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Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行日本の裸祭り

2014年8月14日改訂

 

 

 

今 日

昨 日

♪海のアラベスク〜千年女王〜氷湖〜精霊

甘酒の神饌壺に奉じたり   北舟

 

Provisions for gods, presenting sweet sake in a pot.

2014年8月14日制作

井上宮司による祝詞奏上/熊野神社拝殿(埼玉県秩父市荒川白久)

拡大写真(2000X1500)424KB

井上宮司による祝詞奏上/熊野神社拝殿(埼玉県秩父市荒川白久)

 埼玉県無形民俗文化財

神紋   熊野神社   神紋

 猪鼻(いのはな)の甘酒こぼし'14

参 道

撮影・制作 和田義男

はじめに

 
   平成26年(2014)7月27日(第4日曜日)、埼玉県秩父市荒川白久(あらかわ・しろく)に鎮座する猪鼻熊野神社(いのはな・くまの・じんじゃ)で、「猪鼻の甘酒こぼし」(埼玉県無形民俗文化財)が開かれたので、平成23年(2011)以来連続四度目となる密着取材を行った。  
   熊野神社や祭の解説については、 猪鼻の甘酒こぼし に詳しいので参照して頂き、本作は、必要最小限度の説明に止めた。  

 

【凡例】
 
▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 ●:筆者の私見 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

甘酒こぼし保存会作成のチラシ(平成26年)

甘酒こぼし保存会作成のチラシ(平成26年)

 

和田グループの応援参加

 
● 天平8年(736)以来今日まで約1300年にわたって「甘酒こぼし」を継承してきた奥秩父の猪鼻地区では過疎化高齢化が進みかつて70戸あった村落が39戸にまで減少しもはや地元の氏子だけでは祭の催行が難しくなっている。
   伝統文化の絶滅危惧種とでもいうべき「甘酒こぼし」に加勢するため、筆者は、平成24年(2012)からWa☆Daフォトギャラリーに募集広告を掲載して全国から参加者を募って参加取材してきた。  
埼玉県

秩父市ちちぶし

の位置
埼玉県秩父市の位置

Google Map

  平成23年(2011)に初取材してWa☆Daフォトギャラリーに掲載するとこのユニークな「甘酒こぼし」は全国的に知られるようになり、翌年から部外参加者が激増した。そのため地元では外来者の受入準備が忙しくなり浅香会長の要望で、去年の二期目から和田グループの定員を5〜6人に限定した。今年の第三期和田グループは、埼玉、東京、愛知、大阪から6人の有志(新人4人)が集まった。  
秩父市

猪鼻いのはな

の位置
秩父市猪鼻の位置

Google Map

  武蔵国(むさしのくに)奥秩父に位置する猪鼻熊野神社の南には南西から北東に流れる深い渓谷があり河岸段丘(かがんだんきゅう)を形成している荒川(あらかわ)と名付けられたこの川はやがて大河となって東京湾に注ぎ太平洋に流入する。  

三峰口みつみねぐち

駅に到着 2014.7.27 09:23

三峰口駅に到着 2014.7.27 09:23

パノラマ写真(2400X11500)366KB

▲ 7月27日(日)は、夏祭には有り難い美しい晴天となったが、大変な暑さだった。JR拝島駅07:20発八高線普通電車に乗り、東飯能駅で西武池袋駅07:05発三峰口行き快速急行(先頭4輌)に乗り換え09:17三峰口駅に到着した。  
 

「甘酒こぼし 」の案内

三峰口みつみねぐち

駅前の観光案内図

三峰口駅前の観光案内図

拡大写真(2600X1800)976KB

猪鼻いのはな

熊野神社へのアクセス(バス5分・徒歩15分)
猪鼻(いのはな)熊野神社へのアクセス(バス5分・徒歩15分)

Google Map

▲▼ 三峰口駅前で和田グループ参加者と合流し駅前から出ている三峰神社行きの路線バスには乗らず途中の景色を楽しみながら歩いて猪鼻熊野神社に向かった白川橋からは深いV字谷を形成する荒川の河岸で猿が遊んでいるのが遠望された。  
猿が遊ぶ荒川の清流 / 白川橋 09:31

猿が遊ぶ荒川の清流 / 白川橋 09:31

拡大写真(2000X1500)107MB

材木の切出しと火の見櫓 09:45

材木の切出しと火の見櫓 09:45

拡大写真(2000X1500)942KB

徒歩で熊野神社参道入口に到着 09:46

徒歩で熊野神社参道入口に到着 09:46

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古色蒼然たる石碑 09:47

古色蒼然たる石碑 09:47

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神札授與所でエントリー 09:55

神札授與所でエントリー 09:55

▲▼ 神札授與所の受付に行き、住所・氏名を記入し、御燈明料3000円を納めて参加登録を行い、直会参加章をもらった。参加章の交付は、一昨年から始まったもので、直会では、このバッジと引き替えにお弁当がもらえる。奥では、御札に住所・氏名を書く係と御燈明料納付者を半紙に書く人がいる。  
エントリーするともらえる直会参加章(弁当と交換)

エントリーするともらえる直会参加章(弁当と交換)

毛筆の達人

毛筆の達人

拡大写真(2000X1500)521KB

神楽殿の前では御燈明料納付者のはり紙が掲示される。早速、私の名前も張り出された花火や清酒などの奉納もある。御燈明料は3000円が相場だが、2000円や5000円の人もいる。  

御燈明料の張り出し / 神楽殿前 10:38

御燈明料の張り出し / 神楽殿前 10:38

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参加者への交付品は5点で全て猪鼻公会堂で交付される六尺褌(大小の白晒木綿布)・鉢巻・草鞋の3点が祭装束で直会が終わり更衣のときに一斉に配られる御札の袋に入っている手拭いは持ち帰り用で手拭いと鉢巻は同じもの。全て記念品として持ち帰ることができるので、筆者は草鞋以外は持ち帰っている。  
猪鼻公会堂での交付品5点
御札 手拭い 六尺褌 鉢巻 草鞋(わらじ)  

猪鼻公会堂での交付品5点

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▲▼ 御札は、熊野神社祈祷神璽(くまのじんじゃきとうしんじ)で、「神璽」と「宮司之印」の朱印が押されている。商売繁盛・家内安全・無病息災の三種があり、受付のときに希望の種類を申告する私はいつも家内安全の御札を頂く  
「甘酒こぼし」の鉢巻

「甘酒こぼし」の鉢巻

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甘酒の入った壺 / 神事 10:06

甘酒の入った壺 / 神事 10:06

   甘酒の神饌壺に奉じたり  北舟 

あまざけの しんせんつぼに ほうじたり

Provisions for gods, presenting sweet sake in a pot.

井上宮司による祝詞奏上 / 熊野神社拝殿 10:18

井上宮司による祝詞奏上 / 熊野神社拝殿 10:18

拡大写真(2000X1500)424KB

▼ 祭壇には、例年通り、山里の神饌(しんせん)(神々が召し上がる食物)の中に壺入りの甘酒が奉納されていた。井上宮司による祝詞奏上や玉串奉奠(たまぐしほうてん)のあと、君が代が斉唱され、厳かな雰囲気の神事だった。

 

祭壇に供えられた甘酒壺

祭壇に供えられた甘酒壺

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▼ 熊野神社の境内で行われる夏祭の準備は既に終わっており、酒樽が置かれる広場の中央には、4本の笹竹に注連縄が張り巡らされた神籬(ひもろぎ)が設営されている。この日は、神々が降臨して神庭(かむにわ)となるこの広場で、1300年前から続く年に一度の夏祭が行われる。  
「甘酒こぼし」が行われる広い境内 / 熊野神社  10:40

↑東

猪鼻区公会堂

神楽山牧洞院

甘酒かきこみ所

水槽

南→

「甘酒こぼし」が行われる広い境内 / 熊野神社 10:40

パノラマ写真(2400X1200)862KB

甘酒かきこみ所の朝

 

神楽山牧洞院

甘酒かきこみ所

水槽

甘酒かきこみ所の朝

パノラマ写真(3000X1200)1.04MB

徹夜で醸造した自慢の一夜酒 / 甘酒かきこみ所

徹夜で醸造した自慢の一夜酒 / 甘酒かきこみ所

▲▼ 猪鼻熊野神社で醸造する甘酒は、20kgのお米から作ったお粥に10Kgの麦麹(むぎこうじ)を混ぜ合わせただけの素朴なもので、防腐剤などの添加物が一切無いヘルシーなアルコール飲料である。早速、蓋を開けて中を撮影させてもらった。今年の出来栄えも上々で、甘い芳香がプーンと鼻をついた。もろみ混じりの一夜酒を湯飲茶碗に注いで貰い、健康安全を祈願しながら試飲させて頂いた。  

麦麹が浮き上がった甘酒

麦麹が浮き上がった甘酒

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