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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年6月7日改訂
♪芭蕉布・花・島人ぬ宝・ちんさぐの花 Dr.町田のホームページ

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2005年6月7日作成

カウボーイ・ハットの御者

カウボーイ・ハットの御者 (由布島/沖縄県)

八重山編

沖縄美ら海紀行

由布島

由布島ゆぶじま

 由布島は、周囲約2km、海抜1.5mの小さな島で、約4万坪の広さの島全体が砂でできている。4万本近くのヤシ類を中心に亜熱帯の樹木や花々が生い茂るパラダイス・ガーデンで、全島が亜熱帯植物楽園の敷地である。

水牛たちの水浴プール

水牛たちの水浴プール

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 由布島の東側はビーチが発達し、西側は西表島の美原(みはら)までつづく浅瀬の水際にマングローブが繁る。

しきりに角で水をかける水牛

しきりに角で水をかける水牛

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 水牛や癒しの池の夏隣  北舟 
 由布島はかつて竹富島や黒島から移り住んだ人たちが対岸の西表島で稲作をして暮らしていた。そのころ農耕用として活躍していたのが水牛で、昭和7年(1932)頃、台湾の開拓移民とともに石垣島に渡ってきたという。
 当時の水牛は高価で、「水牛2頭で家が建つ」といわれたほど。最も水牛が多かった時期は、昭和30年(1955)頃で、各農家に一頭の水牛が飼われ、島内には小中学校まであったという。

二人だけの植物園

二人だけの植物園

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オジイの造った楽園の島

西表正治さん

在りし日の西表正治さん

資料

 

 昭和44年(1969)のエルシー台風で大きな被害を受けた由布島は、殆どの住民が西表島の美原集落へ移って行った。しかし、西表正治(いりおもて・せいじ)オジイがオバアと共に1頭の水牛で土や堆肥を運び、アダンやマングローブが生い茂るだけの砂地にヤシや花を植え続け、とうとう念願の楽園〈パラダイス・ガーデン〉を造り上げてしまった。

   明治41年(1908)竹富島で8人兄弟の長男として生まれた西表さんは、昭和22年(1947)由布島に移住。苦心の末、昭和56年(1981)由布島植物楽園を開園し、初代園長となった。
   西表さんは水牛車を使って島に渡る斬新なアイデアを打ち出し、今では年間20万人を超える観光客が訪れる観光地となった。それは老夫婦の情熱に感化された人々の多くの援助があったからこそ実現できたという。残念ながら西表正治さんは今年96歳の天寿を全うした。

鮮やかな沖縄の県花・デイゴの花

鮮やかな沖縄の県花・デイゴの花

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大五郎一家

 現在、由布島にいる水牛・大五郎一家は、30頭あまりで、それぞれに名前が付いている。食事は朝と夕方の1日2回で、牧草やサトウキビの葉、穀物などを食べる。

カウボーイ・ハットの御者

カウボーイ・ハットの御者

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由布島から西表島に戻る観光客

由布島から西表島に戻る観光客

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 水牛は1年に1頭しか出産しない。水牛車を引くには、2〜3歳くらいから調教を始める。早い水牛で半年、普通は約1年で客を乗せて牛車を引くことができるようになるという。

西表島・美原に向かう水牛車

西表島・美原に向かう水牛車

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 水牛の寿命は約30年ほど。現役で牛車を引くことができるのは15〜20年くらい。水牛は太くて大きな角(つの)と水が大好きで、暑い日には一日中池の中にいるという。

三線を披露する御者

三線を披露する御者

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マングローブの干潟

 美原に着くと、マングローブの干潟が広がっていた。漂着した胎生種子から発芽したヤエヤマヒルギの幼木があちこちに見える。無数のタケノコのような木はマヤプシキの呼吸根(こきゅうこん)だという。
 マヤプシキは酸素のない海中の泥に根を張っているので、呼吸する(酸素を取り入れる)ために地表に根を出しているそうで、筍根(じゅんこん)と呼ばれる。

マングローブの干潟

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マヤプシキ  Sonneratia alba 

 ハマザクロ科のマヤプシキは、マングローブの一種で、高さ約10m、熱帯では20m以上になる。呼吸根は地下の側根から直立した根が出て長期間にわたって成長し、熱帯では3m以上になる。根に葉緑素をもつ。
 マヤプシキは、イチジクのような実を付けることから、地元の言葉で「ネコのヘソ」の意味。河口のみに生育し、石垣島が北限だが絶滅状態にあるという。

マヤプシキの呼吸根

マヤプシキの呼吸根

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