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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年9月24日改訂

♪蓮  BGMの小箱

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2005年2月22日作成

クリオネ灯台と鴎

クリオネ灯台と鴎(北海道網走港)

北海道冬の旅

網走港

十勝川 阿寒湖 鶴見台 摩周湖 屈斜路湖 網走港 層雲峡 深山峠 和田義男
 

網走あばしり

 
   ツアー三日目は、オホーツク海に臨む網走市から始まった。網走は高倉健主演の映画「網走番外地」で一躍有名になったが、刑務所の暗いイメージとは裏腹に、海と森と湖と川に囲まれた美しい街である。網走市公式サイト  

雪の網走駅

雪の網走駅

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流 氷
 
   ロシアのシベリアを流れるアムール川付近の河口で生成された氷が1000kmもの旅をして日本のオホーツク海沿岸に姿を現すのは、毎年1月下旬頃で、網走の冬はこの頃から本番となる。  オホーツク流氷科学センター  

網走港の流氷観光砕氷船おーろら

網走港の流氷観光砕氷船おーろら

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   はじめは帯状になって近づき、風向きにより接岸、離岸を繰り返し、やがて氷原になって、海全体を覆いつくす。
1日に何キロも移動する流氷は、昨日まで青かった海を一夜のうちに白い平原に変えてしまうという。
 

蓮葉氷に囲まれた「おーろら」

蓮葉氷に囲まれた「おーろら」

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   流氷が沿岸から見えた最初の日を流氷初日といい、網走では1月26日だった。流氷が岸まで達する流氷接岸初日は2月7日で、ツアーで訪れた2月5日は流氷帯は網走沖6kmにあった。残念ながら、この日は時化のため砕氷船おーろらは欠航となり、流氷原に乗り込むことはできなかった。  

蓮葉氷と鴎

蓮葉氷と鴎

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 網走や蓮の葉氷群鴎  北舟 
 

蓮葉氷はすばごおり

 
   岸辺の海水が凍って氷泥(ひょうでい)になり、しだいに氷のかたまりになり、やがて丸い氷盤(ひょうばん)となる。氷盤と氷盤が波に揺られてぶつかり合い、ふちのめくれた蓮の葉状の氷盤となったものが蓮葉氷である。  

鴎の飛行

鴎の飛行

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   さらに蓮葉氷がくっついて大きな氷の板に成長してゆくが、やがて押し寄せる流氷の本隊に飲み込まれ、オホーツクの海は一つの巨大な白い平原に姿を変えていくという。  

二羽の鴎

二羽の鴎

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かもめ

の天国 

 
   蓮葉氷の上で鴎たちが休息していた。ここでも彼らは人間の存在には無頓着で、厳しい冬を謳歌していた。  

鴎の編隊飛行

鴎の編隊飛行

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赤い斑点の 

くちばし

赤い斑点の嘴

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クリオネ灯台

 
   海上保安庁が管理する網走港東防波堤灯台には、大きなクリオネが表示されており、通称クリオネ灯台と呼ばれる。海上保安庁がこのデザイン灯台を網走市に持ちかけ、観光振興を目指して市側が手がけたという。  
   青とオレンジを基調にしたレリーフは、ステンレス製で縦3m、横1.7m。網走港にふさわしいモニュメントである。  

クリオネ灯台と鴎

クリオネ灯台と鴎

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「砕氷船おーろら」の流氷クルージング
 
   砕氷船おーろらの欠航で流氷原に乗り入れることができなかったが、この数日後に流氷クルージングに参加された和束海治郎(わつかかいじろう)さんから貴重な画像をお送りいただいた。紺碧の海と純白の流氷がとても美しい。  

「おーろら」の船尾より 

流氷原 

を臨む 

「おーろら」の船尾より流氷原を臨む

                      拡大写真(1200X1000)241KB

撮影:和束海治郎 さん

「おーろら」より 

斜里岳しゃりだけ

を臨む 

標高1,547mの斜里岳は知床半島の付け根に位置する。

「おーろら」より斜里岳を臨む

                      拡大写真(1600X1200)257KB

撮影:和束海治郎 さん

 
流氷原を行く巡視船そうや
 
   海上保安庁から提供いただいた2枚の画像がある。1枚目は、釧路海上保安部に所属する巡視船そうやの搭載ヘリコプターからオホーツク海をアイスパトロールしている同船を撮影したもの。  

流氷原を行く巡視船そうや

                      拡大写真(1600X1000)245KB

写真提供:巡視船そうや

 

流氷の 

尾白鷲おじろわし

 
   2枚目は、羅臼海上保安署の巡視船てしお乗組員がオホーツクの流氷原に降りて、眼前の尾白鷲を見事に撮影したもの。2枚の写真は、いずれも上平明(かみいらあきら)さんの作品 流氷の尾白鷲 から再掲した。  

流氷の尾白鷲

                      拡大写真(1400X1000)152KB

写真提供:巡視船てしお

 

天都山てんとざん

のオホーツク流氷館 

 
   昭和13年(1938)国により名勝に指定された天都山の山頂にオホーツク流氷館がある。天都山展望台と併設され、実物の流氷120tonを常設展示している流氷科学館である。 オホーツク流氷館  

天都山のオホーツク流氷館

天都山のオホーツク流氷館

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厳寒流氷体験室

 
   「夏でも流氷を見たい」という観光客のために、マイナス15度の厳寒流氷体験室に流氷が保存されており、直接手に触れることができる。濡れタオルを貸してくれるので、振り回すとあっという間に棒のようになってしまう。  

保存されている流氷

保存されている流氷

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流氷とキタキツネ

流氷とキタキツネ

拡大写真(1200X900)94KB

 

流氷の天使クリオネ

 
   館内にはクリオネが展示されており、フラッシュなしの撮影が許可されていたので、客足が途絶えたときに撮影することができた。激しく動き回るので、撮影は大変だったが、何とか捉えることができた。  
 

 
   流氷とともにやってくるクリオネは和名をハダカカメガイ、学名をクリオネ・リマキナ Clione Limacina という巻貝の一種で、外殻のない終生プランクトンであるという。成体の体長は1cm〜3cm程度。寿命は2〜3年といわれる。翼足を大きく動かす事で移動し浮遊生活を送る。  
   クリオネという名は、ギリシャ神話の海の妖精クレイオからとられたといい、「リマキナ」が「ナメクジ」なので、「ナメクジの形をした海の妖精(女神)」ということになる。  

流氷の天使クリオネ

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 流氷のクリオネ踊る天女かな  北舟 
 
 クリオネは北極圏や南極圏の寒い海に生息する。流氷にくっついてオホーツク海沿岸まで移動し、その後、流氷が溶けたり、北へ戻っていく段階で海の底へ落ち、動物性プランクトンとして魚たちに捕食されてしまうという。
 
   全体が半透明で、中央に見える紅い部分は内臓器官。頭に見える部分は口の役割を果たし、同じ種類の巻貝ミジンウキマイマイのみを捕食する。捕食の際には頭の部分が割れ、中から触手が伸び、獲物を押さえつけて食べてしまう。そのときの獰猛さは、天使のイメージとは大きなギャップがある。  
十勝川 阿寒湖 鶴見台 摩周湖 屈斜路湖 網走港 層雲峡 深山峠 和田義男

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