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 感動写真集

2013年1月7日改訂

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♪メドレー:メジロ・カワセミ・コガラ・ルリビタキ・モズ・コジュケイ・ウグイス
 

初春の鶴は千年羽ばたけり   北舟

 
 

Early spring, the flapping crane lives for 1000 years.

2013年1月7日制作

ソデグロヅル / 千葉県印旛郡栄町 2012.01.18 08:39

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ソデグロヅル / 千葉県印旛郡栄町

日本の野鳥を撮る旅'12

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撮影・原作 横山 稔

  wadapho.jp 内検索  

はじめに

 平成17年(2005)9月19日(月)の祭日、横浜市戸塚区舞岡公園でカワセミを撮影して以来7年目となる平成24年(2012)も野鳥を求める旅を続けました。これで5作目となりますが、常連の他に新しい仲間も加わりましたので、ごゆるりとお楽しみ下さい。野鳥は動きが敏捷で、警戒心が強く、木々に隠れてなかなか姿を見せてくれません。今年も根気と忍耐の撮影行でした。

鳥類の部位の名称

鳥類の部位の名称

小雨覆:しょうあまおおい
中雨覆:ちゅうあまおおい
大雨覆:おおあまおおい
初列風切:しょれつかざきり
次列風切:じれつかざきり
三列風切:さんれつかざきり
尾羽:おばね
上尾筒:じょうびとう
下尾筒:かびとう
腿:もも
脚:あし
趾:あしゆび
爪:つめ
上腹:じょうふく
下腹:かふく
胸部:きょうぶ
上背:うわぜい
耳羽:みみばね
喉:のど
眼先:めさき
過眼線:かがんせん / 眼の前後方向に入る線
嘴:くちばし
頭頂:とうちょう
冠羽:かんう / 頭頂部から生える細長い羽根
後頭:こうとう
頬:ほお
【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

230  ウミアイサ雄

2011.12.30 / 小田原市狩川

▼ 取水堰でカワアイサの雄と共同で餌採り中を撮影、潜水して魚を追い掛ける際、至近に浮上してきたもの。赤い目とボサボサの頭を撮影したいと願っておりましたが、今回、ようやく撮影できました。

 カモ目 カモ科 全長(翼開長) 52-58cm(70-86cm)。雄は、首から上は緑黒色で二段に分かれた冠羽がある。雄は嘴は細長く、先端はかぎ状に曲がる。胸は茶色で黒い斑が入る。背は黒い。翼の上面は雨覆いと次列風切が白く、初列風切が黒い。白色部には2本の横帯がある。虹彩は赤い。雌は頭から首にかけて茶色。のど、首の全部、胸は白っぽく続いている。背は灰褐色。嘴、足は橙赤色。
 
 沿岸の岩礁地などで潜水して採餌する。水中に頭だけ入れて泳ぎ、狙いをつけると、回転するようにスムーズに潜水する。8〜10cmくらいの魚類を捕まえて、浮上してから飲み込む。小さいものは水中で食べているようである。雛は淡水の水生昆虫を食べる。5〜7月に短期的な一夫一妻で繁殖するものが多い。しかし、一夫多妻や一妻多夫の例もある。抱卵期に番は解消される。
ウミアイサ雄 / 小田原市狩川 2011.12.30 10:34

ウミアイサ雄 / 小田原市狩川 2011.12.30 10:34

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231  ルリビタキ雄

  2012.01.04 / 横浜市戸塚区舞岡公園

▼ 三年目になるこの個体は、綺麗に成長して帰ってきました。美しい瑠璃色(るりいろ)をしているので、この名がついたのでしょうか。ちなみに瑠璃色は、やや紫みを帯びた鮮やかな青。名は、半貴石の瑠璃(ラピスラズリ、英: lapis lazuli)による。

 ルリビタキ(瑠璃鶲 学名:Tarsiger cyanurus ):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツグミ科に分類される鳥。夏季はユーラシア大陸の亜寒帯やヒマラヤ山脈で繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部で越冬する。日本では夏季に本州、四国の亜高山帯で繁殖し、冬季は標高の低い場所へ下りる(留鳥)。全長14cm。尾羽の羽毛は青い。体側面の羽毛はオレンジ色で、英名(flanked=脇腹、側面)の由来になっている。腹面の羽毛は白い。成鳥(生後2年)になるとオスの背面の羽毛は青く、幼鳥やメスの背面の羽毛は褐色。種小名cyanurusは「青い」の意。
ルリビタキ雄 / 横浜市戸塚区舞岡公園 2012.01.04 14:19

ルリビタキ雄 / 横浜市戸塚区舞岡公園 2012.01.04 14:19

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232 イイギリの実を啄むヒヨドリ

  2012.01.05 / 横浜市金沢区長浜公園

▼ 赤く色付いたイイギリの実を啄むヒヨドリを上手く捉えることができました。なかなか良い場所に止まらず、大苦戦しました。冬は木々の葉が落ちてよく見えるのですが、動き回られると、忍耐力が勝負です。

 ヒヨドリ(鵯 Hypsipetes amaurotis ):スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥。中国南部、台湾、日本で見られる。体長は27.5cm。頭部から胴体は灰色の羽毛に覆われるが、頬に褐色の部分があり、よく目立つ。また、頭頂部の羽毛は周囲よりやや長く、冠羽となっている。翼や尾羽は灰褐色をしている。
 里山や公園などある程度木のある環境に多く生息し都市部でも見られるおもに樹上で活動するが、地上に降りることもある。飛ぶときは数回羽ばたくと翼をたたんで滑空するパターンを繰り返して飛ぶため、飛ぶ軌道は波型になる。鳴き声は「ヒーヨ!ヒーヨ!」と聞こえ、和名はこの鳴き声に由来するという説がある。ヒヨドリは主に果実を食べているが、繁殖期は果実に加え昆虫類も多く捕食する。非繁殖期は果実(センダンやイイギリ、カキ、ヘクソカズラなど)がほとんどである。
  日本では里山や公園でよく見られる身近な野鳥の一つである。糖分を好むためか、ツバキやサクラなどの花にやってきて蜜を吸ったり、庭先にミカンやリンゴなど果物の半切れを置いておくとすぐにやって来たりする。しかし、ときに集団で畑に現れキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンなどの農作物を食い荒らすこともあり、農家には嫌われる。狩猟鳥の指定も果樹を食害する農業害鳥である本種を、煩瑣(はんさ)な手続きを経ないで駆除できるよう配慮したためである。あまり知られていないが、仔飼いにすると非常によく慣れ、飼い主を見分けることから平安時代は貴族の間で盛んに飼われた。古今著聞集などにその記述があり、現在の競走馬のように個体名が付けられたりして愛玩されたようである。
イイギリの実を啄むヒヨドリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.05 10:45

イイギリの実を啄むヒヨドリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.05 10:45

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233 ノスリ

  2012.01.07 / 横浜市金沢区長浜公園 (初出)

▼ 遠くに留っていたのですが近くの枝に飛んできました。人間を嫌い、なかなか近くに来ないのですが、このときは、私が隠れていたせいか、かなり近くに来ました。その後で飛び立った姿を撮影することが出来ました。

 ノスリ(鵟、学名 Buteo japonicus)は、鳥類タカ目タカ科ノスリ属の1種である。別名糞鳶(くそとび)。従来、ノスリ属の模式種ヨーロッパノスリ Buteo buteo などと同種とされていたが、2008年の分子系統により別種と判明した。
 中央・南シベリアモンゴル中国、日本に棲息する。夏季は亜寒帯や温帯域で繁殖し、冬季は熱帯や温帯へ渡り越冬する。
 日本では亜種ノスリ、亜種ダイトウノスリ亜種オガサワラノスリが生息する亜種ノスリは北海道本州中部以北、四国の山地で繁殖し、繁殖地では留鳥である。この他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来する。亜種ダイトウノスリは大東諸島に留鳥として生息したとされていたが、すでに絶滅しているとされる。亜種オガサワラノスリは小笠原諸島に留鳥として周年生息する。
ノスリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.07 12:58

ノスリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.07 12:58

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ノスリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.07 13:08

ノスリ / 横浜市金沢区長浜公園 2012.01.07 13:08

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234 オオハクチョウとコハクチョウ

  2012.01.09 / 千葉県印旛郡栄村

▼ 以前は、5羽程度のコハクチョウが川に来ていたそうだが、とある農家で田圃に 水を張って餌遣りを始めたところ、数十羽のコハクチョウに加えてオオハクチョウもやって来る様になった由。

 オオハクチョウとコハクチョウの見分け方:体全体の大きさもオオハクチョウの方が少し大きい。嘴(くちばし)の黄色い部分がオオハクチョウの方が大きい。嘴の大きさはオオハクチョウの方が大きい。
オオハクチョウ(右)とコハクチョウ(左) / 千葉県印旛郡栄村 2012.01.09 09:42

オオハクチョウ(右)とコハクチョウ(左) / 千葉県印旛郡栄村 2012.01.09 09:42

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235 オオヒシクイ

  2012.01.09 / 茨城県稲敷市江戸崎 (初出)

▼ 関東地方に飛来するオオヒシクイは江戸崎の田圃が中心になっているようで当日は幸運にも観察小屋の近くで休息していました。数えてみたら73羽もいました。

 初出のヒシクイ(菱喰、Anser fabalis)は、鳥綱カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。オオヒシクイは、夏季にシベリア東部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国や日本へ南下する。
 雌雄同色のオオヒシクイは、首から体が黒褐色で、体上面は淡色の羽縁がある。胸から腹にかけては白色で、脇は褐色と白のまだらである下尾筒と上尾筒は白く嘴は灰黒色で先端近くに橙色がある足は橙色本亜種は頭部から嘴先端までのラインが直線的で、嘴が長くて大きい。首も長い。亜種ヒシクイに比べると体長が10-15cmも大きい。嘴基部の高さを1とすると嘴の長さは2以上である。

オオヒシクイ / 茨城県稲敷市江戸崎 2012.01.09 11:59

オオヒシクイ / 茨城県稲敷市江戸崎 2012.01.09 11:59

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  236 エリマキシギ雌

2012.01.09 / 茨城県稲敷市浮島 (初出)

▼ エリマキシギの雌の一部が、蓮田の収穫後、沼状態になった田圃で採餌して越冬するそうですが、雄は越冬しないそうです。

 エリマキシギ(襟巻鷸、学名:Philomachus pugnax)とは、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。 ユーラシア大陸の北部から北極圏にかけての、湿地帯や牧草地で繁殖する。ロシア中部で繁殖する個体もある。冬期は、地中海沿岸からアフリカ、インド、オーストラリア南部などに渡り越冬する。
 日本は渡りの通過点にあたり、「旅鳥」として春と秋に少数が観察される。西日本では、時々越冬する個体もいる。日本で観察されるのはほとんど冬羽だが、春には襟巻きが生えかけたオスが見られることもある。
 体長は雄が約29cm、雌が約22cm。他のシギ類とくらべるとやや首が長めで、くちばしが短い。雌雄の冬羽と雌の夏羽は全身が黒褐色に淡い褐色のまだらもようであまり目立たないが、雄は繁殖期になると名前のとおり首に襟巻きのような長い羽毛が生え、体色も褐色、黒、白などいろいろなもように変わる。

エリマキシギ雌 / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:24

エリマキシギ雌 / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:24

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▼ 繁殖期には雄たちは繁殖地のそれぞれきまった場所で互いに競い合うように襟巻きを広げて求愛行動をおこなう。雄の求愛行動は情熱的だが、子育ては雌だけがおこなう。日本に渡来時は、干潟や休耕田に生息し、甲殻類やゴカイ、昆虫類等を捕食している。

エリマキシギの求愛行動

エリマキシギの求愛行動

資料:フリー百科事典ウィキペディア

237 ハマシギの群れ

2012.01.09 / 茨城県稲敷市浮島 (初出)

▼ エリマキシギと一緒に採餌していた約20羽の群がいましたが、なかなかこちらを向いてもらえません。

 ハマシギ(浜鷸 、学名:Calidris alpina)はチドリ目シギ科に分類される鳥類の1種である種小名の「alpina」はラテン語で「アルプスの」を意味する。 ユーラシア大陸と北アメリカの北極海沿岸のツンドラ地帯で繁殖し冬季は中国南部、中東、地中海沿岸、アフリカ西海岸、北アメリカの東海岸・西海岸に渡り越冬する。
  日本では旅鳥または冬鳥として、全国各地に渡来する。日本で最も多く見られるシギ類の種のひとつである。調査により日本に渡って来る種(Calidris alpina sakhalina Vieillot, 1816)は大部分がアラスカ北部で繁殖した群れであると推定されている。2011年11月2日の藤前干潟の調査で、約1,500羽の飛来が確認された。
 全長は約21cm、翼開長は約37 cm。体重は37-88g。他のシギ類同様くちばしと足が長い。冬羽は灰白色の細かいまだらもようだが、夏羽は頭と翼が赤っぽく、腹が黒くなる。近縁種のうち、夏羽で腹が黒いのはハマシギだけなので、この時期は近縁種とも区別しやすい。雌雄同色。
 名のとおり干潟や砂浜、河口、水田等に生息する。数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。大群が同調して飛ぶ様は壮観で、テレビ番組などでもたまに登場する。なお、足環をつけた調査によると、これらの大群は毎年ほぼ同じ個体で構成されており、群れの間での交流はほとんどないことがわかっている。古語では他のチドリ類などとともに、浜辺に住むチドリ(シギ類を含む)という意味で「ハマチドリ」と呼ばれていた。浜辺で見られるシギ類というのが和名の由来であり、大きな湖や河口の河原でも見られる。他のシギ類同様肉食性で、地上で貝類、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食する。繁殖期には2つから6つの卵を産むが4つが多いオスとメスが交代で抱卵するがヒナの世話はオスだけが行う。ヒナは1月ほどで飛べるようになる。「ジューイ」「ジリリリ」と濁った声で鳴く。「ピリーッ」と澄んだ声で鳴くこともある。

ハマシギの群れ / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:25

ハマシギの群れ / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:25

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238 タカブシギ

2012.01.09 / 茨城県稲敷市浮島 (初出)

▼ この鳥もエリマキシギと一緒に採餌していた二羽のうちの一羽。ハマシギと違って、こちらを向いてくれましたので、上手く撮れました。

 タカブシギ (鷹斑鷸、学名:Tringa glareola)はチドリ目シギ科クサシギ属に分類される鳥類の一種。種小名のglareolaは「小石原」の意味で、羽の模様が小石が並んでいるように見えたことからついた。
 ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季はアフリカインド東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡り越冬する。日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来する。関東地方より南部では、少数が冬鳥として越冬する。
 体長は20-22 cm、翼開長は約40 cm。成鳥夏羽は、頭から胸にかけては白地に褐色の縦斑が密に入っている体の上面は黒褐色で、黒色や白色の横斑や斑点が入る。腰と腹は白色。アイリングは白色。眉斑は白く明瞭で、通眼線は黒褐色である。まっすぐな嘴は黒色で基部は緑黄色。足は暗い緑黄色。成鳥冬羽は、体の上面が灰黒褐色で灰色の斑が入るがやや不明瞭である色柄などがクサシギと似ているが飛翔時に見える翼下面が白っぽいのに対してクサシギは黒っぽい。雌雄同色である
 非繁殖期は数羽から数十羽程度の小さな群れを形成し、水田、湿地、川岸等の淡水域に生息する。主に内陸部でよく観察され、海水域に入ることはほとんどない。繁殖期は、湿地や樹木の疎らな草原などに生息する。泥の中を嘴で探りながら、昆虫類、貝類等を採食する。
 繁殖期には、他のシギ類同様にディスプレー飛翔を行う。地上に営巣するが、樹上の他の鳥類の古巣を利用した例も知られる。通常4卵を産み、抱卵日数は22-23日程度である。「ピッピッピッ」という短い声を続けて鳴く。

タカブシギ / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:39

タカブシギ / 茨城県稲敷市浮島 2012.01.09 13:39

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  239 ホシムクドリ

2012.01.09 / 茨城県稲敷市本新 (初出)

▼ 牛舎脇にある田圃に、給水か水浴びに来たムクドリの群れに混在してホシムクドリがいました。西欧では普通種ですが、我が国では極少数が飛来して越冬します。

 ホシムクドリ (星椋鳥、学名:Sturnus vulgaris ) は、スズメ目ムクドリ科に分類される鳥類の一種である。名前の由来は、暗い体色に星状の斑点がちりばめられていることよる。
  ヨーロッパ東部、スカンジナビア半島、ロシア西部からバイカル湖周辺までの広い地域で繁殖し、冬季は中央アジアやイラン、アラビア半島、アフリカの地中海沿岸の地域に渡り越冬する。
 日本には亜種 S. v. poltaratskyi が、数少ない冬鳥として渡来するが、西南日本での記録が多い。ほとんどが単独の渡来だが、島根県や鹿児島県では、毎年少数の群れが越冬している。

ホシムクドリ / 茨城県稲敷市本新 2012.01.09 14:33

ホシムクドリ / 茨城県稲敷市本新 2012.01.09 14:33

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240  ソデグロヅル

2012.01.18 / 千葉県印旛郡栄町 (初出)

▼ 白鳥がやって来る田圃に今年は世界中でも約3000羽と云われシベリアで繁殖しインドや中国南部で越冬するといわれている絶滅危惧種A-1ソデグロヅルがやってきた。我が国への飛来自体が極めて珍しいことです。

 ソデグロヅル(袖黒鶴、Grus leucogeranus)は、鳥綱ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類。夏季にロシア北東部(東部個体群)や中北部(西部個体群)で繁殖し、冬季になると鄱陽湖(東部個体群)、インド北部やイラン北部(西部個体群)で越冬する日本では冬季に越冬のためまれに飛来(冬鳥)する。
  全長125-137cm。翼開張230-260cm。額から眼先、顔にかけて羽毛が無く赤い皮膚が裸出する。全身の羽衣は白い。初列雨覆や初列風切が黒く、和名の由来になっている。静止時にはこれらが隠れるため、全身が白く見える。
 湖沼、湿原干潟農耕地などに生息する食性は植物食傾向の強い雑食で植物の芽果実種子昆虫魚類、カエル、小型哺乳類などを食べる。繁殖地では動物食傾向が強いが、越冬地や渡りの途中では植物食傾向が強い。繁殖形態は卵生。ペア間では頭部を伸ばして上下に振りながら翼を半開きに広げて鳴き声を交わしあう。1回に1-2個の卵を産む。抱卵期間は27-29日。
  初春の鶴は千年羽ばたけり  北舟 

はつはるの つるはせんねん はばたけり

Early spring, the flapping crane lives for 1000 years.

ソデグロヅル / 千葉県印旛郡栄町 2012.01.18 08:39

ソデグロヅル / 千葉県印旛郡栄町 2012.01.18 08:39

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  241 コミミヅク

2012.02.05 / 埼玉県吉見町荒川堤防 (初出)

▼ 土手に巣食うノネズミなどを狙って、この場所には4羽が集って狩をしていたとか。風の穏やかな日には午前中から飛び交っていたようであり、優雅な飛翔を観察できました。

 コミミズク(小耳木菟、Asio flammeus)はフクロウ目フクロウ科に分類される鳥。アフリカ大陸北部、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、西インド諸島、台湾、日本、ミクロネシアに分布。日本では冬季に越冬のため全国的に飛来する(冬鳥)。全長38.5cm頭部から背面の羽毛は褐色腹面の羽毛は薄褐色で、暗褐色の縦縞が入る。虹彩は黄色。外耳状の羽毛(羽角)が短い(小さい)ことが、和名や英名の由来。
  水辺の草原や湿地等に生息する。単独もしくはペアで生活するが、冬季には小規模な群れを形成し集団で眠る。夜行性だが、昼間に活動することもある。地上に降りたり、杭などにとまっていることが多い。鳴き声は大きく日本語圏では「ギャーウー」と聞こえる。食性は動物食で、昆虫類、小型の鳥類、小型哺乳類等を食べる。繁殖形態は卵生で、地表に卵を産む。

コミミヅク / 埼玉県吉見町荒川堤防 2012.02.05 14:37

コミミヅク / 埼玉県吉見町荒川堤防 2014.02.05 14:37

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  242 ヤツガシラ

2012.02.11 / 神奈川県平塚市相模川

▼ 二年ぶりに飛来情報を聞き出かけたら、運良く目の前に飛んできました。頂冠の展開した姿を撮影したかったのですが、叶いませんでした。

 ブッポウソウ目 ヤツガシラ科 全長 26cm 。体は赤色がかった淡い黄褐色で、目立つ長い冠羽がある。翼と尾に黒色と白色の模様がある。嘴は細長く、下に曲がっている。足は黒っぽい。雌雄同色。ボウボウ、ポポ、ポポポッと鳴く。
  柔らかい土壌に嘴を差し込んで、土壌中で開閉して虫を出して食べる。農耕地や芝生などを歩きながら採餌する。トラクターが耕したあとに採餌することもある。ミミズ、ケラ、ヨトウムシ、甲虫の幼虫などを捕らえるが、樹上からマツカレハの毛虫を採った例もある。コガネムシ、コメツキムシ、ゴミムシなども食べる。4〜8月に、年に1〜2回繁殖する。

ヤツガシラ / 神奈川県平塚市相模川 2012.02.11 09:59

ヤツガシラ / 神奈川県平塚市相模川 2012.02.11 09:59

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243 コウライアイサ

2012.02.11 / 神奈川県小田原市狩川

▼ 11月に撮影した後、全く動静が掴めなくなりましたが、三ヶ月ぶりに再会出来ました。頭部に緑色の構造色をもった羽毛があり、光の具合が難しい鳥です。

 コウライアイサ(高麗秋沙、Mergus squamatus):動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類。中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する。日本では1986年に木曽川に飛来して以降、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)。
  全長52-62cm。翼長オス25-26.5cm、メス24-24.5cm。翼開張70-86cm。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)、特に後頭で顕著。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く、初列風切の色彩は黒い。食性は動物食で、主に魚類を食べる。繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり、1回に8-12個の卵を産むと考えられている。

遊弋するコウライアイサ / 神奈川県小田原市狩川 2012.02.11 13:14

遊弋するコウライアイサ / 神奈川県小田原市狩川 2012.02.11 13:14

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飛翔するコウライアイサ / 神奈川県小田原市狩川 2012.02.26 10:50

飛翔するコウライアイサ / 神奈川県小田原市狩川 2012.02.26 10:50

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244 カワアイサ

2012.02.19 / 小田原市酒匂川

▼ オス5羽、メス6羽の群れが河原で寛いでおりました。独りで撮影すると、神経質なこの鳥も意外と警戒を緩めてくれました。

 カワアイサ(川秋沙、学名:Mergus merganser)は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸中北部と北アメリカ北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ、中央アジア、インド東部、中国東部、朝鮮半島、北アメリカ中部などに渡り越冬する。日本へは冬鳥として九州以北に渡来するが、北日本の方が渡来数が多い。北海道では留鳥として少数が繁殖している。
  カモ類の中では、最も細長く見える(体高と体長の比率)種の一つ。全長はオスで概ね68cm程度。メスはオスよりかなり小さく平均値は60cm程度。オスは、頭部が緑色光沢のある黒色で、冠羽はないが後頭部がふくらんで見える。頸から脇・胸及び下面と背や小雨覆・三列風切等は白い。背の上面は黒い。メスは頭部が茶褐色で、冠羽は短い。胸から体の下面は白色で、背からの体の上面は灰褐色である。雌雄とも嘴と足は赤い。
  越冬時は、和名のとおり湖沼、河川などの淡水域に生息するが、内湾や沿岸部の浅瀬にも生息している。北日本では海水域に多く生息し、西日本では淡水域に多く生息する傾向がある。あまり大きな群れは作らず、1-数羽の小群で生活する。繁殖期は、内陸の湖沼の周辺の草原や湿地に生息する。食性は主に動物食。潜水して魚類を捕食するが、郊外の公園に生息する個体の中には人間が与えるパンなどを食べているものもいる。繁殖形態は卵生。繁殖期は4-6月で、地上に枯れ草などを用いて皿状の巣を作るが、樹洞を利用することもある。抱卵、育雛は雌が行う。鳴き声は、カルル、カルル。

カワアイサ / 小田原市酒匂川 2012.02.19 13:34

カワアイサ / 小田原市酒匂川 2012.02.19 13:34

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245 ハジロカイツブリ

2012.03.03 / 東京都江戸川区葛西臨海公園 (初出)

▼ 公園の南側にある東なぎさと西なぎさの間にある水路で餌取りしておりました。八羽くらいの群れでしたが、この時期はカップリングが済んでいるようで、おおむね二羽ずつの行動になっており、頻りに潜って海藻を採捕しているようでした。11月に撮影したミミカイツブリに極めて良く似ておりますが、この時期になると、種としての特徴が顕著になるようです。

 ハジロカイツブリ(羽白鳰、学名:Podiceps nigricollis)は、カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属に分類される鳥類の一種。
 
 ヨーロッパ、アフリカ東部と南部、東アジア、北アメリカ中部、南アメリカ北東部で分散して繁殖する。非繁殖期は海上や温暖な地域へ移るものもある。日本では冬鳥で、北海道から九州まで各地の海や湖沼に中国東北部やウスリー川周辺などで繁殖したものが渡来する。
 
 全長は30-31 cmほどで、カイツブリより少し大きくハトくらいの大きさ。全長28-34 cm、翼開長56-60cm。体重265-450g。目が赤く、くちばしがわずかに上に反っている。冬羽はのどから腹にかけて白く、他が黒い。夏羽では頭部と背中が黒、わき腹が褐色、腹が白となり、後頭部にイワトビペンギンのようなにぶい金色の飾り羽があらわれる。雌雄同色。
 
 水に浮いている間は黒っぽいが、飛びたつと羽の内側に白い部分が見え、これが名前の由来になっている。ミミカイツブリとよく似ているが、くちばしが反っていること、顔の黒白の境界がぼんやりしている、頸の前面が茶色いことから区別する。
 
 海岸、港湾、河口、河川の下流域、湖沼、池に生息する。他のカイツブリと同じように、水にもぐって小型の魚や貝、水生昆虫、甲殻類を捕食する。繁殖期には湖や池の水草が多い区域に浮き巣を作り、通常4卵を産む。卵は緑白色だが汚れて赤褐色になる。抱卵日数は20-21日。春の渡りの前には100羽以上の群れを作ることもある。「ピー」、「プィッ」と鳴く。

ハジロカイツブリ / 東京都江戸川区葛西臨海公園 2012.03.03 13:52

ハジロカイツブリ / 東京都江戸川区葛西臨海公園 2012.03.03 13:52

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