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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2009年4月30日改訂

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LARGO (Ombra MAi Fu ) /Händel ラルゴ

中世の角笛聞こゆ夏の夕   北舟

 

Summer evening, hearing a blow of medieval horn.

2008年8月12日制作

中世の角笛を吹く夜警/

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中世の角笛を吹く夜警/ローテンブルク(ドイツ)

世界文化遺産

 南ドイツの旅・下

ローテンブルク/下

 
聖ヤコブ教会 St. Jakobs Kirche
 

 聖ヤコブ教会のティルマン・リーメンシュナイダーの手になる聖血祭壇(1505年作、西側2階)とフリードリヒ・ヘルリンの12使徒祭壇(1466年作、1階正面)、東側にある高さ17mのステンドグラス(14世紀)が見もの。

 

市庁舎の北に位置する聖ヤコブ教会

市庁舎の北に位置する聖ヤコブ教会

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 1968年に設置された5,500本のパイプを有するリーガー社製オルガンの響きは素晴らしく、夏期には週2回のオルガン・コンサートが行われるという。

 

小さくとも厳かな雰囲気の内部

小さくとも厳かな雰囲気の内部

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中世犯罪博物館 Mittelalterliches Kriminalmuseum
 

 マルクト広場の南にドイツ唯一の法と刑罰の歴史博物館がある。この少々不気味な中世犯罪博物館には、中世以来の司法警察制度の資料のほか、珍しくも恐ろしい拷問の道具などが数多く展示されている。展示品にはすべて日本語の説明がついている。

 

中世犯罪博物館の入口

中世犯罪博物館の入口

中世の囚人護送車

中世の囚人護送車

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罪人を閉じこめた刑具

罪人を閉じこめた刑具

トゲのついた拷問椅子

トゲのついた拷問椅子

拷問台

拷問台

身持ちの悪い女を閉じこめた「鉄の処女」

身持ちの悪い女を閉じこめた「鉄の処女」

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晒刑の受刑者にかぶせる仮面

晒刑の受刑者にかぶせる仮面

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シュネーバル Shneeball
 
 ローテンブルク名物のお菓子がシュネーバル(雪の玉)。細く切った小麦粉の生地を丸く揚げたもの。粉砂糖を振ったものが多いが、チョコレートやシナモン、ナッツをかけたものなど色々ある。食感はカリントウのような感じ。  

ローテンブルクの名菓「シュネーバル」

ローテンブルクの名菓「シュネーバル」

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マルクト広場に展示されている豪華な馬車

マルクト広場に展示されている豪華な馬車

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市参事会員酒場 Ratstrinkstube

 
 マルクト広場の北側に立つ建物で、かつては市参事会員専用の酒場だったという。この建物の主時計は1683年に取り付けられたが、1910年以来、仕掛け時計となって、11時から15時までと20時から22時までの毎正時に左右の窓が開いて人形が伝説的な物語を演じる。
 その伝説は、カトリック軍がプロテスタントの町ローテンブルクを占領した1631年に遡る。カトリック軍のティリー将軍は、誰かが3.25リットルのワインを満たした大杯を一息で飲み干したら町の侵略を止めると約束した。そこで、大酒飲みだったヌッシュ市長が見事に飲み干し、この町を救ったという。
 仕掛けは市長がワインを飲み干す場面を中心とする他愛のないものだが、時刻になると大勢の観光客が集まってくる。
午後8時の仕掛け時計/市参事会員酒場

午後8時の仕掛け時計/市参事会員酒場

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夜 警 Nachtwächter Night Watcher /

 
 夕方になると、マント姿に角笛(つのぶえ)(ホーン)を首に下げ、武器とランプを手にした夜警がマルクト広場の市庁舎前に現れる。中世には町を守っていた夜警だが、現在は観光客へのサービスが仕事である。町の要所を巡り、独特の語り口で昔話をして楽しませてくれる。

ハルベルトを手に中世の衣装で現れた夜警/マルクト広場

ハルベルトを手に中世の衣装で現れた夜警/マルクト広場

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ハルベルト Halberd

 

 夜警が手に持つハルベルトは、ドイツが発明した「切る」「突く」「引っ掛ける」「叩く」の4つの機能を持つすぐれた武器で、穂先には斧のような刃と鋭い切先、鉤爪(かぎづめ)のような刃がついている。斧で相手をたたき割り、切先で突き刺し、鉤爪で引っ掛けて相手を馬上から落としたりと、様々な機能がある。ハルベルトとはドイツ語の棒 halm と斧 barte を合わせた言葉で、日本では「斧槍(おのやり)」「鉾槍(ほこやり)」と呼ばれる。

 
 13世紀頃にその原形が登場し、徐々に改良を重ねられた後、15世紀の終わりに鉤爪が取り付けられ、ようやくハルベルトとして完成した。16世紀の半ばからその形を大きく変え、斧部分は大きくなり、まるで鎌のような形になった。更に切先は細く長くなり、鉤爪には装飾がなされるようになった。
 13〜16世紀ころ戦場で活躍したがマスケット銃*の登場と共にその姿を消した。しかしその後も軍隊のパレードや儀式に華やかな装飾が施されたハルベルトが19世紀頃まで使われていたという。
  *マスケット銃:火縄銃を含む先込め式歩兵銃のこと。初期のマスケットは点火機構が火縄式だった。  

観光客と記念撮影

観光客と記念撮影
   夜警が首から下げているペンダントはバイエルン州に属するローテンブルクの紋章である。市の職員が扮しているのだろうか。  

観光客を集めた辻ガイド

観光客を集めた辻ガイド

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  中世の角笛聞こゆ夏の夕  北舟 

ちゅうせいの つのぶえきこゆ なつのゆう

Summer evening, hearing a blow of medieval horn.

中世のホーン(角笛)を吹く夜警

中世のホーン(角笛)を吹く夜警

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レンブラントの夜警

 
 夜警といえば17世紀のオランダの画家レンブラントが描いた名画「夜警(オランダ語:De Nachtwacht)」を思い出す。この絵はレンブラントを含む画家たちに市民隊が発注した7枚の集団肖像画のうちの1点で、新しく建てられた火縄銃手組合集会所の宴会場に掲げるために発注されたものだという。
   オランダ黄金時代の絶頂期だった1642年に完成したこの「夜警」には発注者の意図を酌んで火縄銃が描かれている。現在アムステルダムの国立美術館に展示されている。  
   ちなみに、火縄銃は、この絵に描かれた100年ほど前の天文12年(1543)に種子島に漂着したポルトガル船によって日本にもたらされ、織田信長の天下統一に重要な役割を果たした。  
火縄銃が描かれているレンブラントの夜警

火縄銃が描かれているレンブラントの夜警

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