ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
 

Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行日本の裸祭り

2011年4月12日改訂

今 日

昨 日

♪小鼓〜法螺貝〜山伏〜篠笛

 

大雪に法螺の音消さる八海山  北舟

 

拡大写真(1800X1350)404KB

Mt. Hakkai,
the sound of trumpet shell vanishing by the heavy snowfall.

2011年2月12日制作

神社前広場の片隅で下山の法螺を吹く山崎さん 11:53
 

神社前広場の片隅で下山の法螺を吹く山崎さん/八海山尊神社( 新潟県南魚沼市)

 
笹竜胆   八海山尊神社   笹竜胆

八海山滝行

八海山

   行者たちは寒の滝行を終えると禊更衣所で衣装を整え里宮にあがって護摩行に入った。 深夜の滝行と同様、金内先達が行を取り仕切った。  
里宮に参拝 2010.1.30 10:29

里宮に参拝 2010.1.30 10:29

拡大写真(2400X1800)574KB 【 E-5 1/25秒 F2.8 ISO1600 24.0mm 】

祝詞斉唱 10:32

祝詞斉唱 10:32

拡大写真(2000X1620)399KB 【 E-5 1/13秒 F4.0 ISO1600 18.0mm 】

護摩木を積み重ねる金内先達 10:39

護摩木を積み重ねる金内先達 10:39

拡大写真(2000X1500)334KB 【 E-5 1/15秒 F2.8 ISO1600 24.0mm 】

  ▼ 神社での参拝は、二礼二拍手一礼が決まりだが、これは明治新政府が国家神道を遂行するために一律に押しつけたもので、戦後、信教の自由が憲法で保証されて以来、伝統の作法が復活している。八海山尊神社では、柏手(かしわで)は四拍である。  
四拍 柏手かしわで を打つ 10:43

四拍の柏手を打つ 10:43

拡大写真(2000X1500)310KB 【 E-5 1/25秒 F2.8 ISO1600 24.0mm 】

蝋燭の火を護摩木に移して点火 10:44

蝋燭の火を護摩木に移して点火 10:44

拡大写真(1800X1500)287KB 【 E-5 1/15秒 F3.2 ISO1600 40.0mm 】

護摩木を べる林智仁さん 10:46

護摩木を焼べる林智仁さん 10:46

拡大写真(2000X1500)348KB 【 E-5 1/50秒 F2.8 ISO1600 24.0mm 】

三段に分かれた護摩火 10:48

三段に分かれた護摩火 10:48

拡大写真(1500X2000)307KB 【 E-5 1/160秒 F4.0 ISO1600 24.0mm 】

里宮の護摩行 10:50

里宮の護摩行 10:50

パノラマ写真(2000X930)272KB

最後の祈祷 10:51

最後の祈祷 10:51

パノラマ写真(2000X1040)243KB

▼ 護摩祈祷が終わると神前に供えてあった白い箱から薩摩芋を取り出し、護摩台の残り火で焼き芋にして腹ごしらえをした。スルメが焼かれているがこれは支援に駆けつけてくれた地元氏子たちのおつまみである。行者たちは、御神酒も飲まず、精進料理以外は一切口にしなかった。  
護摩台を囲んでお茶と焼き芋で一服する宮司と先達たち 10:54

護摩台を囲んでお茶と焼き芋で一服する宮司と先達たち 10:54

スルメを

さかな

に御神酒を酌み交わす氏子長老たち 10:56

スルメを肴に御神酒を酌み交わす氏子長老たち 10:56

拡大写真(1600X1200)238KB

こまめに寒修行者たちの世話をするお母さんたち 10:58

こまめに寒修行者たちの世話をするお母さんたち 10:58

八海山大崎口登山道を下って八海山尊神社に向かう行者たち 11:11

八海山大崎口登山道を下って八海山尊神社に向かう行者たち 11:11

拡大写真(1800X1350)347KB

▲▼ 里宮での護摩行を終えた行者たちは大雪の中を三々五々社務所を目指して大崎口登山道を下山した。山道のそばに立つ綿帽子を被った石碑は、山に還った先達や信者たちを祀る霊神塔である。  
かが んで通る里宮の石鳥居 11:15

屈んで通る里宮の石鳥居 11:15

拡大写真(1600X1200)323KB

里宮と八海山尊神社を結ぶ除雪道路 11:16

里宮と八海山尊神社を結ぶ除雪道路 11:16

拡大写真(1800X1350)463KB

大雪に埋まる八海山尊神社 11:18

大雪に埋まる八海山尊神社 11:18

拡大写真(2000X1500)571KB

▲▼ 行者たちは、深夜の滝行では八海山尊神社には立ち寄らなかったが、朝の滝行では、里宮からの帰りに、八海山尊神社の拝殿に上がり、参拝した。  
八海山尊神社に参拝する寒修行者たち 11:23

八海山尊神社に参拝する寒修行者たち 11:23

拡大写真(2400X1800)648KB

八海山尊神社の御札

八海山尊神社の御札

拡大写真(1800X1200)364KB

山田禰宜によるお祓い 11:29

山田禰宜によるお祓い 11:29

拡大写真(1800X1350)404KB

大雪のなか八海山尊神社を後にする山崎さん 11:48
 

白御影石の大鳥居(8.5m)

大雪のなか八海山尊神社を後にする山崎さん 11:48

拡大写真(1800X1350)427KB

   大雪に法螺の音消さる八海山  北舟 

おおゆきに ほらのねけさる はっかいさん

Mt. Hakkai, the sound of trumpet shell vanishing by the heavy snowfall.

神社前広場の片隅で下山の法螺を吹く山崎さん 11:53

神社前広場の片隅で下山の法螺を吹く山崎さん 11:53

拡大写真(2000X1500)472KB

   綿帽子被りし鳥居山眠る  北舟 

わたぼうし かぶりしとりい やまねむる

The sleeping mountain, the torii gate capping with snow.

大雪に眠る大鳥居と88段の大石段「 龍鳴の階りゅうめいのきざはし 」 11:54

大雪に眠る大鳥居と88段の大石段「龍鳴の階」11:54

拡大写真(1800X1350)528KB

和田義男
 
撮 影

2011年1月29・30日

 
OLYMPUS E-5 E-30
  
12-60mm 9-18mm

1230万画素

1,980枚 5.1GB
 
 2月12日(土)青梅市の我が家の居間で、平成23年(2011)の第5作となる感動巨編「八海山滝行」を約2週間を費やして完成させることができた。奇しくもベランダの向こうに流れる多摩川は、久々の雪景色だった。
  このたび、八海山尊神社の山田泰利宮司のご高配と、笠原良平さんはじめ四人の先達の方々や山崎寛さんはじめ行者たちのご支援により、大雪に閉ざされた新潟県の雪深い山村で今なお行われている寒修行の一部始終を激写し、貴重な映像を多数記録することができたことは、筆者の大きな喜びであり、まずもって、心から御礼申し上げたい。
 2010年12月23日(木)、Wa☆Daフォトギャラリーの愛読者である山崎寛さんから初めてメールが届き、突然の寒行の案内という前置きで、「越後ノ國 南魚沼市 八海山尊神社にて1月28日〜2月3日の間寒行が行われる。具体的には滝行になるが、護摩行もある。護摩行は、神道式でもなければ仏式でもなく、八海山尊神社独特のものと思われる。修法については印も結べばお経も唱え祝詞も奏上する。滝行は午前中になるが、夜中1時に行う夜つ行というのもある。他の県ではなかなか無い「寒行」と思われる。もしご予定が合えば一度越後八海山尊神社に如何でしょうか・・・」 という趣旨の文面であった。
 
 何度かのメールのやりとりの末、金内文男先達に仲介の労をお願いし、最後は、新年早々、山田宮司に直接電話して密着取材のご了解を得て、この作品が生まれた。現地では、山崎さんに終始アテンドしていただき、実地踏査のあと、本番の撮影に臨んだ。滝行と護摩行の最中はフラッシュ撮影は禁止であることと、滝行中は、撮影位置を変えないことなど、寒修行の邪魔をしないことを条件に撮影させていただき、貴重な映像を多数切り取ることができた。初めての取材で、落雪のハプニングがあったものの、これほど行き届いた撮影ができたのは、山崎さんのご尽力が大きく、ここに特筆させていただき、御礼の言葉としたい。

日本の裸祭り第131集 「八海山滝行」

撮影・制作 : 和田義男
   平成23年(2011)2月2日 作品:第5作  画像:(大166+小23) 頁数:9  ファイル数:398 ファイル容量:95.4MB
   
平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:394 頁数:1,521 ファイル数:63,337 ファイル容量:9,613MB
   先達の夜の滝行寒の山  北舟 

せんだつの よるのたきぎょう かんのやま

The coldest mountain, a master purifying in a waterfall at night.

編集子の選ぶ傑作

金内文男先達の滝行 3/3

金内文男先達の滝行 3/3

拡大写真(1800X1480)282KB

大自然と対話する

八海山寒修行はっかいさんかんしゅぎょう

 
 司馬遼太郎が愛用した世界大百科事典には、「修験道は、日本古来の山岳信仰が外来の密教、道教、儒教などの影響のもとに、平安時代末に至って一つの宗教体系を作りあげたもので、山岳修行による超自然力の獲得と、その力を用いて呪術宗教的な活動を行うことを旨とする、実践的な儀礼中心の宗教である。」と解説されている。そして、神道と習合した修験道が八海山尊神社で実践されていた。  
    僅か1日に過ぎないが、寒修行に勤(いそ)しむ行者たちと起居を共にして感じたことは、彼らは、我々と変わらない普通の人間であり、特殊な境遇に身を置く、特殊な人々ではないということであった。そして、大自然の中に生身を晒す厳しい修行の中にも、安らぎがあり、ゆとりがあった。  
   大自然から隔絶した都会のオフィスの中で、激しい競争原理の下で経済活動に邁進する我々現代のサラリーマンは、物質的な豊かさがある一方で、失われたものも多々あると思われる。18世紀のフランス人思想家・ジャン・ジャック・ルソー(1712-1778)は「自然に帰れ自然の中の人間こそ真の姿である。」と提唱し、多くの若者たちに影響を与えたが、これは、現代の我々にも通用する警句ではなかろうか。  
   明王の足下に浴びる寒の水  北舟 

みょうおうの そっかにあびる かんのみず

Bathing water in the coldest season under the deity Fudo.

編集子の選ぶ傑作

金内文男先達の滝行 4/4

金内文男先達の滝行 4/4

拡大写真(2400X1800)520KB

ふところ の深い

八海山尊神社はっかいさんそんじんじゃ

 
 普通、社寺によって、こだわりの作法や修法が定められており、他流を受け入れない風潮があるが、八海山尊神社は、神道、仏教、修験道などの区別なく受け入れているところが素晴らしい。滝行の写真をご覧頂ければ分かるように、ある人は印を結び、ある人は合掌している。ある人は行衣をまとい、ある人は褌一丁である。ある人は読経し、ある人は祝詞をあげている。このこだわりのなさは、山田宮司の懐の深さによるもので、初心者でも快く受け入れて頂けるのは、とても有り難いことである。〈 完 〉 2011.2.12 和田義男  
   白褌に気合込めたる雪の滝  北舟 

びゃっこんに きあいこめたる ゆきのたき

The snow-covered waterfall, unyielding spirit wearing a white loincloth only.

編集子の選ぶ傑作

山崎寛さんの滝行 06

山崎寛さんの滝行 06

拡大写真(1630X2000)505KB

スライドショーCD 「八海山寒修行」 1

Wa☆Daフォトギャラリーの裸祭ファンの日頃のご声援にお応えしてスライドショーCD「八海山寒修行」を2000円でお分けします。
 この1枚に191枚の画像が納められていますので、MS-Windows対応パソコンのCDドライブに挿入すると、BGMが流れるなか、5秒毎に画像がディスプレー一杯に映し出されるスライドショーを楽しむことができます上映時間は約16分です。また、CDには最大1,230万画素の原画を同梱していますので、最大A2サイズまでプリントできます。個人で楽しむ限りは、自由にプリントアウトして構いません。
 CDを希望される方は、Wa☆Daフォトギャラリー事務局 master@wadaphoto.jp 宛に送付先(郵便番号・住所・氏名)・CD名・枚数をお知らせ下さい。折り返し郵送させていただきます。
八海山寒修行

八海山寒修行

特集!旅紀行(海外写真集)   世界の名城 感動写真集
旅紀行ジャパン   奉納相撲   多摩川紀行
旅紀行日本の祭り 旅紀行日本の裸祭り 旅紀行日本の花
Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2016 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク