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Wa☆Daフォトギャラリー

 感動写真集

2009年2月17日改訂

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♪島の祭り KasedaMusicLabo

陽根の悲鳴も可笑し春祭   北舟

拡大写真(1600X1290)426KB

A spring ritual,
Delightful screams for penis-like object.

2008年3月27日制作

Oh, wonderful!

Oh, wonderful!(田県神社/愛知県小牧市)

田県神社の豊年祭

撮影・原作 市川 清

 平成20年(2008年)3月15日(土)愛知県小牧市(こまきし)に鎮座する田懸神社(たがた・じんじゃ)で、男性のシンボルを御神木(ごしんぼく)とする神輿が繰り出す奇祭・豊年祭(ほうねんさい/ほうねんまつり)が開かれた。

神明神社境内に並べられた神輿

神明神社境内に並べられた神輿

 
田懸神社たがたじんじゃ
 
 愛知県小牧市にある田縣神社(たがたじんじゃ)(以後「田県神社」と表記)は、創建の年代は不詳だが、古い土着信仰に基づく神社である。祭神は御歳神(おとしのかみ)と玉姫神(たまひめのかみ)で、五穀豊穣と子宝の神である。

五穀豊穣・子宝の御歳神(玉姫神)の神像

五穀豊穣・子宝の御歳神(玉姫神)の神像

 社伝によれば、当地は尾張の国開拓の祖神といわれる大荒田命(おおあらたのみこと)の邸の一部で、邸内で五穀豊穣の神である歳神(としがみ)を祀っていた。玉姫は大荒田命の娘で、夫が亡くなった後に実家に帰り、父を助けて当地を開拓したので、その功を讃えて神として祀られるようになったという。境内には男根(陽根)をかたどった石が多数祀られている。

田県神社境内の一角にある珍宝窟

田県神社境内の一角にある珍宝窟

写真: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)
 
珍宝窟
 
 田県神社の境内の一角に珍宝窟と称する祈願所があり、「玉さすり 賽銭いれて 珍となる」と彫られた石碑のそばに、次の説明があった。

双玉ノ右ヲサスリ 家内安全・商売繁盛・金運ノ願イ 双玉ノ左ヲサスリ 恋愛成就・子宝・安
産・夫婦和合 願イ事叶ウト言イ伝エラレ 遠近ヨリノ参拝者アトヲタタズ 霊験イヤチコナリ

   双玉の間にある投入口から賽銭を入れると、中に鐘があってチーンと鳴る。珍宝のこだわりは尋常ではない。  

大男茎形おおおわせがた

と呼ばれる男根をかたどった御神木を載せた

神輿みこし

大男茎形と呼ばれる男根をかたどった御神木を載せた神輿

拡大写真(1400X1040)248KB
 
豊年祭ほうねんまつり
 
 田県神社で毎年3月15日に行われる豊年祭(ほうねんさい/ほうねんまつり)は、奇祭として有名な祭礼で、通称「へのこ祭り」「ちんこ祭り」と呼ばれている。男たちが「大男茎形(おおおわせがた)」と呼ばれる巨大な男根をかたどった御神木を載せた神輿を担いで練り歩き、巫女たちが小ぶりな男根をかたどった御神木を抱えて練り歩く。それに触れると、「子宝が授かる」といわれている。
御神木のリアルな

のぼり

御神木のリアルな幟

拡大写真(1600X1200)377KB
 この祭事は、男根を「天」、女陰を「地」と見立て、天からの恵みにより大地が潤い、五穀豊穣がもたらされ、子宝に恵まれるよう祈願する神事である。春に行われるのは、「新しい生命の誕生」を願うためという。
こけしのような白木の御神木

こけしのような白木の御神木

拡大写真(1400X1050)242KB

毎年この祭りには多くの観光客が訪れるが、近年、海外にも知られるようになり、外国人観光客の姿も多い。

外国人観光客たち

外国人観光客たち

男たちは大きな男根をかたどった御神木を載せた2基の神輿を担ぎ、巫女たちは長さ60cmほどの白木で男根をかたどった御神木を抱え、神明神社(しんめいじんじゃ)から田県神社まで2kmほどを練り歩く。

御神木を抱きかかえる巫女たち

御神木を抱きかかえる巫女たち

拡大写真(1400X1030)351KB
神輿を担ぐ白装束の

與丁よちょう

たち

神輿を担ぐ白装束の與丁(よちょう)たち

 日本の女性は、恥じらいが先に立ち、御神木に触れるのをためらいがちだが、外国の女性は明るく大らかで、御神木に触れるだけでは物足りないのか、抱きついたりして大いに楽しんでいた。

御神木に抱きつく外国人女性

御神木に抱きつく外国人女性

拡大写真(1300X1600)365KB
 この祭りは、少し離れた場所にある大縣神社(おおあがた・じんじゃ)の「豊年祭(姫の宮祭り)」が対になっており、こちらは女陰をかたどったものを巫女たちが抱えて練り歩く。

浄めの塩を配る神職

浄めの塩を配る神職

鋭感部をタッチ!

鋭感部をタッチ!

幟と

猿田彦さるたひこ

幟と猿田彦

Oh, wonderful!

Oh, wonderful!

拡大写真(1600X1290)426KB
  陽根の悲鳴も可笑し春祭  北舟 

ようこんの ひめいもおかし はるまつり

A spring ritual,
Delightful screams for penis-like object.

祈願の絵馬札

祈願の絵馬札

市川 清

拡大写真(472x531)32KB

 
 

 市川 清  いちかわ きよし 

 
三重県四日市市在住
昭和11年(1936)大阪生れ  
日本報道写真連盟会員
(鈴鹿支部)
日本光画会 会友
あすなろ写真同好会
桜ボランティア協会副会長






1955年    ミノルタオートコードを入手
1960年代  会社の写真部に所属
1980年代  東京神田在住の写真家・故松田二三男
        プロのMCクラブに所属
2003年〜2005年 四日市市在住の風景写真家・山
        下茂樹プロの教室に入門
2005年   デジタル一眼レフを入手
  平成20年(2008)3月16日 作品:第11作 画像:(大6+小9) 頁数:1 ファイル数:25 ファイル容量:4.9MB
  平成12年(2000)〜平成20年(2008) 作品数:282 頁数:980 ファイル数:33,417 ファイル容量:4,779MB

日本の祭り第104集/感動写真集第96集 「田県神社豊年祭」

あとがき
 田県神社の豊年祭は、午後の神明神社の式事から始まり、田県神社まで2kmほどの神輿行列、田県神社への宮入り、神事、餅撒きと、午後5時頃まで続きます。神明神社で境内が空いている間に式事前の3基の神輿などを撮影しましたが、式事は大勢の人で前に出られず、撮影できていません。神輿行列は、どうにかついて歩きましたが、あまりにもリアルで公表をはばかる写真ばかりなので、殆どを削除してしまいました。
 今年は、土曜の休日であったため、田県神社の宮入と神事も大勢の人で、中に入って撮影できず、3時半頃帰途に着きましたので、祭りの全貌を紹介するには足りない内容になってしまいました。和田さんのご要望で原画を送らせて頂きましたが、満足できる内容ではありません。しかし、祭りの雰囲気くらいはお伝えできたのではないかと思っています。

★☆★彡

 今年になって和田さんのお祭りの写真集をネットで拝見して感動し、お祭りの写真の撮り方の教材とさせていただき、また、メ−ルで交信させていただくようになり、私の拙い写真を補正・編集して写真集として製作していただくようにもなって、ホ−ムペ−ジをつくる能力がない私は感謝・感激をしております。
 3年ほど前からお祭りの写真をライフワークとして撮り続けてていますが、お祭りのクライマックスばかりを追いかけ、単写真で作品化し、コンテストやクラブの月例会などへ出品しています。ところが、和田さんの写真集は、お祭りの流れや内容が良く分かり、読者が充分楽しめるように撮られているのに触発されて、ここのところお祭りの流れや内容を紹介できるよう心がけて撮っています。
 撮影技術が未熟なことと、慣れない撮影法で中途半端な出来上がりになっていますが、今後更に経験を積み重ね、読者の皆様方にタップリと楽しんで頂ける作品を発表したいと思っています。これからもどうか宜しくお願いします。有り難うございました。 2008.3.27  市川 清

【編集子が選ぶ名作】

巨大な御神木に抱きつく外国人女性

巨大な御神木に抱きつく外国人女性

拡大写真(1300X1600)365KB

おおらかな性を謳歌する奇祭
 四日市市の市川清さんの第二作「田県神社豊年祭」は、男性器を御神木とする神社の奇抜な神事である。この短編をご覧になった読者は、私と同じように「巨大な御神木をまともに写した写真がない」ことに気付かれたことだろう。
 私より一廻り高齢の市川さんは、公道で堂々と公開された神事ではあるものの、リアルな御神木を直視するのが恥ずかしく、全て削除してしまったという繊細な感性の持ち主なのである。
和田義男

リンガ (ヒンドゥー教のシヴァ神のご神体)

リンガ (ヒンドゥー教のシヴァ神のご神体)

拡大写真(960x1280)215KB

撮影:宮嶋 茂

 確認したところ、本当に破棄して残っていないという。そういう次第で、巨大な御神木を直視した写真を掲載できなかったのが心残りである。その代わり、本作品は、テーマの割にとても品位の高い作品に仕上がっている。
 男女の生殖器を御神体や御神木とした祭りは日本各地に散見され、特別に驚くことではない。公道で堂々と公開される祭りであり、日本の昔の素朴でおおらかな性モラルを良く残している神事であり、無形民俗文化財としての価値も高い。

★☆★彡

 インドのヒンドゥー教のシヴァ神の御神体はリンガと呼ばれる男根である。亀頭部はリアルな筋が描かれた砲弾形で、陰茎部分は六角柱である。必ずヨーニという女陰をかたどった台座の上に祀られている。これは勃起した男根が地から天に向けて女陰を突き通っていることを表現するもので性交そのものを表すオブジェに他ならない。
 換言すると、我々が性交しているシヴァ神を女性器の内側から見ている形であり、シヴァ神が女性と性交して現われたのが我々の住んでいる世界であるというヒンドゥー教の根幹をなす教義を示している。
 リンガは、ヒンドゥー寺院や街角に安置されており、ヒンドゥー文化圏に入れば、日常的に眼にするものである。読者が欲求不満にならないように巨大な写真を掲載したので、じっくりと観察して頂きたい。(^^;
 日本の神道においては、鳥居や参道、本殿は女性器をあらわし、本殿の中の御神体は男性器であるとするコンセプトがある。性交は子孫繁栄のために大事な行為であり、国造りの根幹をなすものであることから、神話においても神々のおおらかな性モラルが伺われる。神道は、魚など動物を食べても良く、ヒンドゥー教のように、とても人間的な宗教である。
 これに反し、仏教は、出家僧に厳しい戒律を求めている。「食欲」「性欲」「排泄欲」「睡眠欲」という人間の四大生理欲の中で、動物を殺生してはならないという掟は、食欲を菜食主義で満たすことができるが、女性と交わってはならないという掟は性欲を否定するもので、非人間的なものである。江戸時代には、僧侶が女犯(にょぼん)の罪で死罪になった例は多々あり、高僧はじめ多くの僧侶は、稚児などを相手に男色(なんしょく)により生理欲を満たすしかなかった。親鸞は、この不条理から、僧侶も妻帯することが自然であると考え、自ら実践して浄土真宗を興した。現在では浄土真宗以外の僧侶でも殆どが妻帯し、人間的な暮らしができるようになっている。

★☆★彡

 リンガの写真を掲載し、性交の話をしたことで、品位の高い作品が台無しになってしまったとすれば、それはすべて編集子の責任である。どうか、お許し願いたい。(^^; ともあれ、市川清さんというプロ並みの実力を持つ方が中部地方の祭りを実写され、Wa☆Daフォトギャラリーにお送り頂いていることは、とても光栄であり、そのお陰で珍しい伝統文化に接することが出来ることを感謝したい。〈 完 〉 2008.3.27  監修 和田義男
「お便りコーナー」より抜粋
2008年3月27日(木)晴  中沢 滋    様より

Re: 「田県神社豊年祭」完成! 今晩は、栃尾の中沢です。いつも作品の完成連絡をいただきありがとうございます。どれも素晴らしくため息ものですが、中でも「中部地方の冬祭り」と「ネパール感動の旅」の印象が強く残ります。

今日お知らせいただいた「田県神社豊年祭」ですが、これに似た祭が栃尾にもあり、今月初めに行なわれました。こちらのシンボルは600kgの欅製。神輿にして新嫁さんたちが股がるものです。
http://tochionews.blog79.fc2.com/blog-entry-286.html http://tochionews.web.fc2.com/cn33/hodare.html
ご参考までにお知らせいたします。
 
お便り有り難うございました。いつも作品をご覧いただき、光栄です。3月9日に開催された新潟県長岡市栃尾の「ほだれ祭」のご紹介、有り難うございました。私も2月9日の栃堀裸押合大祭の取材で泊まった刈谷田川ニューホテルのフロントに飾られていた「ほだれ大神」の御神体(本メールに添付)を撮影していました。ホテルにあった観光案内のパンフレットにも紹介されていましたので、そのときに「ほだれ祭」の存在を知りました。
 
長岡市(旧栃尾市)のホームページに解説があります。
 
「ほだれ祭」には神社名がないので、土着信仰による道祖神のお祭りなんですね。地元のボランティア団体が祭りを主宰されているのでしょうが、なかなか面白いお祭りですね。
 
道祖神の存在を知ったのは、松尾芭蕉の「奥の細道」です。序文に「道祖神の招きにあひて、取もの手につかず。もゝ引の破をつゞり、 ・・・」とあり、行路の安全を守る神であることを知りました。ところが、実際に眼にする像は、男女が並んだものや、抱擁しているものなどがあり、これがどうして旅の安全を守る神なのかと不思議に思っていましたが、芭蕉以降、近年はその形から良縁・出産・夫婦円満の神として崇められるようになったんですね。それが更に発展して、陽根の道祖神まで出現しているとは、驚きです。(^^;
 
しかも若い新婚の女性たちが巨大な陽根の上にまたいで乗り、神輿のように担がれるとは、大胆な祭りですね。新潟では、素朴でおおらかな性モラルが今も伝統の祭りとして伝わっているんですね。とても感動しました。素晴らしい祭りですので、大事にして下さい。有り難うございました。

ほだれ大神の御神体/刈谷田川ニューホテル 2008.2.9

ほだれ大神の御神体/刈谷田川ニューホテル 2008.2.9

2008年4月1日(火)晴  新尺俊勝    様より

Re: 「田県神社豊年祭」完成! 群馬の新尺です。田懸神社の作品拝見させていただきました。いやいや面白いですね。自分も担いでみたいけどちょっと無理かな。4月の第1週(今週日曜)は川崎大師駅の近くの「かなまら神社」でも同じような祭があります。毎年担いでいるのですが、今年は佐賀県武雄温泉に遊びに行ってきます。イベントで神輿が出るので温泉旅行と会わせて担いできます。では。
 
おはようございます。お便り有り難うございました。神奈川県川崎市のかなまら祭りは、東京でも知る人ぞ知る祭りですね。 http://www.tomuraya.co.jp/wakamiya-10.htm 去年は4月2日に開催され、志村さんからエリザベス神輿の写真をお送り頂きました。気力・体力充実のようで、全国行脚の日々が続いていますね。有り難うございました。
「かなまらまつり」のエリザベス神輿/金山神社 2007.4.2.
「かなまらまつり」のエリザベス神輿/金山神社 2007.4.2.

かなまら祭り/金山神社

神奈川県川崎市

 川崎市の若宮神社に祀られている金山神社は鍛冶の神様を祭る神社で、江戸時代、川崎宿の飯盛女たちの願掛けに端を発し、「かなまら祭り」が行われるようになった。商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合のご利益があると云われる。

 近年は、エイズ除けの祭りとして国際的にも有名になり、毎年、4月第1日曜日に開催される。「エリザベス神輿」は、男性の象徴を神輿にしたもの。天が与えた自然の営みに感謝し、多いに笑い騒ぎ、一年間の幸せを願う愉快な祭りである。  若宮八幡宮/川崎市  金山神社 

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