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2010年6月28日改訂

今 日

昨 日

medley 'Üsküdara'-'Soyleyin Yildizlar'-'Isyankar'

春暁やカッパドキアの熱気球   北舟

拡大写真(2250x1500)359KB

Spring morning, hot-air balloons of Kapadokya.

2000年7月16日開設

起きあがってきたバルーン

 

起きあがってきたバルーン/カッパドキア(トルコ)
2010年の日記   6月
  5月 6月 7月

目次


 
2010年6月27日(日)曇
 
 

■■■ 江戸時代の裸褌姿の遊び絵 ■■■
 
   
▼ 浮世絵(錦絵)は、近年、芸術作品として高い評価を受けているが、筆者は、江戸庶民が手軽に手にして楽しんだ絵画であり、現代でいえば漫画のような身近な娯楽作品であり、余り芸術などと仰々しく云わなくても良いのではないかと思い始めている。江戸時代には、遊び絵という浮世絵(錦絵)が数多く描かれており、庶民たちは安価な作品を気軽に購入して楽しんだ。遊び絵の中で、裸褌姿が描かれている作品をここに紹介し、久しぶりの褌談義としたい。
 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

欠留人物更紗あくびどめじんぶつさらさ

(國芳戯画)

欠留人物更紗(國芳戯画)

拡大写真(1800X1200)555KB
▲ 写真上は、天保後期(1838-1844)一勇斎國芳が描いた欠留人物更紗(あくびどめ・じんぶつ・さらさ)(山本屋平吉版)ある。鼻の穴や口の中に手を入れてあくびをとめている様子が描かれている。説明に、「十四人のからだにて三十五人にミゆる」とある。一つの頭が二〜三人の体を共有する一頭多体画と、一つの下半身が二〜三人の上半身を共有する一体多頭画が輪になって描かれている。腹掛けの大工、盲目の座頭などの町人や武士、公家など様々な階層の裸の男たちが面白おかしく、更紗模様のように描かれているのが興味深い。ほどんどが色物の前垂れ式六尺褌を締めている。

身振みぶり

いろは芸

身振いろは芸

拡大写真(2000X1000)250KB

▲ 絵文字は、人物や動物で文字を表す遊び絵であるが、写真上の「身振(みぶり)いろは芸」(正栄川口屋正蔵版)と名付けられたこの絵は、鶴屋南北作で、二代北尾重政が文政12年(1829)に描いた絵の中から筆者が裸褌姿の絵を取り出したもの。どの表情も生き生きと描かれていて面白い。前垂れ式六尺褌が多いが、「め」のように越中褌の男性も見られる。
人をばかにした人だ

人をばかにした人だ

拡大写真(1230X1800)512KB

▲ 寄せ絵は、多数のものを寄せ集めてあるものを形づくる遊び絵であるが、写真上の「人をばかにした人だ」は、弘化四年-嘉永五年(1847-1852)頃一勇斎國芳が描いた大判(大和屋久兵衛版)で、有名な遊び絵である。あごを突き出して、人を馬鹿にしたような男の顔は、額に唾液で貼り付けた紙片を自分の口で吹き飛ばす遊びをしているところを描いたもの。眉は褌、目は椀、鼻の下のちょび髭は肩の入れ墨で、紙片はしぼりの手拭いである。体にも格子の浴衣を着た男たちが折り重なっている。詞書き(説明文)には、「人の心はさまざまなものだ いろいろくふうして よふよふ人一にんまへになった」とある。
人かたまって人になる
正じきな人(版下絵)
人かたまって人になる 正じきな人(版下絵)

拡大写真(1150x1800)444KB

拡大写真(1150x1800)388KB

▲ 「人かたまって人になる」(左)は、弘化四年-嘉永五年(1847-1852)頃一勇斎國芳が描いた大判(大和屋久兵衛版)で、顔はすべて坊主頭の裸の男たち。眉も目も髪も黒い褌であるが、特に髪は越中褌を用いている。ささやかな髷(まげ)は金槌、からだは前と同じで折り重なった裸の男たち。指さす手は、足と手でできている。詞書きは「人おほき人の中にも人ぞなき 人になれ人 人になせ人」と読める。
▲ 「正じきな人」(右)は、弘化四年-嘉永五年(1847-1852)頃一勇斎國芳が描いた大判の版下絵で、オランダ国立ライデン民俗学博物館にあるもの。何らかの事情で出版されなかったため、版下絵だけが残された。オランダのシーボルトが買い集めて持ち帰った浮世絵コレクションの中にあったもので、裸の男たちが寄り集まった人物画である。団子鼻はハゲ頭、目はコテ、髷(まげ)は、羽根箒、鬢(びん)は団扇(うちわ)、大きく開いた口と舌はスイカを切ったもの。右上の風鈴は、後ろ向きの男で、短冊は褌の長い前垂れである。詞書きは「我内へ人のくるのでうるさけれ とはゆふものゝおまへでハなし 此あついのニ、こんなに人とつつかれてハたまらねへ どれ ちつとすゞみましやう しかし人げんハ 人ににくまれてハいけねへ おれなんぞも正じきニしているせいかして ともかくも こじつけでも人がよつてたかつて どふかこふか かやでもつつたり すいくハでもくへるよふな口をこじつけてくれた内がありがてへ」と長い。

一体多頭画(左)と一頭多体画(右)

あしばかり壱人もちいて四人かわる/せんどう 道ぶしん くぎうち 力もち かしら一ツざとうのすもふ  

一体多頭画(左)と一頭多体画(右)

拡大写真(1600X900)317KB

▲ 左の絵は、一体多頭画で、一つの下半身が四つの上半身につながっている。「あしばかり壱人もちいて四人ニかわる」との説明がなされ、せんどう 道ぶしん くぎうち 力もち が描かれている。
 
 「かしら一ツざとうのすもふ」と説明のある右の絵は、一頭多体画で、一つの頭を二体が共有している。二人の裸褌の座頭が相撲を取っている様子を描いたもの。絵文字の「め」も同様で、座頭は越中褌を愛用していたようである。右の男は色柄物の越中褌を締めている。いずれも色柄物の褌が丁寧に色づけされており、天保十年〜十三年(1839-1842)頃一勇斎國芳が描いた大判(山本久兵衛版)から抜粋したもの。

一頭多体画

取組行司三人 河津三郎 野五郎  

一頭多体画

拡大写真(1600X900)334KB

▲ 写真上の左の絵は、取組行司三人を描いた一頭多体画、右の絵は河津三郎と股野五郎が相撲を取っている一頭多体画である。河津の方は後ろ立褌(たてみつ)のずれまで描いている。いずれも色柄物の褌が丁寧に色づけされており、天保十年〜十三年(1839-1842)頃一勇斎國芳が描いた大判(山本久兵衛版  東京都立中央図書館所蔵)から抜粋したものである。
 以上、7点の遊び絵を紹介したが、丁寧に裸褌姿が描かれており、江戸時代の男たちの褌に寄せるこだわりの美意識が感じられる。江戸っ子たちは、遊び絵の世界においても、白褌を避けて色柄物を愛用していたことがよく分かり、興味深い。

 
2010年6月22日(火)曇
 
 
■■■     「鐵砲洲奉祝大祭」完成! ■■■
 
   昨日、今年第16作(通算第425作)目の作品をアップした。

        Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品第三弾! 旅紀行日本の祭り第137集 「鐵砲洲奉祝大祭」

                                                         撮影・制作 : 和田義男
 
 

和田義男

  
撮 影

2010年5月2・3日

OLYMPUS
 

E-30
 
9-18mm 12-60mm

 
1230万画素
 
2,795枚 6,012MB

 

 このたびは、弥生会の半纏を着て御本社神輿と共に10時間12kmの巡行コースを歩き、奉祝大祭の一部始終を密着取材させて頂いた。
 天候不順だった4月から一転して夏のような暑さとなったゴールデンウィークだったが、バテることなく宮入りすることができた元気は、神様のご加護によるものだったに違いない。
 解散の後、ホテルに戻って汗を流した後、新尺俊勝さんと共にお世話になった石川辰夫弥生会幹事長宅にお邪魔し、無事に大祭が終わったことを祝して乾杯し、祭り談義に花を咲かせて大いに交歓させて頂いた。

謝 辞

 二年前の鐵砲洲大祭の取材のときと同様、今回もプロ写真家の小林豊一さんから1000万画素3000枚11.5GBという大量の画像を提供して頂き、素晴らしい写真を多数使わせて頂いたお陰で、深みのある作品が生まれた。
 また、弥生会の石川辰夫幹事長と報道部の星宏幸副部長から直接ご尽力を賜り、奉祝大祭の名場面を数多く切り取ることができた。星さんからは今回も写真をお送り頂いた。志村清貴さんからは鐵砲洲囃子の発会式の写真を提供して頂いた。多くの方々のご支援により、この作品が生まれた。お世話になった皆様方には心よりお礼申し上げたい。

★☆★彡

  Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品第三弾! 旅紀行日本の祭り第137集  「鐵砲洲奉祝大祭」

撮影・制作:和田義男  協力:小林豊一 星 宏幸  後援:鐵砲洲稲荷神社弥生会

  平成22年(2010)6月21日 作品:第16作  画像:(大151+小11) 頁数:8  ファイル数:328 ファイル容量:107MB
 平成12年(2000)〜平成22年(2010) 作品数:425 頁数:1,616 ファイル数:57,925 ファイル容量:8,582MB
 
 
   新緑やこども歌舞伎の名台詞  北舟 

しんりょくや こどもかぶきの めいぜりふ

New green leaves, the fine words of child Kabuki.

【編集子が選ぶ名作】

歌舞伎座でフィナーレの再演/白浪五人男 15:50

歌舞伎座でフィナーレの再演/白浪五人男 15:50

拡大写真(2000X1500)691KB

  歌舞伎座や名残を惜しむ神輿差し  北舟 

かぶきざや なごりをおしむ みこしさし

 Kabukiza theater, a farewell raising of the portable shrine.

【編集子が選ぶ名作】

歌舞伎座前で神輿を差す弥生会会員たち

歌舞伎座前で神輿を差す弥生会会員たち

拡大写真(2650X2000)1,333KB

  還御せし生成神輿や白半纏  北舟 

かんぎょせし いなりみこしや しろばんてん

White hantens, Inari mikoshi has returned.

【編集子が選ぶ名作】

新富座こども歌舞伎「

三人吉三巴白浪さんにんきちさ ともえのしらなみ

神社前に帰還した御本社神輿/宮元町会 18:50

拡大写真(2150X1600)776KB

 
 
 
 
 
江戸っ子

ふんどし

の担ぎ手たち
▼ 弥生会の石川辰夫幹事長によると、鐵砲洲大祭の衣装は半纏と半股引(ハンダコ)が原則だが、褌も認めているという。奉祝大祭でも睦会を中心に色柄物をキリリと締めたこだわりの褌派を多数撮影することができた。
 
 
江戸っ子褌の担ぎ手たち 09:11 江戸っ子褌の担ぎ手たち 09:31

拡大写真(610x1200)151KB

拡大写真(700x1200)230KB

 
 
▲▼ ハンダコは江戸や明治の時代には存在しないので、祭り衣装が変質していることは間違いない。筆者としては粋で鯔背(いなせ)な江戸っ子の夏祭りであってみれば博多っ子の博多山笠(はかたやまかさ)のように江戸っ子は全員、褌を締めて参加して欲しいと思っているが、このご時世で難しいのであれば、せめて睦会だけでも褌にして欲しいと思う。
 
 
  神輿舁江戸っ子褌夏祭  北舟 

みこしかき えどっこふんどし なつまつり

Summer festival, downtown Tokyoites of loincloth carrying a portable shrine.

 
 
江戸っ子褌の担ぎ手たち 10:53 江戸っ子褌の担ぎ手たち 10:58

拡大写真(800x950)215KB

拡大写真(800x10240)230KB

 
 
▲▼ 博多山笠と違って、こだわりの江戸っ子褌は、全て色柄ものの前袋式六尺褌で、前垂れ式は見られない。激しい運動でも乱れない定番の締め方である。筆者は、平成20年(2008)の「江戸っ子!鐵砲洲大祭」でこのスタイルの祭り褌を「江戸っ子褌」と命名した。
 
 
江戸っ子褌の担ぎ手たち 13:24 江戸っ子褌の担ぎ手たち 13:27

拡大写真(1200x900)301KB

拡大写真(1200x900)279KB

江戸っ子褌の担ぎ手たち 14:21 江戸っ子褌の担ぎ手たち 15:18

拡大写真(1200x900)266KB

拡大写真(1200x1200)266KB

 
 
▲▼ 博多山笠では写真下のように丈の短い水法被の裾を前で結んで、褌が見えるようにしているが、関東の神輿祭では、半纏が長いため褌を締めていても外から見えないのが欠点である。そのため半纏の裾をたくし上げて帯で止めて褌が見えるようにしている人が増えてきている。
 ハンダコや股引が見えず半纏の下に直接足が出ている人は褌を締めている人だが見てのとおり中途半端で、格好良いとは思えない。
 
 
大黒流の疾走!/追い山馴らし(博多山笠) 2004.7.12

大黒流の疾走!/追い山馴らし(博多山笠) 2004.7.12

拡大写真(1600X1200)366KB

 
     
 
▲▼ 写真下は江戸時代の祭りを描いた瓦版だが、江戸っ子たちは、褌一丁だったり尻端折りをして褌が見えるようにしている。
 江戸時代の江戸っ子たちは褌が高くて手軽に買えないため褌を締めていない人もいた。そのため、褌を締めている人は、尻端折りをして褌を見せて歩く人もいたといわれ、色柄ものの褌は、江戸っ子の粋を示すシンボルでもあった。
 小舟町天王祭の瓦版には、「祭礼六月十日小舟町一丁目の御旅所へ神幸なり十三日帰輿(きよ)なり」「行列は大傅馬町と同じ」などの説明書きがある。神輿に群がる担ぎ手たちは、彫物・赤褌姿が多く見られる。この絵からも、江戸時代の江戸っ子たちは、六尺褌を前垂れ式に締めていたことが分かる。前垂れ式の欠点は、褌が緩みやすいことで、下の絵は、ユルフンの状態まで活写している。
 
 

小舟町天王祭の氏子たち/江戸時代の瓦版

小舟町天王祭の氏子たち/江戸時代の瓦版

 
 
毎年正月上旬に神奈川県藤沢市片瀬海岸東浜で開催される江ノ島寒中神輿錬成会では色柄物の前袋式六尺褌を締め込んだ裸たちが参集し、裸神輿が海中渡御することで知られる。褌一丁のため、さながら江戸っ子褌のコンテストといった感がある。(ただし、ハンダコ姿も多数みられるので、雑然としている点は否めない) 筆者は10年間、裸祭りを取材してきたが、江戸っ子褌がみられるのは関東だけで、色柄物の裸褌を多数見られるのは、神輿錬成会だけである。
 江戸時代は、前垂れ式だった江戸っ子褌が現代は前袋式になっている。前垂れ式だと激しい神輿練りに乱れてしまう欠点があるため、跳んだり跳ねたりしても乱れることのない前袋式の水褌(すいこん)スタイルに変遷したものと思われる。ちなみに、佃島の古老が銭湯の帰りに褌一丁で路地を歩いている写真があるが、下着褌であっても前袋式に締めていた。これは、佃島の漁師たちが仕事着の水褌と下着を兼用していたためと思われる。
 
 
カラフルな江戸っ子褌が見られる江ノ島寒中神輿錬成会(神奈川県藤沢市片瀬海岸東浜)

カラフルな江戸っ子褌が見られる江ノ島寒中神輿錬成会(神奈川県藤沢市片瀬海岸東浜)

拡大写真(1600x1200)259KB

 
 

エコでクールビズな褌

 最近、衛生的で快適な褌を下着に使う人が増えており、静かなブームとなっている。インターネットで検索すれば褌屋を始めとする専門店が増えており、色柄物を豊富に揃えた各種の褌が手ごろな価格で入手できる。ミシンの直進縫いさえできれば、自分の体格にあわせた褌を簡単に自作することもできる。また、ステテコの良さも見直されており、こちらも若者の好みにあわせて色柄物が登場している。
 高温多湿の梅雨や夏を乗り切るために先人が考え出した伝統の下着は、現代にマッチするエコでクールビズな下着としてお勧めしたい。特に、褌を締めれば、日本人のアイデンティティ(日本人らしさ)や日本の伝統文化の素晴らしさに気付くことだろう。〈 完 〉 2010.6.21 和田義男
 

 
2010年6月8日(火)曇
 
 
■■■     「トルコ感動の旅・下」完成! ■■■
 
   本日、今年第15作(通算第424作)目の作品をアップした。

        Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品第二弾! 特集!旅紀行第87集 「トルコ感動の旅・下」

                                                         撮影・制作 : 和田義男
 
 

和田義男

  
撮 影

2010年4月17-19日

OLYMPUS  
E-30  E-
510
 

9-18mm
12-60mm
  70-300mm

1230万画素 2900枚 6.91GB
 

 6月8日(火)、遂に「トルコ感動の旅・上中下」三部作が完成した。4月20日に帰国後、約50日が経過し、その間、2泊3日の鐵砲洲奉祝大祭の取材や出張などで編集が中断することもあったがその他は編集に集中し終わってみれば、1,230万画素6,450枚15.5GBの原画から20頁432枚265MBという過去に例のない感動巨編を世に送り出すことができた。
 全力を傾注して仕上げたこの作品は、3月13日(土)に発表した「500周年!西大寺会陽」と共に、Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品にふさわしいクオリティの高い逸品に仕上がったものと自負している。

夢中でインターネット!

 今後、トルコの旅決定版として世界中の読者に楽しんで頂ける「トルコ感動の旅・上中下」を完成して一番に感じたことは、インターネットの有り難さである。もし、この巨大な作品を丸ごと1冊の本にして出版しようとすれば、1冊何万円にもなってしまい、誰も買う人はいないだろうし、自費出版するにしても何百万円もの資金が必要となり、実現不可能であることは明らかである。
 現在、Wa☆Daフォトギャラリーは、WADAX(ワダックス)という日本のレンタルサーバーを利用しているが、容量40GBのレンタル料金は、1月5,000円という安価なものである。そのほかにパソコンをインターネットに接続してもらうプロバイダー料金を1月5,000円支払ってホームページを運用している。
 これまでの10年間に発表した作品は424編にのぼるが、その容量は8.4GBなので、まだ31.6GBも残っている。このペースで作品を発表し続けても、あと20年は大丈夫だろう。こんなに低料金で世界に和田ワールドを発信できるとは、まるで夢を見ているようである。
 これは全てIT技術の急速な進歩のお陰である。創作と発表の場をこれほど手軽に得られる時代は過去に存在せず、高度情報化社会の現代に生きていることを思うと、熱いものが湧き上がり、次の作品への創作意欲がかき立てられる。私には1日24時間では足りないという思いがある。あと何年元気に生きて行けるかは神のみぞ知ることだが、気力・体力・財力の続く限り、世界を撮す遊び人として、これからも夢中で歩き続けてゆきたい。

特集!旅紀行第87集 「トルコ感動の旅・下」

撮影・制作 : 和田義男

    平成22年(2010)6月8日 作品:第15作  画像:(大155+小10) 頁数:7  ファイル数:333 ファイル容量:85MB

特集!旅紀行第85〜87集 「トルコ感動の旅・上・中・下」三部作

 平成22年(2010)6月8日 作品:第13-15作  画像:(大389+小43) 頁数:20  ファイル数:922 ファイル容量:265MB
 平成12年(2000)〜平成22年(2010) 作品数:424 頁数:1,608 ファイル数:57,482 ファイル容量:8,315MB
 
 
  薔薇の谷幾万年の燃ゆる春 北舟 

ばらのたに いくまんねんの もゆるはる

Rose Valley, the burning spring for tens of thousand of years.

編集子の選ぶ傑作

トルコのグランドキャニオン・カッパドキアのローズバレー 2010.4.16 19:14

トルコのグランドキャニオン・カッパドキアのローズバレー 2010.4.16 19:14

拡大写真(3000X1400)606KB

  薔薇の谷見下ろす気球春の旅  北舟 

ばらのたに みおろすききゅう はるのたび

A spring tour, looking down the Rose Valley from the balloon.

編集子の選ぶ傑作

カッパドキアの薔薇の谷

(ローズバレー)その2

拡大写真(2400X1500)650KB

 
 

元気に旅を続けよう!
 今回の旅は、いつものスタンダード・コースと違って、ワンランク上のコースを選んだ。そのお陰で、カッパドキアではウチヒサルの洞窟ホテル「カッパドキア・ケイブ・リゾート(CCR)」に連泊し、最後のイスタンブールでは、元宮殿だったチュラン・パレス・ホテルに宿泊できた。現地のパンフレットによると、前者は1泊4万円、後者は5万円という高級ホテルだった。現地ガイドのオカンさんによると、トルコの平均年収は40万円ほどなので、彼らから見れば、とても贅沢な旅ということになる。
 カッパドキアの熱気球ツアーでは、24人乗りのバルーンを借り切って22人が70分の空中遊覧を楽しんだが、一人1万5千円の料金なので、たった1回のフライトで33万円を支払った。トルコの平均年収を考えると如何に高額かが分かる。発展途上にあるトルコは、中国同様、外国人価格があると思われるが、それを割り引いても贅沢な旅であることは間違いない。
 戦後、働き蜂や会社人間などと揶揄されながらも働き続けて定年を迎えた団塊の世代を中心に、これまでに積み重ねてきた勤労の果実として海外旅行を楽しむ人たちが多い。残された人生をどう過ごすかは人により様々だが、ゆとりがあれば、ちょっと贅沢なツアーを選ぶこともできる。今回は新婚さんカップルがいなかったが老後を迎えた人たちがこれだけの旅を選択できる国、それが現在の日本であり、国力の一端を示すものである。
 現在、去年旅行したギリシャが末期のオスマントルコと同じように国債が償還できずに倒産寸前にありEU諸国などから援助を受けて凌いでいるが、スペインなどもバブルが弾けてかつての日本の二の舞に陥っている。ヨーロッパ諸国の金融不安から株安と共に円高ドル安(92円)ユーロ安(110円)となり先行き不安な世界情勢は当分続くことだろう。しかしこういう時機にこそ強い円を使い元気を出して旅に出かけよう。それが世界経済の危機、ひいては日本の不況を救う社会貢献となることは間違いない。 〈 完 〉  2010.6.8 和田義男/世界を撮す遊び人
 
 
  三日月のチュラン宮殿夜半の春  北舟 

みかづきの ちゅらんきゅうでん よわのはる

Midnight spring, a crescent moon above the Ciragan Palace.

 
 

編集子の選ぶ傑作

ライトアップされたチュラン宮殿

ライトアップされたチュラン宮殿 21:25

拡大写真(2000X1400)523KB

 

  5月 6月 7月

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