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 感動写真集

2010年9月20日改訂

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♪アリラン変奏曲

 

2006年12月21日制作

両親に挨拶する新郎新婦

                        両親に挨拶する新郎新婦(韓流結婚式/釜山)

韓流結婚式

韓国国旗

はじめに

 先日、実の娘と思って親しくしている韓国人女性の結婚式が釜山(プサン)で行われたので、博多港から30分置きに出ているジェット・フォイル「ビートル」(海飛ぶカブトムシ)を利用して、夫婦同伴で韓流結婚式に出席した。

 JR九州高速船(株)が運行するこの国際定期旅客航路は、博多港〜釜山港213kmを片道2時間55分で結ぶ快適な船旅で、とても人気があり、手軽に韓国に行くことができる。

釜山港とパイロット・ボート

釜山港とパイロット・ボート

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釜山廣域市プサンこういきし

 釜山は、正式には釜山廣域市(부산광역시)といい、韓国(大韓民国)南東部にある韓国第二の大都市である。古くから交通の要衝として栄えてきた。面積 763.30km²、人口 約370万人。略称 Busan 부산 釜山 プサン。

釜山の商店街

釜山の商店街

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韓流はんりゅう

ブーム

 
   微笑みの貴公子「ヨン様」ことペ・ヨンジュン(배용준 「勇俊 Bae Yongjun )の「冬のソナタ」やイ・ヨンエ(이영애 李英愛 I Yeongae )の「宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今)」などが大ヒットして、今年、韓流ブームに沸いた日本だが、韓国では芸能人の相次ぐ結婚が話題になっている。  
   10月の秋の澄み渡った高い空。韓国でも秋は結婚式のシーズンで、週末の結婚式場では多くのカップルの姿が見られる。今年は結婚に縁起の良い年であり、特に春が二度ある?とのことで、式場がどこも空いていないという盛況ぶりである。   

人気俳優の大きな看板

人気俳優の大きな看板

韓流はんりゅう

結婚式

 
   日本と違って韓国の結婚式は、両家の親族や新郎新婦の友人などのほか、顔見知り程度の知人も招待するので、招待客は非常に多い。招待されていない人でも出席しても構わないというおおらかさ。お祝いごとだから、友達が結婚式に行くといえばついていくことも OK。招待客には事前に案内状が送られるが、特に出欠を問うこともなく、「8割ぐらいは来るだろう」という、いたってアバウトなもの。  
   その代わり、招待客の指定席はおろか、引出物(ひきでもの)や披露宴もない。参加者は、結婚式に参列したあと、三々五々、受付でもらった食事券に指定されたレストランに行って食事をして帰る。出されるものが少ない分、祝儀の相場が日本より安いので、気軽に参列できるメリットがある。  
   日本に白無垢(しろむく)があるように、韓国にも伝統的な婚礼衣装があるが、最近着る人は少なく、純白のウエディング・ドレスが多い。その代わり、挙式後、両家の親族のみが別室に入り、新郎新婦が伝統衣装を着用して古式に則った挨拶や交歓が行われる。  

出迎えてくれた新郎新婦

出迎えてくれた新郎新婦

結婚式場

 式場の入口に花が飾られ、イーゼルに立てかけられた新郎新婦の大きな写真が目を引く結婚式場。お祝いムードいっぱいの会場ホールでは、左右に新郎側と新婦側の受付が置かれている。
 来訪者は親類縁者、会社関係、友人など。いずれも服装は殆どの人が普通の背広姿で、中には普段着の人もチラホラ見かけられ、何とジーパン姿も・・・。チマチョゴリのような韓服の人もいるが、女性でもあまり着飾ったりしないようである。

新郎新婦の大きな写真が飾られた結婚式場の受付

新郎新婦の大きな写真が飾られた結婚式場の受付

 最初に受付に行って祝儀袋(しゅうぎぶくろ)を渡し、食事券をもらう。祝儀袋といっても日本の水引のような大袈裟で煌(きら)びやかなものではなく、白い封筒のようなもの。
 中身は3〜5万ウォン(日本円で約3〜5千円)ほどで、日本の感覚からするとずいぶん安い感じ。決まった相場があるわけではないが、庶民感覚としては2〜3万ウオン、会社の上司で5〜10万ウオンくらいという。  

花で飾られた椅子席のみの結婚式場

花で飾られた椅子席のみの結婚式場

   受付に名前を書いた後、そばに置いてある普通の封筒を取り、ボールペンで「お祝い、名前」を書き、そのままお金を入れて受付の人に渡すという、飛び入りの場面も多くみられた。  
 ご祝儀に対する引出物やお返しの習慣はない。また、新婚旅行先での土産や新居からの葉書での挨拶状といった習慣も一般的にはないらしい。ご祝儀はウォンでなくて円やドルでも構わない。

座りきれないほど多くの来訪者たち

座りきれないほど多くの来訪者たち

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チマチョゴリ
 チマチョゴリは、韓国や北朝鮮の人々(韓民族)の伝統衣装であるチマとチョゴリからなる女性の装い。チョゴリ(赤古里、襦)は上半身の衣服で、下半身の衣服は女性用はチマ(裳)、男性用はバジと呼ばれている。
 頭に冠帽を載せ、腰に帯を巻き、靴または履(ぞうり)をはく。この上にトゥルマギ(防寒衣)を着用すれば耐寒性に優れた胡服*(こふく)系統の衣服となる。 * 中国の北方遊牧民・胡人が着た衣服で、騎馬に便利なズボンと上着からなる。
 チマ、バジはそれぞれ、洋服のスカート、ズボンの意味でも使われ、韓国ではジーンズを「チョンパジ(청바지、青パジ)」、半ズボンや短パン、ハーフパンツの類を「パンパジ(반바지、半パジ)」などと呼んでいる。
 日本ではチョゴリやチマチョゴリと呼ばれることが多いが、韓国では男性のパジチョゴリ(바지 저고리)や、子どもが着るセクトンチョゴリ(색동 저고리)なども含めて民族衣装全体を広く韓服(한복、ハンボク)と呼び、北朝鮮では同様に朝鮮服(조선옷、チョソノッ)と呼んでいる。いずれも日本でいえば和服にあたる。

チマチョゴリで盛装した母とウエディング・ドレスの新婦(控えの間)

チマチョゴリで盛装した母とウエディング・ドレスの新婦(控えの間)

結婚式
 日本でいう人前結婚式で、来た人みんなの前で式が行われる。早い場合は5分で終わることもあるというが、普通は15分くらい。式場に大体の人が入り、時間になると外部に招待者がいてもあまり気にせずに式が始まる。

檀上で新婦の入場を待つ新郎

檀上で新婦の入場を待つ新郎

 最初に新郎新婦の母が2人で入場し、蝋燭に火を付ける。その後、新郎新婦が入場するが、両親は一番前に座り、兄弟姉妹も前の方に陣取る。一般の人の席は決まっておらず、適当に座ったり外に出たり自由にしている。

父に引率されてバージンロードを進む花嫁

父に引率されてバージンロードを進む花嫁

 檀上に新郎が先に上がり、花嫁の父親か父親役が花嫁をエスコートし、入口中央の純白のバージンロードをゆっくりと歩いて新郎の前まで進む。

新郎に娘を託す父親

新郎に娘を託す父親

 続いて、日本の仲人に当たる主礼(しゅれい・チュレ)が、両名に対し、愛を確かめ合ったあと、人生の先輩として結婚生活や人生について訓辞を述べる。クリスチャンの場合は、主礼は牧師がつとめ、ご存じのコースをたどる。
仲人役の 主礼しゅれい (チュレ)の前で互いに礼を交わす

仲人役の主礼(しゅうれい)(チュレ)の前で互いに礼を交わす

主礼から祝福を受ける新郎新婦

主礼から祝福を受ける新郎新婦

平伏の習慣

 
 その後、新郎新婦がみんなの前で誓いの言葉を述べ、両親に挨拶する。このとき、新郎が床に両手両ひざをついて深々とお辞儀をする。韓国では儒教の教えが今も守られていて、先祖や年長者、目上の者を大切にする習慣があり、地べたにひれ伏す平伏が最大の敬意の表現であり、今も実行されている。
 internetで検索すると、「韓国の結婚式では、新郎が土下座させられる」という記事が散見されるが、土下座ではなく、最敬礼であり、日本人が恥と感じるようなものではない。  

両親に挨拶する新郎新婦

両親に挨拶する新郎新婦

 あとは二人で腕を組んで、バージン・ロードを歩き、途中、巨大クラッカーからポーンと大きな音とともに上からテープが降ってくる。友達もクラッカーをパンパンとやって祝福する。  

両親と新郎新婦の記念撮影

両親と新郎新婦の記念撮影

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記念撮影とブーケ・トス
 式の後で、新郎新婦と両親、親戚一同、仲のいい友人の順で記念写真を撮る。撮影が終わると、花嫁が手にしていたブーケ(花束)を後ろ向きに投げて終わりとなる。これは西洋のブーケ・トスを取り入れたもので、韓国では、ブーケを受け取った人は、半年以内に結婚しないと一生結婚できないといわれる。  
*ブーケ・トス:結婚式で花嫁が手にしたブーケを未婚の女性に投げるフランス発祥の慣習で、幸せのおすそ分けをするという意味がある。 拾った人は次に結婚できるといわれる。正式には後ろ向きになり、誰に渡るか見えないようにして行うが、友情の証として親しい女友達に直接手渡すことも多い。  

記念撮影

記念撮影

西村文次郎にしむらぶんじろう

  さんのこと
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 2006年8月4日、「和田義男様 合掌 はじめまして。 長崎の西村と申します。今日、友人よりこのサイトを教えてもらい、初めて見せて戴きましたが、どれも素晴らしい作品ばかりですね。まだ全部見ていませんが、さくらの花がとても綺麗でした。今からまたゆっくり見せて戴きます。今後のご活躍を祈念しております。合掌再拝」というお便りを頂いた。文面からお坊さんではないかと思いながら西村さんとの文通が始まった。
 後に少林寺拳法5段の達人であることが分かり、礼儀正しい方であることを知った。新作のご案内をするうちに、美しい花や長崎の名所旧跡の写真などをお送り頂き、写真の腕前もかなりなものとお見受けした。
 そこで、感動写真集に作品を発表して頂きたいとお願いしたところ、快くお引き受けいただき、22人目の同志が誕生した。CDでお送り頂いた多数の写真の中で、どの作品が良いか迷っていたところ、10月に韓国の結婚式に出席されることを知り、今年は韓流ブームが日本を席巻したこともあり、タイミングの良いテーマだと思われたので、韓流結婚式を激写していただくようお願いしたところ、快く応じていただいた。こうしてinternetで検索しても類を見ない見事な作品が生まれ、西村さんのデビューを飾る処女作となった。
和田義男
 これからも第二弾、第三弾と、素晴らしい西村ワールドの作品を発表して頂くことになっている。とりわけ、少林寺拳法の知られざる世界を是非ともご紹介願いたいと心待ちにしている。ともあれ、年の瀬に入って心強い仲間が生まれたので、大変嬉しく思っている。どうかこれからもご声援を賜るようお願い申し上げる。

   平成18年(2006)12月21日   監修 和田義男

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