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 旅紀行日本の祭り

2006年9月21日改訂

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葵祭御所出発

京都御所・建礼門を出発する行列(京都御苑)                                                                       2002年5月18日作成

  懸葵牛馬揃ひて御所を発つ 北舟 
 

かけあおい ぎゅうばそろいて ごしょをたつ

 

平安朝の優雅な古典行列

 葵祭(あおいまつり)は、賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)と賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(上賀茂神社)の例祭で、毎年5月15日に行われ、祇園祭や時代祭とともに京都三大祭に数えられる。
 中でも葵祭は1400年の歴史があり、我が国の祭の中で最も優雅で古趣に富んだ祭として知られる。古くは賀茂祭又は北の祭とも称し、平安中期の貴族の間では、単に祭といえば葵祭のことを指すほど有名であった。

平成騎馬隊(京都府警/中央は婦人警官)

平成騎馬隊(京都府警)

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  騎馬隊の繰り出してゐる 賀茂祭 北舟 
 

きばたいの くりだしている かもまつり

 
 葵祭は、6世紀に天皇が下鴨、上賀茂両神社に勅使を送って五穀豊じょうを祈ったのが始まりとされる。合わせて両神社に仕えた皇女・斎王(さいおう)ももうでたといい、源氏物語や枕草子にも葵祭が登場する。
 祭儀は、宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀の三つからなるが、現在宮中の儀は省かれ、路頭の儀と社頭の儀だけが行われている。

牛車(ぎっしゃ)

牛車(ぎっしゃ)

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  諸鬘のたりのたりと牛車かな 北舟 
 

もろかずら のたりのたりと ぎっしゃかな

 
 祭の見どころは、路頭の儀(行列)で、勅使(ちょくし)をはじめ、検非違使(けびいし)、内蔵使(くらづかい)、山城使(やましろつかい)、牛車(ぎっしゃ)、風流傘(ふりゅうがさ)、斎王代(さいおうだい)など、平安貴族そのままの姿で列をつくり、総勢500余名、馬36頭、牛4頭、牛車2台、輿1台の風雅な王朝行列が京都御所を出発、下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かう。その道のりは8kmに及ぶ。

内蔵寮史生(くらりょうのししょう)

内蔵寮史生(くらりょうのししょう)

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フタバアオイ

フタバアオイ

資料

   賀茂祭が葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代の1694年(元禄7年)に祭が再興されてのち、当日の内裏宸殿(だいりしんでん)の御簾(みす すだれ)をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉(くぶ)者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになったからだという。使用される葵はフタバアオイで、毎年両神社から御所に納められる。
 

 

フタバアオイ 二葉葵・双葉葵 Asarum caulescens

   ウマノスズクサ科の多年草。山地の林下に生える。地下茎から出る短い地上茎に2枚の心臓形の葉をつける。茎の先端に葉を2枚対生するのでこの名前がついた。
   春に紅紫色鐘状の花をつける。古来、賀茂神社の葵祭に用いた。賀茂葵(かもあおい)、かざしぐさ、日陰草、二葉草、両葉草(もろはぐさ)。夏の季語。
   徳川家の家紋はこの葉を3枚組み合わせたもの。

風流傘(ふりゅうがさ)

風流傘(ふりゅうがさ)

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 2002年の路頭の儀は、戦中・戦後の中断を経て、行列が復活して50回目。行列は、曇り空のなか、予定通り5月15日午前10時半、京都御所・建礼門(けんれいもん)を出発。平安時代の装束をまとって都大路を進む王朝絵巻さながらの行列が、沿道の約3万8000人(京都府警調べ)を魅了した。残念ながら雨のため下鴨神社から先は中止となってしまった。

本  列

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平成騎馬隊(京都府警) 乗尻(のりじり) 内蔵寮史生 牛車(ぎっしゃ)

01平成騎馬隊(京都府警)
 
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02 乗尻(のりじり)
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03 内蔵寮史生(くらりょうの
ししょう)
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04 牛車(ぎっしゃ)
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勅使(ちょくし) 勅使(ちょくし) 山城使(やましろつかい) 風流傘(ふうりゅうかさ)
05 勅 使(ちょくし)
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06 勅 使(ちょくし)
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07 山城使(やましろつかい)
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08  風流傘(ふりゅうがさ)
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平成騎馬隊 行列の露払いを務める騎馬隊は、鞍に「平成騎馬隊」の文字があった。隊員はすべて京都府警のお巡りさんだという。中央は凛々しい婦警さん。
乗尻(のりじり) 行列を先導する騎馬隊で、左右各3騎。上賀茂の競馬(くらべうま)の騎手である。古くは六衛府(ろくえふ 古代、宮城の守衛にあたった軍隊)の衛士(えじ)がこれに当たったという。
内蔵寮史生(くらりょうのししょう) 内蔵寮(くらりょう 皇室経済をつかさどる官庁)の七位の文官で、御幣(ごへい 神に捧げる財物)を管理している。騎乗し両社に各1名が参向する。所用品を携えた雑色(ぞうしき 人夫下僕)、白丁(はくちょう/はくてい 御幣櫃をかつぐ役)を従える。
牛車(ぎっしゃ) 俗に御所車といわれ、勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせる。現在、勅使が乗ることはなく、行列の装飾である。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従う。
勅使(ちょくし) 天皇の使いで、行列中の最高位者。四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われる。現在、勅使は路頭の儀には加わらず、代行者が勤め、当時の様式どおり、飾太刀・飾馬で、朧(くとり 御馬役人)が口を取る。舎人とねり 天皇や皇族に近侍し護衛を任務とした下級官人、居飼(いがい 上皇の御所である院のにおいて牛馬などの取扱いに従事した下級の役人)などが従う。
山城使(やましろつかい) 山城介(やましろのすけ)で山城国司の次官、五位の文官である。賀茂の両社とも洛外になるので、山城の国司の管轄区域になるため督護の任につく。舎人(とねり)が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)がつく。あとに手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき 四等官の正規の官人に対する準官人、取物舎人(とりものとねり)、白丁(はくちょう)など従者が山城使の所用品を携えてゆく。
風流傘(ふりゅうがさ) 大傘の上に牡丹(ぼたん)や杜若(かきつばた)など季節の花(造花)を飾り付けたもの。行列の装いとして取物舎人(とりものとねり)4人でかざしてゆく。

斎王代(さいおうだい)

斎王代(さいおうだい)

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  担ぎ行く斎王代の葵映ゆ 北舟 
 

かつぎゆく さいおうだいの あおいはゆ

 

斎王代列

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命婦(みょうぶ) 斎王代(さいおうだい) 斎王代(さいおうだい) 駒女(むなのりおんな)
09 命婦(みょうぶ)
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10  斎王代(さいおうだい)
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11 斎王代(さいおうだい)
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12 騎女(むなのりおんな)
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駒女(むなのりおんな) 蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう) 牛車(ぎっしゃ) 牛車(ぎっしゃ)

13 騎女(むなのりおんな)
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14 蔵人所陪従(くろうどどころ
べいしゅう) (1600x1200)308KB

15 牛車(ぎっしゃ)
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16 牛車(ぎっしゃ)
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命婦(みょうぶ) 女官の通称で、小桂(こうちき)を着用する高級女官。花傘をさしかける。
斎王代(さいおうだい) 斎王は、葵祭のヒロインで、平安時代には内親王(天皇の姉妹・皇女)が選ばれて祭に奉仕したが、現在は未婚の市民女性から選ばれるので、斎王代と称される。御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装で、供奉(くぶ)者にかつがれた腰輿(およよ)という輿に乗って参向する。2002年の斎王代は、京都市出身で、東京都杉並区在住の白百合女子大4年倉斗(くらかず)絢子さん(21)が務めた。
騎女(むなのりおんな) 斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向するのでその名がある。6騎の女丈夫。
蔵人所陪従(くろうどどころべいしゅう) 斎院(さいいん 賀茂神社に奉仕する未婚の皇女もしくは王女)の物品・会計をつかさどる蔵人所(くろうどどころ)の雅楽を演奏する文官で、それぞれ楽器を持っている。
牛車(ぎっしゃ) 斎王の牛車で俗に女房車。この牛車には、葵と桂のほか桜と橘の飾りがつく。

騎女(むなのりおんな)

騎女(むなのりおんな)

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葵祭追加バージョン

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葵祭17 葵祭18 葵祭19 葵祭20
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葵祭21 葵祭22 葵祭23 葵祭24

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葵祭25 葵祭26 葵祭27 葵祭28

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  時空越え葵づくしの祭かな 北舟 
 

じくうこえ あおいづくしの まつりかな

 

和田義男

 
《 2002年5月15日 》

 撮影 京都御苑

 
OLYMPUS CAMEDIA E-20


500万画素
 240枚  305MB
 

 今年も5月15日(土)の葵祭が明日にせまってきた。2年前、神戸に単身赴任中、京都御苑で撮影した画像を眺めていると、新鮮な感銘がよみがえってきた。  
 葵祭が近づいているせいか、この「京都・葵祭速報!」のヒットカウントが鰻登りである。 今日5月14日は400件を超えてしまった。5月6日には、京都市在住の女性から、私のカメラポジションを教えて欲しいというメールをいただいた。  
  私は、「カメラ位置は、建礼門が正面に見える場所です。コースは、建礼門を出て、左に曲がっていますので、その曲がっているところにいると、建礼門が正面に見えます。其処には報道専用の席がありますので、その隣に陣取って写しました。場所取りは1時間前では遅いかも知れませんね。」と返信した。  
   その方は私の返信を読んで下見をし、完璧に建礼門の正面をとらえている写真を送ってこられた。私自身、撮影はぶっつけ本番ばかりで下見をして撮影をしたことがなかったので、凄い人がいると感心し、良い写真を撮るにはこうでなくてはと反省した。そういこともあって、今回、改訂版を作成した。1400年前に始まる平安絵巻が見事に再現された素晴らしい葵祭に感動新たである。 < 完 > (2004年5月14日)  

葵祭(京都新聞) 葵祭(京都観光協会) 葵祭(京の玉手箱)

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