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 感動写真集

2007年8月22日改訂

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♪ カヤール/トゥルースィダースのバジャンより(北インドの古典声楽)

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2007年8月22日制作

シヴァの三面神

                         シヴァの三面神(エレファンタ島石窟/インド)

エレファンタ島石窟

シヴァの三面神

シヴァとパルヴァティの結婚
 インドでは結婚は重要な儀式です。ヒンドゥー教で3大神と呼ばれるブラフマー(創造神)、ヴィシュヌ(維持神)、シヴァ(破壊再生神)も、各々、サラスワティ妃、ラクシミ妃、パルヴァティ妃との対で、神話の中で、語られます。この浮き彫りは、シヴァとパルヴァティのカイラ−ス山での結婚の様子で、幸せそうなシヴァとパルヴァティを囲むようにして、彼女のお父さんのヒマラヤとお母さん、そして、ブラフマー、ヴィシュヌや飛天たちも、参列しています。

シヴァとパルヴァティの結婚

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 パルヴァティの幸せそうな顔。右手のシヴァは、なんか照れているような感も。ちなみに、ベンガル地方で人気の高いドゥルガ女神やカリ女神も、シヴァの奥さんですので、シヴァは、多妻系でもありました(^^)。

北東側から見たシヴァ神殿

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ガンガダラ・シヴァ
 ここから、洞窟南面の3つの主要な浮き彫りとなります。まず、ガンガダラ・シヴァ。地上に住む伝説上の王バギラータが、仙人の怒りに触れ灰にされてしまった先祖たちの霊の贖罪で悩み、苦行に励んでいたのを、シヴァ神がその苦行を認め、先祖たちを許すべく、天上のガンガー女神(ガンジス河を司る神・・・シヴァの頭上の3頭神の彫り物)に、河の水を、自分の髪の毛を伝えて地上に流していくことを許し、その結果、ガンガーの水が地上に流れ、灰も流され先祖たちも罪を許されたというヒンドゥー神話を表現した浮き彫りです。この奇端に立ち会おうと神々や飛天が、シヴァとパルヴァティの周りに集まって来ています。
 シヴァの頭の上で、ガンジス河、ヤムナ河、サラスワティ河の3つの聖河が合流し、シヴァの髪の毛に流れ伝わって来て、これが、さらに人間世界に流れて来ていることが表現されています。

ガンガダラ・シヴァ

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 右からガンガーのシヴァ、正面は3面シヴァ、左が両性具有のシヴァと、洞窟内の南面に、破壊も少ない見事な浮き彫りが揃っています。

シヴァ神の見事な浮き彫り

シヴァ神の見事な浮き彫り

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マヘッシュ・ムルティ
 エレファンタ島の最大の呼び物が、この巨大な3つの顔を持つシヴァ神の胸像です。高さは約6mあります。正面の瞑想するシヴァは「調和」を、右の女性的な顔のシヴァはその穏やかさで「平和」を、左のシヴァは怒りの顔で凶暴性を秘めた「破壊」を表現しています。女性的な顔は、妻のパルヴァティで、シヴァのシャクティー(活力)を表していると書いている本もありました。

シヴァの三面神

シヴァの三面神

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 また、別の解説では、シヴァ神が最高神であり、ブラフマーやヴィシュヌもシヴァから生まれ出ており、三位一体の像は、正面がシヴァ、右側がブラフマー、左側がヴィシュヌというものもあります。

シヴァ三面神の全景

シヴァ三面神の全景

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 3面シヴァは、幅が約7m、深さは約3mはある立派な胸像ですが、破壊されずに残ったのは、キリスト教徒のポルトガル人が、キリスト教の三位一体(聖父、聖子、聖霊)を、この3面シヴァにも見い出したために破壊しなかったのだと言われています。他のシヴァ神が激しく損傷しているのに比べると、この3面シヴァには損傷も見られず、この解説が当たっているのかもしれません。

破壊を免れた三面シヴァ

破壊を免れた三面シヴァ

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 マヘッシュ・ムルティを正面回廊側から。 午後になると、光も入って来て、この程度の撮影が可能となります。柱は、最上部には丸い溝付きのクッション、柱の上部は立溝付きの円形柱、下部は四角柱のデザインとなっています。四角柱の一部には、鉄筋コンクリートで補強されたものも見受けられました。

正面から見たマヘッシュ・ムルティ

正面から見たマヘッシュ・ムルティ

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アルダナリシュワール・シヴァ
 マヘッシュ・ムルティの左側にある浮き彫りです。シヴァ神が、パルヴァティ妃と合体して、両性具有で表現されています。左半身の乳房のある側はパルヴァティ、右半身はシヴァを表現しています。最高神のシヴァは、伴侶のパルヴァティと一体(one-being)であるべしとのヒンドゥー思想に基づいたものです。
 シヴァの右肘には、聖牛ナンディが。ヒンドゥー教では、牛はシヴァの聖なる乗り物として、今も変わらず崇められています。右手には、ガルーダ(神鳥)に乗るヴィシュヌ神や、怪魚マカラが彫られています。

両性具備のシヴァ神

両性具備のシヴァ神

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サイコロで遊ぶシヴァとパルヴァティ
 エレファンタ島を代表する浮き彫りで、サイコロ(Dice)で遊ぶシヴァ神とパルヴァティ妃です。ヒンドゥー神話を引用すると、本来負けることのない絶対神のシヴァ神が、サイコロ遊びで妃のパルヴァティに負け、負けたことで、お前がずるをしたからだ!文句を言って、勝負には勝ち負けが必ずあるものよ!とパルヴァティ妃に諫められている図だそうです。

サイコロで遊ぶシヴァとパルヴァティ

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