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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2006年1月12日改訂

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清流いつまでも ・春色・瞳を閉じて明日の翼

Kaseda Music Labo TAM Music Factory

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2005年10月9日作成

水平線まで続く見事な紅葉(アルゴンキン州立公園)

水平線まで続く見事な紅葉(アルゴンキン州立公園)

カナダ国旗

 

 
はじめに
 2005年9月30日から10月7日までの8日間、家内と二人でクラブツーリズムのツアーに参加し、カナダに旅した。  

 
 初日午後6時半過ぎ、JAL018便で成田を出発して間もなく、機内のNHKテレビの録画放映で、カナダ・ローレンシャン高原の遊覧飛行機が湖を離陸直後強風にあおられて墜落、乗客5人のうち日本人男性一人が死亡し、日本人女性二人が怪我をしたというニュースが流れた。女性二人は我々が参加しているクラブツーリズムのツアー客で、全く同じコースを巡っている人たちだったことが分かり、ツアー客20名が騒然とする一幕があった。  

湖に駐機中の水上飛行機(オンタリオ州) 2005.10.4

雪上車に乗ってアサバスカ氷河の散策

拡大写真(1200x900)374KB 

我々が乗る予定の水上航空機が墜落したとあってはとても乗る気になれず、キャンセルすることに決めたところ、カナダに到着後、ツアーディレクター(TD 添乗員)の福田智子さんからオプショナル・ツアーの遊覧飛行を中止すると知らされた。死亡した男性は日本旅行の観光客で、クラブツーリズムの女性客は二人とも軽傷とのことで、TDの福田さんもホッとした様子だった。

 スタートからけちが付いたカナダ旅行だったが、バンクーバーから始まる全行程は、これまでに経験したことがないほどの好天に恵まれ、ロマンと感動の素晴らしい旅を全うすることができた。

冬景色のボウ・レイク(カナディアン・ロッキー) 2005.10.1

冬景色のボウ・レイク(カナディアンロッキー)

パノラマ写真(2830x768)288KB

 朝寒や名もなき山の一万尺  北舟 
カナディアン・ロッキー
 成田から10時間のフライトでバンクーバーに到着。現地時間(東京 - 17時間)はまだ30日午前11時である。国内便に乗り換えてカルガリーまで1時間20分のフライト。東西に広いカナダは国内に6つの時刻帯を持つため時計を1時間進めたあと、カルガリーから専用バスに乗り、約2時間でアルバータ州のバンフに到着し、古城ホテルとして知られるバンフ・スプリングスに宿泊した。

 

ボウ・レイク

 
 バンフに着いたときは晴れていたのに、翌朝は雪が降っていた。スタートからつまづいたのではないかと心中穏やかではなかったが、最初のボウ・レイクは我々以外にツアー客は来ておらず、貸し切り状態という幸運に恵まれ、到着した瞬間にパッと視界が晴れ、新雪を踏みながら湖畔を散策したが、夜来の降雪にすっかり冬景色となった雄大な景観に感動した。
 湖の向こうにはコロンビア大氷原に端を発するボウ氷河が見える。(写真中央) この氷河から溶け出た水が幾筋かの細い滝となって流れ落ち、ボウ・レイクに流れ込んだあとボウ川となり、レイク・ルイーズ・タウン、バンフ、キャンモア、カルガリーと流れてロッキーを代表する川に成長し、ウイニペグ湖からネルソン川と名前を変えて大西洋のハドソン湾へと注ぎ込む大河となる。

アサバスカ山(3491m)とコロンビア大氷原 2005.10.1

アサバスカ山(3491m)とコロンビア大氷原

パノラマ写真(3280x900)501KB

 いにしへの氷河の水を飲み干しぬ  北舟 

アサバスカ氷河

 コロンビア大氷原を擁するアサバスカ氷河の入口に着いたときには、晴天となり、ロッジの二階で昼食後、韓国のツアーグループと共にシャトルバスでアサバスカ氷河に行き、雪上車に乗り換えて氷河に降り立ち、クレバスに近寄らないように注意しながら、つかの間の氷上散策を楽しんだ。

雪上車に乗ってアサバスカ氷河の散策 2005.10.1

雪上車に乗ってアサバスカ氷河の散策

パノラマ写真(3380x1200)568KB 

 遠く来て踏みし氷河の幾万年  北舟 

レイク・ルイーズ

 標高1730mのレイク・ルイーズでは、ときおり雲間から太陽が顔を見せるなかで湖畔を散策した。「カナディアン・ロッキーの宝石」と讃えられるレイク・ルイーズは、太陽光線の具合でエメラルドの色合いが微妙に変化する。

 カナディアン・ロッキーで最も多くの人が訪れる代表的な湖で、ビクトリア女王の娘であるルイーズ・キャロライン・アルバータ王女にちなんで名づけられたという。

エメラルドに輝くレイク・ルイーズ 2005.10.1

エメラルドに輝くレイク・ルイーズ

パノラマ写真(3830x800)480KB

 エメラルド氷河の削る湖の色  北舟 
バンフ
 カナディアン・ロッキーを終日堪能したあと、バンフに戻り、町内にあるカスケード・ロック・ガーデンの紅葉を楽しんだ。幸運にも、丁度新郎新婦が白い馬車で公園に到着し、カスケード山を背景に記念写真を撮る現場に居合わせた。まるで映画の一シーンを見ているようで、素晴らしかった。新郎新婦に永久(とわ)の幸あれと祈る。夕食のあと大橋巨泉さんが経営するOKギフトショップで土産を買った後、キャンモアに移動して一泊した。

白い馬車に乗った花嫁(バンフ公園) 2005.10.1

   

記念撮影する新郎新婦 2005.10.1

白い馬車に乗った花嫁(バンフ公園) 記念撮影する新郎新婦

拡大写真(1400x1050)307KB

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 白馬車の花嫁の微笑残る秋  北舟 

キャンモア

 翌朝、早起きして、ホテルの前に出ると、素晴らしい朝焼け(モルゲンロート)が見られた。まるで火事のように赤く染まっており、壮大な大自然の営みを目のあたりにして大いに感動した。夢中で撮影しているうちに色が褪せ、間もなく消えてしまった。

キャンモアのモルゲンロート 2005.10.2

キャンモアのモルゲンロート(カナディアンロッキー)

パノラマ写真(4150x1024)525KB

 岩山の峰くれなゐに今朝の秋  北舟 

トレンブラン村

 キャンモアのモルゲンロートを最後にロッキーを後にし、カルガリーから国内線で4時間のフライトで東方のモントリオールに到着。時計を2時間進めたあと、専用バスで2時間、ケベック州はローレンシャン高原にあるお伽の国のようなトレンブラン村に到着し、一部屋に二階とキッチンを持つ冬のスキー客用のホテルに宿泊した。

お伽の国のトレンブラン村(ローレンシャン高原) 2005.10.3

お伽の国のトレンブラン村(ローレンシャン高原)

拡大写真(1400x1050)353KB

 

ローレンシャン高原

 
 モントリオール北部に広がるローレンシャン高原は、標高1000m前後の山々が連なり、数千、数万ともいわれる大小の湖沼が点在する高原地帯である。翌日は終日ローレンシャン高原を散策。午前中、無料ゴンドラを利用してトレンブラン村を見てまわった後、遊覧船に乗ってトレンブラン湖を周遊。その後、スキー用のゴンドラに乗ってトレンブラン山頂まで上がり、ツアー弁当を食べながらローレンシャン高原の見事な紅葉を楽しんだ。

紅葉のトレンブラン湖 2005.10.3

紅葉のトレンブラン湖

パノラマ写真(1875x900)295KB

 紅葉はこれから見頃を迎える段階に入っており、最盛期ではなかったものの、楓(メープル)を主体とした燃えるような広葉樹林が水平線の向こうまで延々と続いており、日本とは桁違いのスケールの大きさにただただ圧倒されるばかりであった。出発日に墜落事故があったにもかかわらず、何事もなかったかのように左隣の湖から遊覧飛行機が発着していた。

紅葉のローレンシャン高原(トレンブラン山頂からの眺望) 2005.10.3

紅葉のローレンシャン高原(トレンブラン山頂からの眺望)

パノラマ写真(2950x600)468KB

 果てしなき大地を包む紅葉かな  北舟 
 

メープル街道

 
 翌日、専用バスに乗り、メープル街道を約4時間走ってローレンシャン高原と並ぶカナダの紅葉の名所・アルゴンキン州立公園に行った。ケベックシティからモントリオール、トロントを経由し、セントローレンス川に沿って西から東に走るメープル街道は、日本の旅行会社が名付けて定着した観光道路で、ナイアガラまで800kmに及ぶ。この時期、オンタリオ湖の北に位置するアルゴンキン州立公園付近の紅葉が最盛期を迎え、素晴らしい景観に思わず歓声が上がった。

燃えるような紅葉のメープル街道(オンタリオ州) 2005.10.4

   

メープル街道を行く 2005.10.4

燃えるような紅葉のメープル街道(オンタリオ州) メープル街道を行く

拡大写真(1200x900)432KB

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 うねりゆく原生林の照紅葉  北舟 
 

アルゴンキン州立公園

 
 カナダの手つかずの自然が残るアルゴンキン州立公園はオンタリオ州で最も歴史のある公園で、東京都の3.5倍の広さがあるという。人口3000万人のカナダは、日本の27倍の広さがあり、ロシアに次ぐ世界第二位の広大な国なので、驚くに値しない・・・と、少々やけっぱちになる。(^^;

黄葉樹林の森林浴(アルゴンキン州立公園) 2005.10.4

   

さまざまな色の散り紅葉 2005.10.4

黄葉樹林の森林浴(アルゴンキン州立公園) さまざまな色の散り紅葉

拡大写真(1200x900)432KB

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 果てしなき紅葉の海に分け入りぬ  北舟 
 

紅葉狩り

 
 こゝでバスを降り、1時間ほど紅葉樹林の中をルックアウトという巨大な一枚岩の展望台まで往復した。一行は往復の山道を汗だくで行進し、さまざまな色に染められた楓の散り紅葉を拾いながら紅葉狩りを楽しんだ。
   ボウ・レイクの冬山から一転して真夏の暑さを味わったが、アウトルックから見る紅葉は、丁度今が見頃を迎え、遥か地平線まで続く見事な景観に呆然と立ちつくすのみで、言葉を失ってしまった。  

水平線まで続く見事な紅葉(アルゴンキン州立公園) 2005.10.4

水平線まで続く見事な紅葉(アルゴンキン州立公園)

拡大写真(1600x768)259KB 

 大岩に立ちてパノラマ紅葉山  北舟 
 

ナイアガラ瀑布

 
 アルゴンキン州立公園の紅葉狩りを終え、トロントに一泊。ツアー最終日の翌日も爽やかな秋晴れに恵まれ、専用バスで2時間、ナイアガラフォールズ市に入り、ナイアガラ瀑布(ナイアガラの滝)を見物した。

ナイアガラ瀑布の全貌(ナイアガラフォールズ市) 2005.10.5

ナイアガラ瀑布の全貌(ナイアガラフォールズ市)

パノラマ写真(2360x1050)440KB

大地削く滝の轟音ナイアガラ  北舟 
 

世界三大瀑布

 
 南米イグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と並んで、世界三大瀑布の一つに数えられるナイアガラの滝は、エリー湖とオンタリオ湖の間のカナダとアメリカの国境に位置する。川中のゴート・アイランド(山羊島)によってカナダ滝(右)とアメリカ滝(左)の二つに分断されている。アメリカ滝の右には花嫁のベールと呼ばれる小さな滝があるので、ナイアガラ瀑布には三つの滝がある。

カナダ滝に向かう観覧船 2005.10.4

カナダ滝に向かう観覧船

拡大写真(2000x1500)447KB

 

カナダ滝

 
 美しい弧を描くカナダ滝は、馬蹄形の形からホースシューフォールズの名で親しまれ、ナイアガラ瀑布の写真はカナダ滝が使われることが多い。幅675m、落差54mの滝は、エリー湖から流れてくる毎分1億5500万tonもの水が轟音と水煙を上げて落下するさまは壮観である。

カナダ滝を観覧する霧の乙女号 2005.10.5

(ナイアガラフォールズ市)

パノラマ写真(2070x900)230KB

 轟音も頭に浴びる滝見船  北舟 
 今から1万2000年前の氷河期に形成された滝は、現在の場所よりも約11km下流にあったという。大量の水のエネルギーで崖が削られ、現在も毎年約3cmほど後退し続けているため、観光シーズンを終えた冬場にはカナダ滝の上流にある取水堤を調節して流量が少なくなるようにするという。

滝の直下に来た霧の乙女VII世号 2005.10.4

滝の直下に来た霧の乙女VII世号(ナイアガラフォールズ市)

拡大写真(1600x1200)309KB

 ポンチョ着て直下に迫る滝見船  北舟 
 

霧の乙女号 MAID OF THE MIST

 
 ナイアガラ瀑布の観光では、霧の乙女号に乗ってカナダ滝の直下に行き、滝の飛沫を浴びながら見物するクルーズに人気がある。乗船料を払うと薄いビニール製のポンチョがもらえるので、雨具の用意は不要である。
   クルーズ船はアメリカ側とカナダ側の2箇所から発着しているが、双方とも同じ霧の乙女号である。カナダの観光客が多いため、大型船はカナダ側から出帆する。冬になると流氷のために航行できなくなり、10月中頃からクルーズは中止される。  

霧の乙女号から見上げるカナダ滝 2005.10.5

(ナイアガラフォールズ市)

パノラマ写真(2360x1050)200KB

 

アメリカ滝

 
 アメリカ滝は、カナダ滝と比べると小さいが、それでも落差56m、幅320mで、巨大な白壁のような姿をしている。
   ナイアガラの滝は、1678年にフランス人宣教師に発見されて以来、観光化され、毎年、世界中から観光客が集まる。先住民がつけたナイアガラ「雷鳴のとどろく水」という名の滝は、やはり先住民の言葉で「美しい水」という意味のオンタリオ湖に注ぎ、やがてセントローレンス川となり、沿岸のメープル街道の大自然の生命を育んでいる。  

アメリカ滝を観覧する霧の乙女号 2005.10.5

アメリカ滝を観覧する霧の乙女号

パノラマ写真(3000x1200)445KB

 大地裂け怒濤の如き滝飛沫  北舟 
 

ライトアップ

 
 夜、日がとっぷりと暮れてからナイアガラの三つの滝がライトアップされる。周年、新カジノの下から強力なライトを照射し、時と共にカラフルな色が変化するので、幻想的で美しい。オレンジの球はロープでつながれた気球。

ライトアップされたアメリカ滝と花嫁のベール滝(青) 2005.10.5

ライトアップされたアメリカ滝と花嫁のベール滝(青)

拡大写真(1200x1100)82KB

和田義男

 
和田義男

撮影 2005年10月1〜5日
 

《 OLYMPUS E-1 E-300 》

14-54mm   40-150mm


500万画素
  2,600枚 2,910MB

800万画素
  5,110枚 8,310MB
 

 ライトアップを見て観光は全て終わり、ナイアガラフォールズ市で一泊した後、翌早朝、レインボーブリッジを通ってアメリカに入国し、バッファロー空港からニューヨークのケネディ空港に飛び、14時間のフライトで成田に帰国した。

 

 幸運にも好天に恵まれ、広大なカナダの大自然を心ゆくまで満喫し、多くの感動や出会いがあった。充実した旅ができて大変嬉しい。

 DVD三枚分の写真を撮影してきたので、ロッキー、紅葉、ナイアガラの三編に分けて作品化したい。乞うご期待!  2005.10.09  〈 完 〉

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