている。
至宝の名作「四人の使徒」/デューラー

至宝の名作「四人の使徒」/デューラー

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撮影:松井公代

カーネーションの聖母

 
 「カーネーションの聖母」は、62 × 47 cmの比較的小さな油絵で、1475年頃のレオナルド・ダヴィンチの初期の作品である。聖母が手にしているカーネーションは、聖母マリアに関係の深い花で、キリスト受難のときにマリアが流した涙から生えたといわれている。
カーネーションの聖母/レオナルド・ダヴィンチ

カーネーションの聖母/レオナルド・ダヴィンチ

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撮影:松井公代

ノイエ・ピナコテーク Neue Pinakothek

 
 アルテ・ピナコテーク(古絵画館)に対し、同じミュンヘンにあるノイエ・ピナコテークは文字どおりの「新絵画館」。アルテ・ピナコテーク開館から十数年後の1853年、その当時の現代絵画を収蔵するため、バイエルン国王ルートヴィヒ I 世によって設立された。19世紀以降の美術品が展示されているが、ここにゴッホの「ひまわり」がある。
ひまわり/ゴッホ

ひまわり/ゴッホ

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撮影:松井公代

レジデンツ Residenz

 
 14世紀後半から20世紀初頭まで代々ミュンヘンを統治してきたヴィッテルスバッハ王家の宮殿がレジデンツで、現在はレジデンツ博物館 Residenzmuseum として一般公開されている。
ヴィッテルスバッハ王家の宮殿・レジデンツ

ヴィッテルスバッハ王家の宮殿・レジデンツ

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撮影:松井公代

アンティクヴァリウム Antiquarium

 
 このレジデンツで有名なものの一つに、華麗な丸天井が印象的なアンティクヴァリウム(考古館)がある。奥行き69mという大ホールは、ヨーロッパ最大のルネサンス建築の一つとされ、ギリシャ、ローマ時代の胸像や彫像が並べられている。
レジデンツの大広間・アンティクヴァリウム

レジデンツの大広間・アンティクヴァリウム

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撮影:松井公代

バイエルン州立歌劇場 Bayerische Staatsoper

 
 ミュンヘンにある歌劇場は、実際の運営がバイエルン州とミュンヘンの補助金が大半を占めていることからバイエルン州立歌劇場と呼ばれる。元はバイエルン選帝侯国の宮廷劇場で、日本では昔から「国立歌劇場」の名称で紹介されていた。
レジデンツの隣に建つバイエルン州立歌劇場

レジデンツの隣に建つバイエルン州立歌劇場

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 現在の建物は1963年に再建されたもの。9月中旬から翌年の6月までがシーズンでほぼ毎日オペラかバレエが上演される。7月にはオペラ・フェスティバル Münchner Opern-Festspiel が開かれる。  
バイエルン州立歌劇場の内部

バイエルン州立歌劇場の内部

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撮影:松井公代

ホーフブロイハウス Hofbräuhaus

 
 ホーフブロイとは宮廷ビール醸造所という意味で、かつてはバイエルン王室の御用醸造所だった。現在のホーフブロイハウスは、16世紀にあった位置にある。かつて、アドルフ・ヒットラーがこのビアホールで演説を行っている。彼の書いた「我が闘争/マイン・カンプ Mein Kampf 」によると、1919年の秋に、ナチスの前身であるドイツ労働党の最初の大集会がここで開かれたという。

ミュンヘン三越の前にあるホーフブロイハウス

ミュンヘン三越の前にあるホーフブロイハウス

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 ここは、ミュンヘンの夜に欠かせない最大の観光名所。一階は木の長イスと長テーブルがずらりと並んでいる。天気の良い日は中庭のビアガーデンもオープンする。バンドの演奏もある。二階はレストラン、三階は1200席の大フロアで、陽気なショーを楽しむ団体客で賑わう。  

三階ビアホールでバイキング方式の夕食

三階ビアホールでバイキング方式の夕食

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   昔は保存がきかないため午前中に食べていた白ソーセージは、ホーフブロイハウスでは夜になっても注文できる名物料理。フランクフルトやニュルンベルクのソーセージと違ってハーブが利いて淡白な味なので、スイートマスタードをつけて食べる。料理のレベルはいまひとつで、余り期待しない方が賢明。  

ドイツビールとドイツ料理に舌鼓

ドイツビールとドイツ料理に舌鼓

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ホーフブロイハウス・ショー Die Hofbräuhaus-Show
 
 ミュンヘン市内の観光を終えた一行は三階ビアホールの予約席でビールジョッキを傾け、バイキング方式のバイエルン料理に舌鼓を打ちながらステージで演じられる陽気なホーフブロイハウス・ショー Die Hofbräuhaus-Show を楽しんだ。  
 BGMに流れるメドレーはここで購入したCDに収録されていたもの。冒頭の「アインス(ワンス)・ツヴァイ・ドライ・フィーア(ズーファ)〜ブロースト! eins zwei drei vier - Prost! 」は、ビールで乾杯するときの音頭で、「1、2、3、4、乾杯!」  の意。筆者には()のように聞こえる。訛りがあるのだろうか。
ドイツビールでブロースト!(乾杯!)

ドイツビールでブロースト!(乾杯!)

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 ステージはいわゆるフォークロア*・ショーで、ババリア(ババロア)地方の夕べと称するショーである。ババリア(ババロア)とは「バイエルンの」という意味で、アルプスに近いこの地方の民族衣装に身を包んだ男女が歌や踊りを賑やかに披露してくれる。ヨーデルありアルプホルンありで、まるでスイスにやってきた雰囲気がある。  
*フォークロア:地域コミュニティや特定の民族によって創作され伝承されてきた有形無形の文化。

民族衣装の踊り子たちによるホーフブロイハウス・ショー

民族衣装によるホーフブロイハウス・ショー

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ババロア
 
 ババロア(バヴァロワ) Bavarois はフランス語で英語ではババリア Bavarian という。Bavarian を素直に読めばバーバリアン=野蛮人という意味になるので、当時は文化レベルが低いと見られていたのだろうか。  
 ご存じのババロアはプリンのような洋菓子の一種。ドイツのバイエルン王国の貴族のためにフランス人シェフが考案したものといわれる。本来はこの地方にあった生クリーム状の飲み物をゼラチンで固めたものだという。
楽しいフォークダンス

楽しいフォークダンス

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ドイツのビール
 
 ドイツはラガービールの原産国であり、昔からビールがポピュラーなアルコール飲料だった。我々団塊の世代は、ビールといえば「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」というキャッチ・フレーズが浮かんでくる。コマーシャルに毒された世代なのかもしれない。(^^;  
 アルト、ケルシュ、ヴァイツェンなどのエールビールも多種造られている。 ビールの新酒は秋初めに出回り、これにあわせて各地でビール祭りがある。世界で最も有名で大規模なものはミュンヘンのオクトーバー・フェスト。3月に醸造されるオクトーバー・フェスト用のメルツェンビール、秋口に醸造され冬場に供されるウィンタービールなど季節ビールといわれるものも多くのメーカーで作られている。
アルプホルンの演奏

アルプホルンの演奏

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 ドイツではビール法(ビール純粋令)により水・麦芽・ホップのみを原料とする飲料物しかビールと名乗れなかったが、非関税障壁として非難されたため、現在は輸入ビールについては適用除外となっている。  
 ドイツのビールメーカーは、日本酒の地酒のように各地にあり、全国ブランドのビールメーカーは少ない。価格も安く、缶に入った地ビールは、コーラより安い。
ホーフブロイハウスの陽気なダンス

ホーフブロイハウスの陽気なショー

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  ヨーデルに廻る踊り子ビヤホール  北舟 

よーでるに まわるおどりこ びやほーる

A beer hall, dancers rotating for yodel.

スカートの下を見せる回転ダンス

スカートの下を見せる回転ダンス

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 ドイツのビールは大きく分けて大麦を原料とするピルツェン・ビールと小麦を原料とするヴァイツェン・ビールがある。小麦を原料とするビールでは、ミュンヘン近辺ではやや白っぽいヴァイスビール Weissbier が有名。大抵の観光レストランで「白ビール」と日本語でいえば通じる。それほど日本人観光客が多いということである。常温で飲むビールもあるが、ドイツでもビールは冷やして飲むのが一般的。  
粋のあったカップル

粋のあったカップル

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南ドイツの旅 ... 続く to be continued

和田義男

  
撮 影

2008年6月15-16日

OLYMPUS  
E-3  E-
510
 
 
12-60mm
  70-300mm

1000万画素 1270枚 2.59GB
 
 

 12頁を費やしてやっと2/3が終わった。この中編は、ノイシュヴァンシュタイン城とルートヴィヒ II 世関係に3頁、ミュンヘンに2頁を割いて詳しく紹介した。
 今回の旅のハイライトであるので、特に力を入れた。BGM用のCDもドイツで購入したものや日本で調達したものなど、かなりの枚数から選んでいる。
 これだけ充実した内容となったのは、松井公代さんが撮影した多くの素晴らしい写真のお陰であり、松井さんにはこの場をお借りして心より御礼申し上げたい。 2008.7.16

特集!旅紀行第75集 「南ドイツの旅・中」

撮影・制作 : 和田義男

 平成20年(2008)7月16日 作品:第21作 画像:(大90+小14) 頁数:6 ファイル数:227 ファイル容量:57.5MB
  
平成12年(2000)〜平成20年(2008) 作品数:292 頁数:1,032 ファイル数:35,592 ファイル容量:5,320MB
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