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 旅紀行日本の裸祭り

2012年8月27日改訂

 

 

 

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篠笛〜山伏/邦楽鼓囃子

旅と写真は元気の泉

感動の裸祭CD完成!

仙北の赤褌一丁花火舟   北舟

 

Senboku guys of red fundoshi loincloth, fireworks from the boat.

2013年8月26日制作

仕掛けていた花火が上がる! 17:57:00

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仕掛けていた花火が上がる!/北上川(岩手県盛岡市)

 盛岡市無形民俗文化財

丸に片喰     曹洞宗長松寺   丸に片喰

 盛岡舟っこ赤褌流し

流 舟

北上川に入る6番舟(仙北二丁目自治会) 2013.8.16 17:54:40

北上川に入る6番舟(仙北二丁目自治会) 2013.8.16 17:54:40

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点火役の葛巻進さん 17:54:55

点火役の葛巻進さん 17:54:55

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点火棒に火を着ける 17:55:10

点火棒に火を着ける 17:55:10

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流れの深みに向かう 17:55:15

流れの深みに向かう 17:55:15

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滑りやすい川床を慎重に進む 17:55:20

滑りやすい川床を慎重に進む 17:55:20

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▲▼ 6番舟は、入川後、舟首を下流(東)に向けたあと、横移動するかたちで北上川中央部の深みに向かって進んで行った。葛巻進点火役は、水際で点火棒に火を着けた後、舟っこを追いかけた。

 
点火に向かう火付け役 17:55:25

点火に向かう火付け役 17:55:25

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▼ 担ぎ手たちの赤褌が水中に隠れたころ、6番舟がゆっくりと水面に浮かべられた。二年前には、重心が高くて傾斜し、転覆しそうになった舟もあったが、6番舟は極めて安定しており、危なげない進水風景だった。

 
水に浮かんだ舟っこ 17:55:30

水に浮かんだ舟っこ 17:55:30

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ロープを持って展開する 17:55:40

ロープを持って展開する 17:55:40

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▲▼ 舟っこには、舟の姿勢や流れる速さをコントロールするために、その前後左右に4本の支持索が付けられている。進水後、それぞれのロープを手にした裸たちが四方向に展開していった。

 
前後左右に広がる 17:55:50

前後左右に広がる 17:55:50

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▼ 舟っこの支持索が4方向に展張されて舟っこをコントロールする体勢が完成し、予定通りの点火準備が整った。

 
点火準備完了! 17:56:20

点火準備完了! 17:56:20

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舟っこに点火! 17:56:40

舟っこに点火! 17:56:40

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▲▼ 6番船が入川して2分後、葛巻点火役が点火棒を延ばして龍頭の花火に点火すると、勢いよく燃え上がった花火が閃光を発し、激しくはじけて白煙が上がった。  
龍頭の花火がはじける 17:56:42

龍頭の花火がはじける 17:56:42

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写真(2000X1550)524KB

▼ 舟っこに点火して数秒後には舟全体に火がまわり、紅蓮(ぐれん)の炎が立ち上がり、白煙が舞い上がった。赤く染まった川面が赤褌グループの赤を暗示しているようで、素晴らしい演出だった。

 
一気に燃え広がる! 17:56:45

一気に燃え広がる! 17:56:45

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  紅蓮の火赤褌どもが送舟  北舟 

ぐれんのひ あかふんどもが おくりぶね

The burning flames like a red lotus, the ancestor-sending boat by naked guys of red loincloth.

フォーメーションの完成! 17:56:50

フォーメーションの完成! 17:56:50

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▼ 間髪を入れず、 舟っこに仕掛けてあった花火が轟音を発して打ち上げられ、曇空に星を散りばめたような美しい光景が広がった。

 
仕掛けていた花火が上がる! 17:57:00

仕掛けていた花火が上がる! 17:57:00

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▲▼ 星を散りばめたような花火と共にその煙が赤や黄に染められ、川面に映し出された光の波とあいまって幽玄の世界が生まれ、その美しさに見とれるばかりであった。

 
   仙北の赤褌一丁花火舟  北舟 

せんぼくの あかふんいっちょう はなびぶね

Senboku guys of red fundoshi loincloth, fireworks from the boat.
美しさに見とれる瞬間! 17:57:05

美しさに見とれる瞬間! 17:57:05

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  暮れなずむ北上川や祭舟  北舟 

くれなずむ きたかみがわや まつりぶね

The lingering glow in the evening sky, ritual boats on the Kitakami river.

花火の噴水! 17:57:15

花火の噴水! 17:57:15

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▲▼ 打ち上げ花火に続いて、前後二箇所から垂直に吹き上がる噴水のような花火が始まった。そして龍口から花火が噴出し、火を吐くドラゴンとなった。

 
火を噴くドラゴン 17:57:20

火を噴くドラゴン 17:57:20

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ロープを引いて流れる方向を調整する 17:57:45

ロープを引いて流れる方向を調整する 17:57:45

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▲▼ 舟っこの左舷配置(向こう側)の人は深いところを歩き、右舷配置(手前)は浅瀬を歩くことになる。舟っこに近いほど輻射熱と火の粉が降りそそぐので、水に浸かって進む方が楽そうだ。しかし、泳げない人は、溺れる恐れがあるので、右舷配置が望ましい。

 
深みと浅瀬を進む 17:57:45

深みと浅瀬を進む 17:57:45

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舟っこ流しの 赤褌あかふん
  ▲▼ 夏の水浴といえば戦前まで男子は水褌(すいこん)が当たり前で盛岡では男は赤褌(あかふん)を締めて北上川で泳いでいたことから「舟っこ流し」も全員赤褌姿で行われていたという。
美しく燃える舟っこ 17:57:55

美しく燃える舟っこ 17:57:55

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写真(2000X1500)475KB

▲▼ しかし、戦後からその風習が崩れ、現在、古式ゆかしい赤褌姿で参加している団体は、長松寺の仙北二丁目自治会だけとなってしまった。

 
燃えながら川を下る精霊舟 17:58:10

燃えながら川を下る精霊舟 17:58:10

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▲▼ 仙北二丁目自治会だけは、長松寺の斗ヶ澤祥悦(とがさわ・しょうえつ)住職の指導で、赤鉢巻・赤褌・白足袋・草鞋という江戸時代から続く伝統装束をしっかりと守っており、盛岡市無形民俗文化財としての矜持(きょうじ)を保っているのは、素晴らしいことである。

 
炎が水面に美しい造形をつくる 17:58:20

炎が水面に美しい造形をつくる 17:58:20

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▲▼ しかし、そのほかのグループは、褌を締めるのが恥ずかしいという理由で、シャツやパンツに代えてしまったことは、日本の伝統文化をないがしろにするものであり、誠に残念である。

 
舟っこと共に北上川を下る葛巻進さん 17:58:30

舟っこと共に北上川を下る葛巻進さん 17:58:30

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▼ 夕闇迫る北上川で燃え盛る「舟っこ」はとても美しく、火だるまとなった姿は、まるで飛翔する火の鳥のようである。しかし、前頁にも解説したように、観客はこのような暗闇に浮かぶ舟っこを見ているわけではない。明るい被写体に露出を合わせて撮影すると、周りは暗くなってしまう。カメラが作る虚構の世界である。これを良しとするかどうかは、読者のご判断に委ねたい。

 

炎上する6番舟 17:59:05

炎上する6番舟 17:59:05

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炊きあげられた戒名が空に舞い上がってゆく 17:59:25

炊きあげられた戒名が空に舞い上がってゆく 17:59:25

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  夏川を紅蓮に染むる流舟  北舟 

なつかわを ぐれんにそむる ながしぶね

The drifting boat dying the summer river crimson red.

舟っこを見守る葛巻進さん 17:59:00

舟っこを見守る葛巻進さん 17:59:00

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 江戸時代から脈々と続けられている盛岡の「舟っこ流し」はそれぞれの町内会が創意工夫を凝らしており、竜頭舟の竜口から煙火が噴き出たり、ロケット花火や爆竹・煙幕などが仕掛けられた派手な演出が特徴で、見物人の目を楽しませてくれる。

対岸(左岸)から7番舟(南大通り三丁目町内会)が入川、花火が上がる 17:59:30 

対岸(左岸)から7番舟(南大通り三丁目町内会)が入川、花火が上がる 17:59:30 

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 仙北二丁目自治会では、導火線を瞬火線に代えて花火の点火時期を調整するなど、流舟の炊き上げの演出に工夫を凝らしている。

後部配置の裸たち 18:00:05

後部配置の裸たち 18:00:05

舟の流れる速さを調節する

舟の流れる速さを調節する

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