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和田義男

 旅紀行ジャパン

2005年8月25日改訂

♪微風をききながら KasedaMusicLabo

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2005年8月25日作成

西塔の釈迦堂

西塔の釈迦堂(比叡山延暦寺)

夏の叡山延暦寺

西塔

前作をご覧下さい

比叡山延暦寺
無 動 回 峰 横 川 西 塔 法 灯 東 塔 和田義男
 

西塔さいとう

   再びシャトルバスに乗って南下し、横川(よかわ)と東塔(とうどう)の間にある西塔(さいとう)に行った。東塔は入学式をはじめ一般教養を学び、研究発表的な行事や祭礼などが行われるところであるが、西塔は静寂な自然の中で座禅に集中できる環境が整っていることから、比叡山の主要な修業施設が置かれているところである。

弁慶のにない堂

弁慶のにない堂

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にない堂

 

 バスを降りて下ると杉木立と緑滴る苔の絨毯に囲まれた「にない堂」に着く。向かって左が常行堂(じょうぎょうどう)、右が法華堂(ほっけどう)。中央に渡り廊下があり、二つ合わせて「にない堂」と呼ばれる。比叡山の僧兵であった弁慶が渡り廊下を担(かつ)いだことから「担(にな)い堂」と呼ばれるようになったという伝説が残る。

常行堂と法華堂

常行堂と法華堂

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 「両堂とも修行中で静かにして欲しい」旨の掲示板が出されていた。常行堂は、平安初期に建てられ、江戸初期に再建された。阿弥陀如来を祀り、常行三昧*(じょうぎょうざんまい)の修行が行われる。法華堂は、平安初期に建てられ、豊臣政権時に再建された。普賢菩薩(ふげんぼさつ)を祀り、法華三昧**(ほっけざんまい)の修行が行われる。

  *常行三昧:「なみあみだぶつ」と唱えながら阿弥陀仏のまわりを歩き続ける念仏行。
**法華三昧:沈黙の中で心を集中して深く考察する座禅の行。

渡り廊下の下をくぐって釈迦堂に向かう夫婦

渡り廊下の下をくぐって釈迦堂に向かう夫婦

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  夏草やくぐり廊下のにない堂   北舟
 

恵亮堂えりょうどう

 

 西塔の興隆に尽力した恵亮和尚(大楽大師)を本尊として祀るお堂で、江戸初期に創建された。恵亮和尚は慈覚大師円仁の門流で、顕密二教の達人といわれ、当時、お山の中では最も修力霊験にすぐれた僧で、京都の妙法院を創建した。

簡素な恵亮堂

簡素な恵亮堂

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釈迦堂の見える坂道

 にない堂から釈迦堂の前庭に落ち込むような急な坂道から見下す釈迦堂は、いにしえの大屋根が杉木立に調和し、何度見ても飽きない。蟻のように見える人間と比べると本当に大きな建物で、悠久の歴史を感じる。

釈迦堂の坂道

釈迦堂の坂道

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釈迦堂しゃかどう

 

 釈迦堂は転法輪堂(てんぽうりんどう)ともいい、天台建築様式といわれる風格を備えた堂々たる建物で、平安初期に創建された。現在の建物は織田信長による焼き討ち後、豊臣秀吉が園城寺の弥勒堂を移して手を加えたもので、比叡山の中では最古の建物である。

堂々たる風格の釈迦堂

堂々たる風格の釈迦堂

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  釈迦堂の屋根古の夏の空   北 舟

しゃかどうの やねいにしえの なつのそら

 

 釈迦堂の本尊は最澄手彫りの秘仏・木像釈迦如来立像で、釈迦堂と共に国の重要文化財に指定されている。参拝客がお目にかかるのは新しくつくられた御前立(おまえだち)の仏像である。

御前立の釈迦如来立像(釈尊)

御前立の釈迦如来立像(釈尊)

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比叡山延暦寺
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