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 感動写真集

2011年5月28日改訂

今 日

昨 日

♪獅子/邦楽囃子

天高く屋台を翳す褌衆   北舟

 

 Guys of loincloth, holding a wagon to the high sky.

2011年5月28日制作

町坪の見事な屋台差し

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町坪の見事な屋台差し/荒川神社(兵庫県姫路市井ノ口)
 

荒川神社小芋まつり

屋台差

はじめに

 
▼ 平成22年(2010)10月17日(日) 兵庫県姫路市井ノ口(いのくち)に鎮座する荒川神社で「小芋まつり」と呼ばれる秋季例大祭が開催されたので、取材した。  

 

【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

「小芋まつり」が行われた荒川神社と氏子6町 / 兵庫県姫路市井ノ口

「小芋まつり」が行われた荒川神社と氏子6町 / 兵庫県姫路市井ノ口

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荒川神社あらかわじんじゃ

 
▲ 姫路市井ノ口は、かつて夢前川(ゆめさきがわ)の本流が流れ、水害の多かった土地であった。そのため、荒川神社には治水の神である水波能女大神(みずはのめのおおかみ)・彦左知大神(ひこさちのおおかみ)・手置帆負大神(たおきほおいのおおかみ)が祀られている。

馬場ばば

に集結した氏子6町の 太鼓屋台たいこやたい

/荒川神社 2010.10.17

馬場に集結した氏子6町の太鼓屋台/荒川神社 2010.10.17

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 社殿は以前は川沿いに祀られていたが水害で何度も流失し約300年前に現在の場所に移設されたという。現在の神社は、小高い山を活かして造られており、城壁のような石垣が特徴である。また、敷地内に寺が建立されており、神仏習合の歴史が顕著に残されている。
盛り上がる

中地ちゅうじ

の氏子たち

盛り上がる中地の氏子たち

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小芋祭こいもまつり

 
   荒川神社の秋季例大祭は、町坪(ちょうのつぼ)、中地(ちゅうじ)、玉手(たまで)、岡田(おかだ)、井ノ口(いのくち)、西庄(さいしょう)の氏子六町の大幟(おおのぼり)と大人屋台(おとなやたい)六基を中心に宮神輿と氏子六町に西町坪(にしちょうのつぼ)を加えた子供樽神輿(こどもたるみこし)七基が繰り出す賑やかな裸祭である。屋台には4人の太鼓打(たいこうち)の乗子(のりこ)が乗っていることから、太鼓屋台とも呼ばれる。  
拝殿に向かう

西庄さいしょう

子供樽神輿こどもたるみこし  10:58

拝殿に向かう西庄の子供樽神輿 10:58

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 荒川神社の秋季例大祭は別名「小芋祭」と呼ばれて親しまれている。これは拝殿から馬場で練る屋台を見下ろすと、すり鉢の中で小芋を洗っているように見えることから名付けられたもの。
坂道を登る

西庄さいしょう

子供屋台こどもやたい

坂道を登る西庄の子供屋台

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 各地区の屋台はそれぞれに特徴がありシデ と鉢巻は、地区ごとに色分けされており、町坪は白中地は緑玉手は青 と白、岡田は赤と白、井ノ口は桃、西庄は黄で統一されている。
清楚な白シデの 町坪屋台ちょうのつぼやたい

11:28

清楚な白シデの町坪屋台 11:28

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 平成16年(2004)9月1日都市化が進んだ現代社会に稲作過程に応じた祭礼行事が残っているとして7月の「田休みの祭(夏祭)」、9月の「八朔祭(田の実の節句)」10月の「秋祭(小芋祭)」が一括されて「荒川神社例祭風流」として姫路市重要無形民俗文化財に指定されている。
  天高く屋台を翳す褌衆 北舟 

てんたかく やたいをかざす ふどししゅう

 Guys of loincloth, holding a wagon to the high sky.

町坪ちょうのつぼ

の見事な屋台差し

町坪の見事な屋台差し

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小芋祭の概要
 
  小芋祭は午前8時から子ども樽神輿の宮入(みやいり)、9時から屋台の宮入が始まる。宮入は町坪中地玉手、岡田井ノ口、西庄の順。馬場に宮入した屋台は、順に練合せを行い、所定の位置に据えられる。
屋台を高く持ち上げる 町坪ちょうのつぼ

の氏子たち

屋台を高く持ち上げる町坪の氏子たち

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中地ちゅうじ

の揉み合い 11:36

中地の揉み合い 11:36

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 午前11時になると屋台の石段登(いしだんのぼり)が始まる。各地区の屋台は宮入順に拝殿に続く石段を上がり拝殿の手前で屋台の屋根の擬宝珠(ぎぼし)と露盤(ろばん)を外し、拝殿に入って拝殿練(はいでんねり)を行ったのち参拝する。
拝殿に向かう

中地ちゅうじ

屋台

拝殿に向かう中地屋台

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 拝殿を出た屋台は山頂の御旅所に向かって急な坂道を登ってゆく。屋台の拝殿練が終わると、宮神輿が出御(しゅつぎょ)し、御旅所に到着すると御旅所神事が行われる。
美しい

中地ちゅうじ

の差し屋台

美しい中地の差し屋台

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  午後2時頃、屋台が御旅所を出発し、上りとは別の「いろは坂」と呼ばれる坂道を馬場に向かって下る。この道は上り以上に急勾配で、荒川の秋祭り最大の難所である。馬場に下りた屋台は、練合せを行い、所定の位置に据えられる。すべての屋台が馬場に揃うと、子供樽神輿の宮出(みやだし)が行われる。
粋な

井ノ口いのくち

のリーダーたち

粋な井ノ口のリーダーたち

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 子供屋台が境内を出ると、祭のクライマックスが始まる。町坪、中地、玉手が三台練(さんだいねり)を行い、続いて岡田、井ノ口、西庄が三台練を行う。続いて六台練が行われ、万歳三唱ののち、午後6時頃、屋台の宮出となって、お開きになる。その後屋台は町内を練り歩きながら午後7時15分から町内二箇所で三台練を披露した後、各町に帰還する。
青シデ

玉手たまで

大幟おおのぼり

青シデ玉手の大幟

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大幟おおのぼり を囲んで気合いを入れる

玉手たまで

の氏子たち

大幟を囲んで気合いを入れる玉手の氏子たち

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玉 手たまで

 
▼ 現在の玉手屋台(たまでやたい)昭和56年(1981)に新調され昭和63年(1988)に漆が塗られた。現在は氏子六町で唯一の白木造(しらきつくり)の屋台となっている。荒川神社の屋台で唯一屋根の紋章が四面とも三つ巴になっている。
見事な

玉手たまで

の屋台差し

見事な玉手の屋台差し

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