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2015年12月21日改訂

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♪メドレー:コノハズク・アオバズク・フクロウ・トラツグミ・ホトトギス
 

逞しく飛び立つ山雀冬木立   北舟

 
 

inter trees, a varied tit is taking the air vigorously.

2015年12月18日制作

ヤマガラの飛び出し / 札幌市円山公園 2015.11.07 15:19

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ヤマガラの飛び出し / 札幌市円山公園 2015.11.07 15:19

日本の野鳥を撮る旅'15

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日本の野鳥を撮る旅'15 '14 '13 '12 '11 '10 '09 '08
1/4 2/4 3/4 4/4 横山 稔

518-1 ツミ

  2015.07.20 / 横浜市野庭団地

▼ 団地を周回する遊歩道に、4羽の雛が巣立ちしており、両親が餌運びしてるとの連絡がありました。餌にするスズメを捕らえてきた雄と、目の前でムクドリを捕らえた雌です。(前出:yatyo10.htm 91 yatyo33.htm 447)

ツミ(雀鷹、雀鷂、Accipiter gularis):動物界脊索動物門鳥綱タカ目タカ科ハイタカ属に分類される鳥。夏季に中華人民共和国東部や日本、朝鮮半島で繁殖し、冬季は中華人民共和国南部や東南アジアに南下して越冬する。日本では基亜種が温暖な地域では周年生息(留鳥)するが、寒冷地では冬季に南下(夏鳥)することもある。 

 全長オス27cm、メス30cm。翼開長50-63cm。体重75-160g。漢字表記の雀は「小さい」の意で、和名はスズメタカが変化したメスに対しての呼称に由来する。下面は白い羽毛で覆われる。眼の周囲は黄色。幼鳥は上面が暗褐色、下面が淡褐色の羽毛で覆われる。胸部に縦縞、腹部にハート状、体側面に横縞状の暗褐色の斑紋が入る。虹彩は緑褐色。オスの成鳥は上面が青味がかった灰色、胸部から体側面はオレンジ色の羽毛で覆われる。虹彩は赤褐色。メスの成鳥は上面は灰褐色、下面には暗褐色の横縞が入る。虹彩は黄色。 

 平地から山地の森林に生息する。単独もしくはペアで生活する。食性は動物食で、主に小形鳥類を食べるが、爬虫類、小形哺乳類、昆虫なども食べる。漢字表記の雀はスズメも含めた小型の鳥類を捕食することにも由来し、英名(sparrow=スズメ)と同義。繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。針葉樹の樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、4-6月に1回に2-5個の卵を産む。メスのみが抱卵を行い、抱卵期間は約30日。雛は孵化から約30日で巣立つ。縄張りにカラスが侵入すると激しい攻撃を仕掛けて追い払う。そのため、ツミの縄張り内でオナガが繁殖することがある。 
ツミ / 横浜市野庭団地 2015.07.20 10:58

ツミ / 横浜市野庭団地 2015.07.20 10:58

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ツミ / 横浜市野庭団地 2015.07.20 13:19

ツミ / 横浜市野庭団地 2015.07.20 13:19

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518-2 ツミ若鳥のエンジェルポーズ

  2015.07.25 / 横浜市野庭団地

▼ 昼過ぎに、そよ風の中で起こった、若鳥の背伸び行動でした。(前出:yatyo10.htm 91 yatyo33.htm 447)
ツミ若鳥のエンジェルポーズ / 横浜市野庭団地 2015.07.25 12:37

ツミ若鳥のエンジェルポーズ / 横浜市野庭団地 2015.07.25 12:37

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519  オグロシギ

2015.08.01 / 東京港野鳥公園 (初出)

▼ 秋になると、その魁として内陸部の淡水水溜りに出現することが多く、身近な鳥ですが、不思議と遭遇する機会がありませんでした。オオソリハシシギと酷似しています。

オグロシギ(尾黒鷸、学名:Limosa limosa)は、チドリ目シギ科オグロシギ属に分類される鳥類の一種である。和名は尾羽が黒いことによる。

ユーラシア大陸の中部から北部で繁殖し、アフリカ、インド、オーストラリアで越冬する。日本では、北海道から沖縄までの各地で旅鳥として春と秋に渡来するが、数はあまり多くない。春より秋の方が飛来数が多い。

 全長約38 cm、翼開長は約67 cm。雌の方が雄よりも体がやや大きい。雄の成鳥夏羽は、頭部から胸が赤褐色で、頭頂から後頸にかけて黒い縦斑がある。顔には白い眉斑がある。体の下面は白く、赤褐色と黒褐色の横斑がある。上尾筒は白色で尾羽は黒く、飛翔時にはよく目立つ。成鳥雌の夏羽は雄に比べて淡色である。成鳥冬羽は、頭部から胸にかけてと体の上面が灰褐色になる。

 渡りの時期は、水田、湿地、干潟、河口に生息する。小群で行動していることが多い。繁殖期には湿地や湖沼の岸辺の草地などに生息し、小さなコロニーを形成することもある。食性は動物食で、昆虫類、貝類、ミミズ、ゴカイなどを捕食する。

 繁殖形態は卵生。繁殖時期は4-7月で、地上の窪みに営巣して普通4卵を産む。抱卵日数は21-23日。小さなこもった声で、「ケッ」や「キッ」と一回か数回続けて鳴く。
 
オグロシギ / 東京港野鳥公園 2015.08.01 11:48

オグロシギ / 東京港野鳥公園 2015.08.01 11:48

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520 ヒバリシギ

2015.08.14 / 平塚市北豊田

▼ 田圃の中にあった小さな休耕田の水溜りに、一羽だけ居ましたが、他の鳥に対しては、結構強気に対処しておりました。(前出:yatyo34.htm 469)

ヒバリシギ(雲雀鴫、学名:Calidris subminuta):チドリ目シギ科に分類される鳥の一種である。名前の由来は、ヒバリほどの大きさであることから。全長約14cm。雌雄同色。成鳥夏羽は、頭から背、翼が赤褐色で、顔には白く太い眉斑がある。喉から下の体の下面は白色。冬羽では、体の上面が灰褐色になり、頭部などに黒褐色の縦斑がはいる。嘴は黒色で、シギ類としては細く短い。足は黄緑色である。ウズラシギやヨーロッパトウネンと似ているが、足の色の違いや初列風切羽が突出していないことで区別できる。

 シベリア中部からカムチャツカ半島で局地的に繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリアに渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋に全国的に渡来する。南西諸島では多数が越冬する。淡水湿地や水田、川岸、埋立地などに生息し、干潟に来ることは少ない。単独か数羽の群れをつくることはあるが、大群をつくることはない。「プルル」、「チュリリ」などと鳴く。 
ヒバリシギ / 平塚市北豊田 2015.08.14 10:09

ヒバリシギ / 平塚市北豊田 2015.08.14 10:09

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521 カラシラサギ

2015.08.15 / 江戸川区葛西臨海公園 (初出)

なかなか遭遇できませんでしたが、4年掛かって漸く撮影できました。

カラシラサギ(唐白鷺、Egretta eulophotes)は、動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科シラサギ属に分類される鳥。

 夏季に朝鮮半島西岸や黄河河口域で繁殖し、冬季になると台湾や東南アジアに南下し越冬する。日本には越冬のため九州や南西諸島にまれに飛来(迷鳥、もしくはまれな冬鳥)する。

 全長60 - 68cm。全身は白い羽毛で覆われる。虹彩は黄色。後肢の色彩は黒く、趾は黄緑色。夏羽は後頭部の冠羽が10cm以上伸びるほか、肩部、胸部の飾羽がやや伸長する。また嘴と眼の間が薄青色で、嘴の色彩はオレンジ色。冬羽は嘴の色彩は黄色で、先端は黒褐色。

 河川や池沼、湿地、水田などに生息する。食性は動物食で、魚類、甲殻類などを食べる。翼を動かし獲物を追い立て、逃げ出した獲物を追いかけて捕食する。繁殖形態は卵生。断崖の草原や樹上に巣を作る。本種単独でコロニーを形成するほか、サギ科の他種の集団繁殖地(コロニー)に紛れ込むこともある。1腹3 - 5個の卵を産む。
カラシラサギ /江戸川区葛西臨海公園 2015.08.15 11:18

カラシラサギ /江戸川区葛西臨海公園 2015.08.15 11:18

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522 ダイゼン

2015.09.05 / ふなばし三番瀬海浜公園

▼ 砂浜で大きなゴカイを取り出したところをカモメに見つかり、追いかけられて逃げ回り、振り切って着地するところです。砂浜にも、意外に小競り合い等のダイナミックがあります。(前出:yatyo23.htm 264 yatyo33.htm 457)

ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola):動物界脊索動物門鳥綱チドリ目チドリ科ムナグロ属に分類される鳥。 アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア、日本、パプアニューギニア、マダガスカルに分布。
 
 夏季にカナダ北部やロシア北部、アラスカ北部の北極海沿岸部で繁殖し、冬季になると各地の大西洋、太平洋、インド洋の沿岸部で越冬する。日本には渡りの途中で飛来(旅鳥)するか、越冬のため関東地方以南に飛来(冬鳥)する。全長29-29.5cm。腰は白い羽毛で覆われ、腋羽は黒い。嘴は太い。嘴や後肢の色彩は黒い。
 
 幼鳥は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で覆われ、胸部から体側面にかけて褐色の縦縞が入る。 夏羽は額から上面にかけて白い羽毛で覆われ、黒い斑紋が入る。顔から下面にかけては黒い羽毛で覆われ、英名(black-bellied=黒い腹の)の由来になっている。冬羽は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入り英名(grey=灰色の)の由来になっている。下面は白い羽毛で覆われ、胸部に褐色の斑紋が入る。
 
 干潟、河口、水田などに生息する。食性は動物食の強い雑食で、主にゴカイを食べるが昆虫類、甲殻類、貝類、種子なども食べる。繁殖形態は卵生。地面に木の枝や小石を集めた巣を作り、1回に3-5個の卵を産む。  

ダイゼン / ふなばし三番瀬海浜公園 2015.09.05 13:29

ダイゼン / ふなばし三番瀬海浜公園 2015.09.05 13:29

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523 キリアイ

2015.09.05 / ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

▼ 体長約16cm。嘴は黒色で幅が広く、頭部の長さよりも長くて先端部は下にわずかに曲がっています。最近は極めて数が減った種類とのことです。

キリアイ(錐合、学名:Limicola falcinellus)は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。

 スカンジナビア半島やロシアの北極圏で繁殖し、冬期はアフリカ東北部や、中東、東南アジア、オーストラリア北部に渡って越冬する。

 日本では旅鳥として春と秋の渡りの途中に飛来する。かつては大群が見られたこともあったが、近年は小規模の群れが観察されるだけで渡来数は多くない。特に春の渡りの時に渡来することは稀で、日本において冬羽を見る機会は少ない。

 体長約16cm。嘴は黒色で幅が広く、頭部に長さよりも長く長くて先端部は下にわずかに曲がっている。

 成鳥夏羽は、背や肩羽が黒褐色で白色や赤褐色の羽縁がある。背には黄白色のV字斑がある。眉斑は白く、目の先で二つに分かれる。顔から腹にかけての体の下面は白く、顔から胸にかけて黒褐色の縦斑がある。成鳥冬羽は、体の上面が灰褐色になり、体の下面の縦斑の色も淡くなる。雌雄同色。
 

キリアイ / ふなばし三番瀬海浜公園 2015.09.05 14:07

キリアイ / ふなばし三番瀬海浜公園 2015.09.05 14:07

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524 クサシギ

2015.09.06 / 神奈川県寒川町社家 (初出)

▼ 淡水性のシギで、田圃の休耕田等に来ることが多い。

クサシギ(草鷸、学名:Tringa ochropus)は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸北部で広く繁殖し、冬季はアフリカ、中東、インド、中国南部、東南アジアへの渡りをおこない越冬する。日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来するが、関東地方より南部では冬鳥として越冬する。

 体長約22cm。成鳥夏羽は、頭部から背中、翼にかけての体の上面が緑色味がかった黒褐色で、背と翼には細かい白い斑紋が散在する。腹からの体下面と腰は白い。嘴は黒く、足は灰緑色である。成鳥冬羽は、体の上面が暗い灰褐色で、白斑が目立たなくなる。雌雄同色である。

 非繁殖期は、湖沼、河川、水田、湿地に生息する。海岸に出ることはほとんどない。渡りの時期でも群れは作らず、単独か数羽でいる。繁殖期は湿地に生息する。食性は主に動物食で、水深の浅い場所で、昆虫類や甲殻類、貝類などを捕食する。植物の種子を食べることもある。主に地上や倒木上に営巣するが、他の鳥類の古巣を利用することもある。普通4卵を産み、雌雄で抱卵する。抱卵日数は21-22日である。
クサシギ / 神奈川県寒川町社家 2015.09.06 06:40

クサシギ / 神奈川県寒川町社家 2015.09.06 06:40

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525 アカエリヒレアシシギ(冬羽)

2015.09.12 / 神奈川寒川町社家 (初出)

▼ 北海道の海上等には、数多く群れていることが多く、本州では、春と秋に立ち寄る。

アカエリヒレアシシギ(赤襟鰭足鴫、学名:Phalaropus lobatus)は、鳥綱チドリ目ヒレアシシギ科(シギ科に含める説もあり)ヒレアシシギ属に分類される鳥。

 北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸や南アメリカ大陸等で越冬する。日本には渡りの途中に飛来する(旅鳥)。明石海峡では春・秋の渡りの時期に多いときには1万羽を越える群れが観察されることもある。

 全長19cm。背面の羽毛には褐色の斑点が入る。咽頭部や腹部の羽毛は白い。嘴は細い。夏羽は腰に1対の白い斑紋がある。頸部の羽毛は赤く、和名や英名の由来と思われる。頸部の羽毛の赤味はメスの方が強い。冬羽は頭部が頭頂部を除いて白く、嘴から眼を通り側頭部にかけて筋模様(過眼線)が入る。過眼線は黒い。体格はメスの方が大きい。

 海岸や河川、湖、池沼等に生息する。鳴き声は日本語圏では、「プリープリー」と聞こえる。食性は動物食で、昆虫類、節足動物、甲殻類等を食べる。

 ヒレアシシギ属の鳥類一般にあてはまることであるが、繁殖期にはメス同士が産卵場所をめぐって争い、交尾相手のオスと巣を激しく防衛する。産卵を終えたメスはすぐに南への渡りを開始し、抱卵と育雛はオスのみが行う。巣は沼地の付近の地面につくられる。雛は自ら餌を取ることが多く、孵化後20日以内に飛翔できるようになる。 
アカエリヒレアシシギ(冬羽) / 神奈川寒川町社家 2015.09.12 08:56

アカエリヒレアシシギ(冬羽) / 神奈川寒川町社家 2015.09.12 08:56

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526  イヌワシ

2015.09.19 / 中部地方伊吹山 (初出)

▼ 昔から狩猟に用いられてきた経緯があり、岸壁の崖にある洞穴等で営巣し、通常は一羽が成長するとされています。

イヌワシ(犬鷲、狗鷲、Aquila chrysaetos)は、鳥綱タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥類。イヌワシ属の模式種。冬季に南下することもある。日本では亜種イヌワシが周年生息する(留鳥)。

 全長75-95cm。翼開張168-220cm。全身の羽衣は黒褐色や暗褐色。後頭の羽衣は光沢のある黄色で、英名(golden=金色の)の由来になっている。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は淡褐色。中雨覆や風切羽基部の色彩は淡褐色。

 虹彩は黄褐色や淡橙色[2][7]。嘴基部や嘴基部を覆う肉質(ろう膜)、後肢は黄色で、嘴の先端は黒い。幼鳥は後頭から後頸にかけて淡褐色の縦縞が入る。尾羽の基部や初列風切、外側次列風切基部の色彩が白い。虹彩は暗褐色。

 開けた森林や草原などに生息する。食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べる。日本ではノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類が主で、とりわけノウサギがもっとも重要な餌である。上空から獲物を発見すると、翼をすぼめ急降下して捕らえる。通常は単独で獲物を捕らえるが、1羽が獲物の注意を引きつけもう1羽が獲物の後方から襲い掛かる事もある。

 繁殖期対は卵生。断崖や大木の樹上に木の枝や枯草などを組み合わせた巣を作る。営巣場所が限られるため毎年同じ巣を使うことが多い。日本では2-3月に1回に1-2個の卵を産む。主にメスが抱卵を行い、抱卵日数は43-47日。育雛も主にメスが行い、育雛期間は70-94日で通常は1羽のみ育つ。雛は孵化してから65-80日で飛翔できるようになり、3か月で独立する。生後3-4年で性成熟し、生後5年で成鳥羽に生え換わる。

イヌワシ / 中部地方伊吹山 2015.09.19 12:59

 イヌワシ / 伊吹山 2015.09.19 12:59

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527 ハチクマ

2015.09.20 / 横須賀市武山 (初出)

▼ 名前のとおり、蜂の巣を襲って幼虫を餌にすることが知られています。日本で繁殖した個体は、九州から五島列島を経て大陸に渡り、朝鮮半島経由で越冬地である東南アジアに移動することが、追跡調査から明らかになっています。翼の紋様に個体差が大きく、被写体としては面白い鳥です。

ハチクマ(蜂熊、八角鷹、蜂角鷹、学名:Pernis ptilorhyncus)は、鳥綱タカ目タカ科ハチクマ属に分類される鳥類の一種である。ハチクマの和名は同じ猛禽類のクマタカに似た姿でハチを主食とする性質を持つことに由来する。

 ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯にかけての地域に広く分布する。ロシアのバイカル湖付近から極東地域、サハリン、中国東北部にかけての地域とインドから東南アジアで繁殖し、北方で繁殖した個体は冬季南下して、インドや東南アジア方面の地域に渡り越冬する。日本では初夏に夏鳥として渡来し、九州以北の各地で繁殖する。

 食性は動物食で、夏と冬にはスズメバチ類やアシナガバチ類といった社会性の狩り蜂の巣に詰まった幼虫や蛹を主たる獲物とし、育雛に際してもばらばらの巣盤を巣に運んで雛に与える。コガタスズメバチのような樹上に営巣するハチのみならず、クロスズメバチやオオスズメバチなど、地中に巣を作るハチの巣であっても、ハチが出入りする場所などから見つけ出し、同じ大きさの猛禽類よりも大きい足で巣の真上から掘り起こし、捕食してしまう。また、時には養蜂場のハチの巣を狙うこともある。

 ハチの攻撃を受けてもハチクマは滅多に刺されることはないが、これは硬質の羽毛が全身に鱗のように厚く密生しており、毒針が刺さらないためと考えられている。また、ハチクマの攻撃を受けたハチはやがて反撃をしなくなることがあるが、詳しい理由は判明していない。ハチの攻撃性を奪うフェロモン、もしくは嫌がる臭いを身体から出しているという説や、数週間にもわたって、時には複数羽で連携してしつこく巣に波状攻撃を仕掛けることで、ハチに巣の防衛を諦めさせ、放棄して別の場所に移るように仕向けさせているという説がある。

 ハチ類の少なくなる秋から冬にかけては昆虫類や小鳥、カエル、ヘビ等の動物も捕食する。猛禽類では餌を独占する傾向が強いが、ハチクマは、餌を巡り滅多なことでは同種同士で争うことはない。これは上記のように集団で巣を襲うからと考えられる。

 日本での産卵期は6月で、樹上に木の枝を束ね産座に松葉を敷いたお椀状の巣を作り、1-3個(通常2個)の卵を産む。抱卵期間は28-35日で、主に雌が抱卵する。雛は孵化してから35-45日で巣立つ。巣立ち後30-60日程度で親から独立する。

ハチクマ / 横須賀市武山 2015.09.20 12:09

 ハチクマ / 横須賀市武山 2015.09.20 12:09

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528 エゾビタキ

2015.09.21 / 横浜市舞岡公園

▼ 秋の訪れとともに例年遣ってくる小鳥であり、今回は可愛く撮影できました。(前出:yatyo7.htm 67)

エゾビタキ(蝦夷鶲 学名:Muscicapa griseisticta ):スズメ目ヒタキ科サメビタキ属に分類される鳥類の一種。夏季にシベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニア等へ南下し越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時期に飛来する。一般的に秋の方が通過数が多く、各地で普通に見られる。

 全長15cm。サメビタキ、コサメビタキよりも一回り大きい。雌雄同色である。背面は灰褐色、腹面は白い体羽で覆われる。腹面には暗褐色の縦縞が明瞭にならぶ。尾は背面よりやや暗色。翼は黒褐色でサメビタキやコサメビタキと比べると長く、翼の端は尾の半分程度まで達する。眼の周囲の羽毛はやや汚れた白色。足は黒褐色。

 渡りの時期は、平地から山地のやや開けた明るい林に生息する。市街地の公園でも観察されることがある。単独もしくは10数羽の小さな群れを形成して生活している。食性は主に動物食で、昆虫類等を食べる。樹先等に止まり、飛翔している昆虫目掛けて飛翔し捕食する。また、秋の渡りの時はミズキの実を食べたりもする。繁殖形態は卵生。地鳴きは「ツィー」などか細い声である。 

エゾビタキ / 横浜市舞岡公園 2015.09.21 11:59

 エゾビタキ / 横浜市舞岡公園 2015.09.21 11:59

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529 ノスリ

2015.09.23 / 横須賀市武山

サシバの渡りに混じって、冬の鳥であるノスリも南下してきます。(前出:yatyo21.htm 233

ノスリ(鵟、学名 Buteo japonicus)は、鳥類タカ目タカ科ノスリ属の1種である。別名糞鳶(くそとび)。従来、ノスリ属の模式種ヨーロッパノスリ Buteo buteo などと同種とされていたが、2008年の分子系統により別種と判明した。 

 中央・南シベリア、モンゴル、中国、日本に棲息する。夏季は亜寒帯や温帯域で繁殖し、冬季は熱帯や温帯へ渡り越冬する。

 日本では亜種ノスリ、亜種ダイトウノスリ、亜種オガサワラノスリが生息する。亜種ノスリは、北海道、本州中部以北、四国の山地で繁殖し、繁殖地では留鳥である。この他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来する。亜種ダイトウノスリは大東諸島に留鳥として生息したとされていたが、すでに絶滅しているとされる。亜種オガサワラノスリは小笠原諸島に留鳥として周年生息する。  

ノスリ / 横須賀市武山 2015.09.23 10:51

 ノスリ / 横須賀市武山 2015.09.23 10:51

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530 ヤマガラ

2015.10.04 / 横須賀市武山

▼ この時期、ヤマガラは木の実を採って貯食する習性があります。エゴの実が多いようですが、今回はシイの実を採っておりました。(前出:yatyo33.htm 450)

ヤマガラ(山雀 学名:Parus varius ):鳥綱スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属(Poecile属とする説もあり)に分類される鳥類の一種。全長14cm。頭頂部や咽頭部の羽毛は黒い。翼、尾羽の羽毛は青味がかった灰色。背面や腹面の羽毛はオレンジ色になる。名前の由来は、山吹色の体色より。最大亜種であるオーストンヤマガラ(P. v. owstoni) では、側頭部がオレンジ色になる。

 日本では北海道、本州、四国、九州の山地に生息する留鳥。平野から山地までの常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に主に生息する。繁殖期にはペアで縄張りを形成し、非繁殖期もペアで繁殖期の縄張りやその周辺に生息することが多い。非繁殖期には、しばしばシジュウカラ類や、エナガ・コゲラなどの種と混群を形成する。食性は雑食性で昆虫類、節足動物、果実等を食べる。固い果実でもこじ開けて食べることができる。 

 樹洞(キツツキ類の古巣を含む)で繁殖し、人為的に架設した巣箱も良く利用する。造巣と抱卵はメスのみが行う。 日本の多くの亜種では主に4-7月に3-9個の卵を産むが、6-7卵が最も多い(亜種オーストンヤマガラの一腹卵数は少ないことが明らかになっている)。卵は14日程で孵化する。 

ヤマガラ / 横須賀市武山 2015.10.04 09:08

ヤマガラ / 横須賀市武山 2015.10.04 09:08

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  逞しく飛び立つ山雀冬木立  北舟 

たくましく とびたつやまがら ふゆこだち

inter trees, a varied tit is taking the air vigorously.

ヤマガラの飛び出し / 札幌市円山公園 2015.11.07 15:19

ヤマガラの飛び出し / 札幌市円山公園 2015.11.07 15:19

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531 ミサゴ

2015.10.18 / 横浜市長浜公園

▼ 例年、この時期になるとミサゴがやってきて、汽水池でボラやスズキを採捕することが多いのですが、今年は二羽が来て、楽しいシーンを演出してくれました。魚を捕まえた鳥と魚を食べる鳥は別個体ですが、目の前で興奮して撮影しました。(前出:yatyo15.htm 141 yatyo20.htm 213 yatyo24.htm 285 yatyo30.htm 382)

ミサゴ(鶚、雎鳩、学名: Pandion):タカ目ミサゴ科ミサゴ属の総称。 極地を除くほぼ全世界に分布する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の亜寒帯から温帯地域とオーストラリアの沿岸部で繁殖し、北方の個体はアフリカ大陸中部以南と南アメリカに渡って越冬する。日本では留鳥として全国に分布するが、北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ない。西日本では冬季普通に見られる鳥だったが、近年やや数が減少している。北海道ではほとんどの個体が夏鳥として渡来している。
 
 全長54-64cm。翼開張150-180cm。体重1.2-2kg。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。タカ科と区別される特徴として、spicule と呼ばれる足の外側にある魚を捕らえるための棘、反転する第1趾(猛禽類ではミサゴだけである)、鼻孔の弁、密生し油で耐水された羽毛があげられる。
 
 食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を食べることもある。獲物を見つけると素早く翼を羽ばたかせて空中に静止するホバリング飛行を行った後に急降下し、水面近くで脚を伸ばし両足で獲物を捕らえる。

ミサゴ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 09:42

ミサゴ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 09:42

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魚を捕獲したミサゴ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 10:30

魚を捕獲したミサゴ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 10:30

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532 ヒメアマツバメ

2015.10.18 / 横浜市長浜公園 (初出)

▼ 時期的には、少し遅れた渡りと思いますが、上空をかなりの数で、飛んでいる虫を採捕しておりました。かなり近いので撮影を試みましたが、何とか1枚がピントできました。

ヒメアマツバメ(姫雨燕、Apus nipalensis)は、アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属に分類される鳥類。

 日本には関東地方以南で、局地的に留鳥として周年生息する。台湾では多く繁殖するが、以前は1929年に大東諸島において採集例が認められたのみであり、日本には生息しない種とされていたが、1960年代に観察されるようになり、1967年6月[3]に静岡市で繁殖が確認された。韓国では、済州島において1羽の採集記録があるが、繁殖は未確認。

 全長13cm (12-15cm)。翼開長28cm (28-35cm)。体重20-35g。全身は黒褐色の羽毛で覆われる。喉と腰は白い羽毛で覆われる。雌雄同色。尾羽には浅い切れこみが入り、広げると扇状。くちばしは黒くて、目は褐色、足は黒色。

ヒメアマツバメ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 12:21

ヒメアマツバメ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 12:21

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533 コシアカツバメ

2015.10.18 / 横浜市長浜公園 (初出)

アマツバメを撮影しているうちに、いつの間にか群れが入れ替わっておりました。関西地方ではそれほど珍しくはないのですが、関東ではなかなか遭遇できません。胸にあるたての筋が綺麗。四国や九州で越冬する個体もいるそうです。

コシアカツバメ(腰赤燕、Hirundo daurica)は、動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類。

 夏季にヨーロッパ南部、中央アジア、ウスリーなどで繁殖し、冬季になると東南アジアやインド、中華人民共和国南部へ南下し越冬する。日本では夏季に繁殖のため九州以北(主に本州中部以西)に飛来する(夏鳥)。日本国内の繁殖地は北へ拡大傾向にある。四国や九州で越冬する個体もいる。

 全長17-20cm。翼開張33cm。最外側尾羽が非常に長い(燕尾型)。上面は光沢がある黒い羽毛で被われる。腰は赤褐色やオレンジ色で、和名の由来になっている。下面は羽軸に沿って黒褐色の斑紋(軸斑)が入る白や淡褐色を帯びた白い羽毛で被われ、縦縞が入っているように見える。下腹は赤褐色や淡いオレンジ色、尾羽下面の基部を被う羽毛(下尾筒)は黒い。嘴は黒い。後肢の色彩は褐色。幼鳥は尾羽が短く、上面の羽毛の外縁が淡色。 

コシアカツバメ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 12:36

コシアカツバメ / 横浜市長浜公園 2015.10.18 12:36

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534 ヒヨドリ

2015.11.01 / 神奈川県丹沢湖

藪椿の花が咲いておりました。ヒヨドリがやってきて、ホバリングしながら蜜を吸っているようでしたが、意外と器用なことをするものです。(前出:yatyo7.htm 61 yatyo21.htm 232)

ヒヨドリ(鵯 Hypsipetes amaurotis ):スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥。中国南部、台湾、日本で見られる。体長は27.5cm。頭部から胴体は灰色の羽毛に覆われるが、頬に褐色の部分があり、よく目立つ。また、頭頂部の羽毛は周囲よりやや長く、冠羽となっている。翼や尾羽は灰褐色をしている。

 里山や公園などある程度木のある環境に多く生息し、都市部でも見られる。おもに樹上で活動するが、地上に降りることもある。飛ぶときは数回羽ばたくと翼をたたんで滑空するパターンを繰り返して飛ぶため、飛ぶ軌道は波型になる。鳴き声は「ヒーヨ!ヒーヨ!」と聞こえ、和名はこの鳴き声に由来するという説がある。ヒヨドリは主に果実を食べているが、繁殖期は果実に加え昆虫類も多く捕食する。非繁殖期は果実(センダンやイイギリ、カキ、ヘクソカズラなど)がほとんどである。

 日本では里山や公園でよく見られる身近な野鳥の一つである。糖分を好むためか、ツバキやサクラなどの花にやってきて蜜を吸ったり、庭先にミカンやリンゴなど果物の半切れを置いておくとすぐにやって来たりする。しかし、ときに集団で畑に現れキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンなどの農作物を食い荒らすこともあり、農家には嫌われる。狩猟鳥の指定も果樹を食害する農業害鳥である本種を、煩瑣(はんさ)な手続きを経ないで駆除できるよう配慮したためである。あまり知られていないが、仔飼いにすると非常によく慣れ、飼い主を見分けることから平安時代は貴族の間で盛んに飼われた。古今著聞集などにその記述があり、現在の競走馬のように個体名が付けられたりして愛玩されたようである。 

椿の蜜を吸うヒヨドリ / 神奈川県丹沢湖 2015.11.01 08:50

椿の蜜を吸うヒヨドリ / 神奈川県丹沢湖 2015.11.01 08:50

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535  ムギマキ

2015.11.03 / 横浜市舞岡公園

▼ 舞岡公園に通うようになって10年になりますが、今年初めてムギマキが来て、カラスサンショウの実や、そばにあるオニグルミに付いている毛虫を食べておりました。1羽だけでしたから仲間とはぐれたのでしょうね。(前出:yatyo24.htm 284

ムギマキ(麦播、学名:Ficedula mugimaki):スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科に分類される鳥類の一種。ロシア東部からオホーツク海沿岸、サハリン、アムール、中国北東部で繁殖し、冬期は中国南部、東南アジア方面に渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国各地を通過するが、数は少ない。日本海側の島嶼(舳倉島、対馬等)では、比較的よく観察される。
 
 全長約13cm。雄は上面が黒く、眼の後方の眉斑が白く目立つ。喉から腹はオレンジ色で、下腹以下の下面は白色である。雌は上面はオリーブ褐色で、眉斑は不明瞭である。喉から腹は雄に比べると淡いオレンジ色である。繁殖地では針葉樹林に生息し、つがいで縄張りを持つ。高木の枝の上に、鉢型の巣を作る。卵数は4-8個。
 
 日本では海辺や山麓の松林で観察されることが多いが、市街地の公園に現れることもある。昆虫類、節足動物等を食べる。時々空中捕食もする。「ピピピ」とさえずる。地鳴きは「ティッ ティッ」。

ムギマキ / 横浜市舞岡公園 2015.11.03 11:26

 ムギマキ / 横浜市舞岡公園 2015.11.03 11:26

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